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国務大臣(
江藤拓君)
中国とも鋭意ずっと一生懸命やってまいりましたけれども、やはりあちらの国はあちらの飼養衛生管理基準、衛生管理基準がありますので、それをやはり我々はクリアしなければなりません。
基本的にはHACCPの基準を満たすということが大事になります。
ですから、
食肉処理場の認定、これは日本でもかつて完成から二年掛かったというような事例も関西でありましたので、こういうことがないように、
食肉処理場のいわゆる建設の初期の段階からHACCP
対応ができるような設計、それから施工についても並行的に横で見ていくことによって、施設が完成してできるだけ早い期間で検査にも来ていただいて、視察にも来ていただいて、門戸が開くような
努力をさせていただくことが大事だろうと思っております。
それから、やはり
輸出先国の輸入規制の緩和、例えばまだ東日本大震災の影響が残っておりますので、そういったところの二十か国に対するアプローチも引き続き大変大事になってくるだろうと思っています。
そして、かつて私も総理と中東に行かせていただいたことがあったんですけど、そのときに
和牛を持っていきました。最初、持っていったときには、脂が乗っている肉を見るのは中東の
方々、UAEの
方々も初めてで、最初はちょっと気味悪そうな顔をされている方がおられたんですけど、一口食べたら、あれっ、うまいねと、あっという間に持っていった量がきれいになくなってしまいまして、実は我々が知らないマーケットが
世界中にはまだたくさんあると思います。
ですから、サウジアラビアというふうに先ほども
局長が答えておりましたけれども、中東全般、UAEとかドバイとか、そういうところも有力な市場にもなり得ると思いますし、そして、先ほどカンボジアに一番
輸出しているという話をいたしましたが、どうもこれまだ証拠がないので確定的なことは申し上げませんけれども、カンボジアに出した肉が
中国に実は行っているのではないかというのが、都市伝説なのか本当なのか、確定的なことは言いませんが、
中国の方はカンボジア経由で三倍の値段になっても欲しいというようなことをおっしゃっているようです。
ということであれば、直接門戸が開けばそんな高い値段で
中国の
方々も買わずに済むわけですから、いろんなハードルは外交
努力も必要ですし、日本の安全性ということを主張することも大事ですし、プロモーションも大事ですし、越えなきゃいけないハードルはたくさんありますけれども、四月一日から、ちょっと華々しくはスタートできませんでしたけど、
輸出対策本部も農林省に立ち上がりましたので、この
コロナの問題が終息いたしましたら、しっかりこのことについては力を入れてやっていきたいというふうに考えております。