○真山
勇一君 私、
検察官という方というのは、豊富な知識とか経験を持った人はたくさんいらっしゃると思うんですよね。優秀な方はたくさんいると思うんです。何で、やっぱりその
特定の人だけじゃなくちゃいけないのか。
特定の人がやらなくちゃできないことなのか。おかしいじゃないですか、やっぱり。これは納得できないです、やっぱり。
それはなぜか。
検察機構というのを、私たち、ここにいらっしゃる皆さんもそうだと思いますが、
法務委員会、法と秩序を守る
委員会ということで、一番大事にしていることですね。
検察官の中には、どういうことなのかというと、
検察官同一体の原則というのがありますね、言われています。多分、
検察官の方はとってもこれを大事にされていることじゃないかと思うんです。正義を守るためにはとっても大事なことじゃないかと思っているんです。
この同一体の原則というのはどういうことかというと、細かくは申し上げませんけれども、
検察官というのは、それこそどなたでも同じような知識と経験持っていて、例えば
事件の案件を扱っても、誰が職務を遂行しても同じ成果を出せる、代わりが利かないなんという存在じゃない、誰がやっても法律に基づいて、法と秩序に基づいて結論を出していくわけですから、Aさんというのがやったら違う結果が出た、Aさんがやったら有罪になっちゃった、Bさんがやったら無罪になっちゃった、それじゃ駄目なんですよね。やっぱり同じ、同じ考えに基づいて仕事ができるというのが
検察官同一体の原則だと思うんです。
検察官というのはそれを大事に仕事をしてきたんじゃないかというふうに思うんですね。
お配りした
資料を見ていただきたいと思います。A3のちょっと大きい
資料です。これ、参議院の調査室がちょっと膨大な細かなものを、こういう一覧表にまとめてもらいました。
一番左側を見ていただくと、一九七六年から下は二〇〇三年まで、その隣、検事総長、それから隣、検事長、そして、そのときにあった大きな
事件三つ並べてみました。ロッキード
事件、東京佐川急便
事件、リクルート
事件、これ、いずれも十年あるいは十数年掛かった、捜査着手から判決が出て
事件が終了するまで掛かっているわけですね。こうした大きな
事件、これはとっても大きな
事件だというふうに思います。ロッキードなんか特に戦後最大の疑獄
事件というふうにも言われておりますし、この三つの
事件には、どれも多くの政治家も絡んでいた
事件です。
私は当時、もちろん当然議員ではなくて、
報道の現場で働いておりまして、こうした
事件は取材をしていました。発生から
裁判が終わるぐらいまでずっと追っかけました、ニュースにしてまいりました。でもその間、こうした
事件は、
検察も
裁判長も
裁判も、淡々と厳格に捜査が行われ、厳格に判決が出されていったという私は記憶を持っています。この間に、見ていただければお分かりのように、検事総長、検事長、こんなに大勢の方が替わっています。皆さん優秀な方だったと思います。誰がやっても大丈夫、だから、こうやって大きな
事件があっても淡々と多分人事が行われていたんじゃないかというふうに思います。
法務省に伺います。
この間に何か都合が悪いことがあったということは、そして定年の問題が起きたということはあるでしょうか。