○石井苗子君 日本維新の会の石井苗子です。
今まで長くこの会議のいきさつを聞いておりまして、私も、この
農水というのに林が入っていないなというのは、あっ、そうでしたねと思ったんです。
それが
一つと、本当に閉ざされた業界で、私のような人間がにわか勉強してもさっぱり追い付きません。周りの人に聞いても、
農水という言葉が表しているように、山に関心のある日常生活を送っている人がいかに少ないか。それを今度は、一体大学や高校でどのくらい教えているんだといったら、
林業の専門というのはいないと、ほとんど。学問はあるんですよ。学問はあるんですが、なかなか
林業の専門家はいないと。今日お
伺いしていても、畜産とか農業はすごく
皆さん御
経験の中から話が出てくるんですが、
林業になると急に何か紙を読んでいる方が多いなという感じがするわけなんです。
やっぱり国土と財産と命というのは、国が絶対にこれは方向転換をしてでも現在に合わせて持続
可能性を考えていかなきゃいけないと思うわけです。国土の三分の二が
森林であるという割には、どうしてこんなに関心がないか。地球温暖化だといっても全く森に目を向けない。それは、経産省にちょっと聞いてみたら、火事が少なくなりましたからねというお答えだったんですね。
私、東京の台東区の出身でございますが、私の母の実家の横は
木材屋さんだったんですけど、幼稚園のときからもうなくなってしまいまして、隣に、江東区に木場があるんですけれども、こちらの方もなかなか勢いがあるというような感じではございません。まず木造建築がなくなり、ちゃぶ台がなくなり風呂が木でなくなりと、木と生活というものがだんだん遠ざかっていくので、国土の三分の二が森だぞといっても、国民の
皆さんが関心を持っていかない。そろそろ高齢化になってまいりまして、では女性の
皆さんに入ってもらいましょうという、こういう考え方じゃ駄目だと思うんですね。
今日は通告を九つ用意しておりまして、まず、七から行かせていただきます。
改正案四十四条十項でございます。林産物その他の物資の
販売の
事業を行う
組合に当たっては、さっきから私感じていることは、
販売中心で物を売ろうとしているということはよく分かります、国土と財産と命ですから。でも、国内でこれほど木の
需要がなくなってきて木造建築もなくなってきている中でどう方向転換をしていくかとなれば、やっぱり森ゆうこさんがおっしゃったように、国が方向転換するのは大きなことですから、これは、
大臣が自分がどう思われるかということを前面に出してもらって
改正案というのを作っていっていただきたいんです。
その中に、
販売の
事業を行う
組合にあっては、
理事のうち一人以上は、林産物の
販売若しくはこれに関連する
事業又はこれらの
事業を行う
法人の
経営に関し実践的な
能力を有する者ではならないと書いてあります。これは、この国が今の状態にあって生活様式がどう変わってというようなことの専門家が、この
販売を、森を維持していくことについてどうやっていけばいいのかという実践的な
能力を有する者というのを入れていかなければならないと思うんですね。具体的などのような
人材を想定しているのか、その
人材が十分にいて、リクルートしてくる者も現実的で可能だということなのか、ここをまずお
伺いしたい。
改正案の四十四条十項に出している実践的な
能力を有する者についてお答えください。