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梅村みずほ君 ありがとうございます。
正しい知識、そうです、正しい性の知識を
子供たちに授けていただきたいんです。そして、今おっしゃいました、
学校だけでは駄目です、
学校と親と
地域と一体となって
子供たちにそういう正しい知識を授けて見守ってあげなくてはいけないと思っています。
そして、じゃ、
学校現場ではどういうふうに知識を授けているかなんですけれども、
保健体育や体育の
授業であることが多いと思うんです。けれども私は、これ道徳でこそ扱うべき問題ではないかと思います。というのは、体のメカニズムだけの問題ではないからです。命と自分の存在意義なども含めて、モラルに大変
関係してくる問題だからです。
例えば、
委員の皆様の中で、自分はどういうふうに性の知識を
付けてきたかと振り返っていただくと、どうでしょう、
学校で教えていただきましたでしょうか。(発言する者あり)そうですね、現場たたき上げです。日本の性の知識、現場なんです。
性
教育でいいますと、寝た子を起こすなという理論があるんです。下手に事前に知識を入れたら早熟になって性犯罪が増えるんじゃないかとか、初体験の年齢が下がるんじゃないか。でも、今、
子供たちはインターネットにすぐに触れられるわけなんですね。寝ているのに耳元でわあっと大声叫ばれるような
状況なんです。起きざるを得ないんです。なのに、先ほど、
高校で特に重点的にお伝えいただいていますが、低年齢化しているんですね、やはり、犯罪の対象も、加害者も被害者もです。それが明治時代から変わらない十三歳の性的同意年齢でいいんですかという話なんですね。
是非、私は道徳にこの性
教育を入れていただきたいんです。親だって自信ないです。家庭で教えてよと言われても、いや、私の知識合っているかどうか分からない。性
教育ばっちりできますという
保護者、どれぐらいいると思いますでしょう。是非もう統計を取っていただきたいと思いますけれども、難しいと思います。
文科省では、
学習指導要領が変わりまして、道徳に力を入れています。上っ面だけの道徳ではなくて、腹落ちする道徳を目指して一生懸命取り組まれているのを、私もお話聞いております。
だからこそ、道徳で性
教育入れてほしいです。腹落ちする性
教育で相手と自分を大切にする心を養ってください。出産の喜び、親としての成長、生まれてきます。自信を持って羽ばたく心、何度でもチャレンジする精神というのが生まれてきます。相手を思いやった愛情の示し方というのが性行為に表れるということをちゃんと示していただきたいんですね。安易に体を許してはいけない、
危機管理がとても大切です。
自分で
学びましたと言ってくださった
委員の方もいらっしゃいますけれども、そうすると、やはり、知識は今インターネット上に広がっているファンタジーに
影響されやすいんです。最近のニュースを見ても、間違った性知識から間違った性犯罪を起こしてしまうニュース、たくさん目に、耳にしています。なので、是非ちゃんと、この性行為というものが愛情表現なのだ、待ち望まれて生まれてくる、それが
子供の本来の誕生の姿なんだということを伝えていただきたいんですね。
なので、この性
教育うまくいったら、望まぬ妊娠減ります。未受診妊婦も減ります。DV、虐待、加害者、被害者、減ります。LGBTへの偏見も少なくなると思います。ワンイシューではあります、性
教育。でも、マルチパフォーマンスと言えるんじゃないかと。
社会全体、日本の質自体を変えていくような、そんなものだと思っています。なので、アンタッチャブルだと、
学校でそんなことを言うのははしたないとか恥ずかしいとか、そういった偏見を持たない
社会にしてほしいです。
ちなみに、性
教育元年と言われたのは一九九二年です、日本では。そこから三十年間、ほとんど日本の性
教育変わっていないんじゃないでしょうか。三十年間で情報、物すごい量に増えています。
子供たちを間違った情報から守るためにも、是非性
教育を
お願いしたいと思っています。
私は、やはり家庭と
教育、両方からのアプローチが大事だと思っていますので、こんなふうにどうかなと考えています。二分の一成人式って御存じでしょうか。
子供が十歳になったときにおめでとうとお祝いをしてあげる行事になっていまして、このときに、
子供にプロポーズするような気持ちで、
子供の誕生の経過、そしてあなたがどれだけ愛されて生まれてきたかということを御家庭でお伝えいただいてはどうかと思います。
けれども、そうすると、児童相談所に入っている
子供もいます、両親がいない
子供もいます。なので、そういったところにもケアをして、じゃ、誰からそれを伝えてあげるか。あなたは、お父さんとお母さんには今は会えないかもしれないけれども、愛情を伝え合うという尊い行為で生まれている、あなたは必ず愛されるし、愛される価値があるんだということを、親からじゃなくても伝えてあげる
方法というのはあると思います。
そして、二分の一成人式、まあ成人年齢が十八歳に引き下げられてしまいますので九歳になるかもしれないんですけれども、御家庭でやってくださいというふうに
お願いをしてから
授業でしっかり取り組んでいく。その
授業がまた難しいです。
先生方お一人お一人、担任の
先生が性
教育を教えてくださいと言われると、ICTよりもひょっとしたら難しいんじゃないかというふうに私は思っています。
そこで、やっぱり共通のコンテンツが大事です。産婦人科の
先生であるとか、助産師さんであるとか、いろんな
専門家を呼んで共通のコンテンツ作りましょうよ。そして、ICTです。
全国一律にハイクオリティーな
教育を一斉に与えられるチャンスがあるわけですから、
文科省さんがコンテンツを作ってほしいんです。
先ほど水岡
委員から、コロナなので、コンテンツ作ってNHKでというようなお話ありました。全く実はうれしいことに同じことを考えていまして、NHKの方と連絡を取ってお伺いしてみましたところ、クオリティーがやはり問題になる部分もあるということなんですね。クオリティー、大変大事です。
教育委員会さん、動画検索するとばっと出てきます。大阪もそうですけれども、京都ですとか、神奈川ですとか、先ほど
委員もおっしゃいましたけれども、そのほかにも、群馬ですとか、千葉ですとか、埼玉ですとか、もういろんなところで、
先生たちが慣れない中、今から、一年生の、算数の、大変スローリーなんですね、そういう動画もあるんです。そして、やっぱり間違ったことを言っちゃいけないから、ちょっと、責められたらいけないから、面白くない
授業になっているところも残念ながらあるんです。でも、
先生たち一生懸命、
教育委員会一生懸命作っています。
本当は、小
学校六年間、中学三年間、
高校三年間ありますので、十二年間分の全ての
授業を
一つの
教育委員会で作るってもう本当無理なんですけれども、それをばらばらにして、じゃ、中
学校二年生の英語は群馬県ねとか、
高校三年生の英語は鹿児島県ねというふうに分けられたらよかったなと思うんですけれども、今もう始まってしまっているので止められません。
文科省がコンテンツ作っていただきたいんです。どうでしょう。そうしたら、災害時にタブレットがもし何かで全滅してもテレビで流せる、ICTで必要なときに提供できる。いかがでしょうか。