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石井苗子君
日本維新の会の
石井苗子です。
先ほどから
議員の皆様の
質疑を聞いておりますと、このコロナショックがやっぱり世界、特に、世界はそうですけど、
日本も食料危機につながるような不安をつくらないような
対策をつくっていくことが必要だと思っております。
舞立議員の
質疑にもありましたけれども、国民の皆様、特に
生産者の皆様の声を国が制度や法律に変えて、現実的に今役に立つ制度に変えていって守っていかなければならないと思っております。
今日は、
知的財産の保護について質問させていただいて、いただかせます。
〔
委員長退席、理事堂故茂君着席〕
GIというのがありまして、
農林水産省は、このGIの
知的財産として保護する制度、これを運用しております。先日、私は
外国漁船の違反操業の
取締り強化について言及いたしましたが、今日は、このGI制度の脇の甘さをちょっと追及させていただきたいと思っております。
ジオグラフィカルインディケーションと、これ、ジオグラフィカルですから地理的、表示、インディケーションという意味ですが、あおもりカシス、但馬牛、神戸ビーフといったように、地理というよりは、
生産地の特性が品質の特性に結び付いているブランド性を地名で表示した産品と
説明した方が分かりやすいんですが、これを昨年の十二月十日までに約九十産品登録されています、制度に基づいて。
令和十一
年度までの十年間で二倍強の二百産品に登録を増やすということで、一年に十個以上増やしていこうと、GIを増やしていこうというスピード感なんですが、これに来
年度予算一億一千百万円の計上が出されております。
目的は模倣品を排除して
日本の産業やブランドを守るということなので、GI保護制度
緊急対策委託事業として国がブランドを保障して保護していくという
方向性を示しておりますが、違反があるところは取り締まっていく国内の制度となっておりますが、平成二十七年から始めたばかりでまだよく分かっていないので、窓口相談、展示会などを国内で開いていくということなんですが、私は、保護するという点においては、国内よりやっぱり海外の現状の方に大きな問題があると思っております。
前回の
漁業の違反操業もそうですが、国外の違反について
日本はもっと強い態度で制度をつくり直していかなければならないと思っております。特に、
知的財産においては、紳士協定を信じていては違反され放題だということになってしまいますので、例えば、海外で偽りの神戸ビーフが流通していてブランドイメージが傷ついているというような
事態です。
GIは、外国との相互保護の制度がなければ、
日本で登録を増やすだけでは意味がないと思うんですね。
日本のブランド品として価値のあるものがいかに被害を被っているかということをもっと注視しなければならないと感じております。
日本は、EUとは日EU・EPA協定でGIを相互保護するというスキームがあるようですけれども、相互保護の枠組みがあるのは現状EUだけでしょうか。平成三十
年度の補正事業で六か国と調整中と書いてありますが、どういった国々なのか、まずそこから教えてください。
〔理事堂故茂君退席、
委員長着席〕