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勝部賢志君 ちょっと、これは何ぼやり取りをしてもちょっと水掛け論的な話になってくるんですが、しかし、ここはしっかり検証すべきだと思います。それから、間違いなくそのことに対する矛盾の声が大きいということを是非受け止めておいていただきたいというふうに思うんです。
今、特措法の審議がされていて、この後どのような
状況になっていくかということも本当に予断を許さない
状況だというふうには思っておりますが、しかし落ち着いてきたときに、やっぱり今回のいろいろな
取組がこれで本当によかったのかどうかということは必ず検証しなければいけないと思っています。更なる何かこういったような
感染症やあるいはそういう
緊急事態になったときに、私から見ると、何か非常に慌てて取り組んだんだけれども、国民の皆さんの中にははてな、はてな、はてながいっぱい出るような、そういう
取組に思えてならないんですね。そうならないように是非しなければいけないということですので、先日の
予算委員会では、議事録をしっかり取るとか、相談をした中身をメモも含めて後世に残していくことが大事だというお話がありましたので、是非今後も
文科省内部で、あるいは各省庁でいろいろ議論をしたことを是非積み重ねていっていただきたいというふうに思っています。
もう一つ、
全国一斉に行ったことについては、さっきお聞きしようと思ったんですけど、要は、本来
学校、行政、何というんですかね、
教育行政含めて
学校の運営は
地方自治体であったりその
学校の校長にある程度責任が委任されていたりということなので、それぞれの判断ということが非常に大事だと思うんです。しかし、今回は
全国一斉だったということが、私はやり方としてよくなかったというふうに思うんですね。
もし仮に、強い思いでこの一、二週間大変だから各
学校も気を付けてくれということを言うのであれば、例えば、
休校をすることも視野に入れてそれぞれ
地域の事情を考えながら
検討してくれと、で、そのことによって起こる様々な問題点については
文科省が責任を持って
対応しますとか、あるいは、
先ほど言ったように、家庭生活やお仕事に影響が出る部分については、総理も言われるとおり、責任を持って総理がやると、こういうふうに言ってくれれば、その
自治体の
感染状況に応じて
対応ができたと思うんです、北海道はそういうふうにしてスタートしていましたから。ですから、そういう意味で、このこと
質問しませんが、申し上げておきたいというふうに思います。
それで、私もう一つ、是非この際、この
機会に
文科省の皆さん、
大臣にもお考えをいただきたいと思うんですけれど、
学校を一斉に
休校するというような指示を出したことは、恐らく過去にないと思います、戦後ですね。戦前は戦争中に、一九四五年ですが、一月から八月まで
学校が休みになりました。休みというか、これは
休校になったんです。疎開というのもあったかもしれません。けれども、戦後は国から
要請をして長期間にわたって
休校というようなことは一度もなかったと思います。
今回は
子供の命をということなので、それはある意味、
休校にすることの意味も含めて理解はされていますが、私は一つ大変大事な観点を忘れてはいないかというふうに思っているんですけれども、
子供の命を大切にすることは、もちろん第一義的にそこは失ってはいけないと思いますけれども、その上で、
子供たちが
教育を受ける権利がどのように扱われたのか。これは、
子供たちにとっては
教育を受ける権利でありますし、また我々にとっては
教育を受けることのできるような
環境を整えるこれは義務だと思うわけですね。これは憲法にも
規定されているんです。ですから、いたずらに、いたずらに
学校を止めておくということはあってはならないと私は思うんです。
ですから、
先ほど言ったように、命と比べると、それはもちろん命の方が大事です。けれども、その命と勘案しながら、今言った
子供の
教育を受けることについて、この際、このときに文部
大臣がどのようにお考えになっていたのかということをちょっとお聞きしたいと思います。