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矢田わか子君 資料二を御覧いただきたいと思います。
西村大臣が命大事だというふうにおっしゃってくださったので、少し安心をしているんですけれども。
これは、五月二十七日のアメリカのニューヨーク・タイムズの紙面であります。あっ、済みません、五月二十三日付けの紙面であります。朝刊で四面を使って、この新型コロナウイルスで亡くなられた一千人について、氏名、年齢、居住地、人物の紹介を掲載したものであります。記事には、誰一人として単なる数字で表せる存在ではなかったなどとしてしたためられています。日本の新聞ではあり得ないことなんですが、やはり一人一人の人生と命の大切さを伝え、
政府に
対策強化を求めるメッセージとなったというふうに評価されております。
日本でも、当然、命の重さ、担当
大臣としてしっかりと御認識いただいて
対応いただいていることと思います。ただ、一つだけ要請させていただきたいんですが、やはり最近、
西村大臣は県をまたがる移動についても自由に御
自身の判断でしてくださいと言っている一方で、先ほど申し上げたとおり、東京都の都知事は、いやいや、まだまだ、済みません、自粛してくださいという発信をされていて、どうしても受取手からすれば、国のトップや都道府県のトップが言うメッセージが違ってくると混乱を来すわけです、本当はどっちなんだろうと。それも不安感にもなるということでもありますので、特に自粛要請に関する、移動の自粛に関することにつきましては、各都道府県の知事と緊密なコミュニケーションを取って、やはり発信についても統一したものにしていただければ
国民の安心感も高まるのではないかというふうに思いますので、御要請を申し上げておきたいと思います。
それから、続いて
予算の
執行について、検証について、これはちょっと時間がないので御要望にとどめたいと思いますが、第一次
補正予算二十六兆、そして第二次は三十二兆、
予算組みました。この感染症
対策、膨大な
予算が編成されているということですが、これまでの政策の遂行においても、アベノマスクに本当に四百六十六億必要だったのかという問題や、各種助成金の使い勝手の悪さから
予算が消化が遅れているというようなケースも見受けられます。また、逆に、これで
予算足りるのかという
予算不足が見込まれるものもあります。
今後、一定の
期間が経過した段階かもしれませんが、しっかりと、掛けた費用対
効果、検証していくべきだというふうに思います。企業では必ずやります、当然のことながら。どれだけの
予算を
執行し、そしてどんな
効果が上がったのか、しっかり検証しながら、コロナ
関係予算の
執行状況追っていただきたいと思いますし、
政府自らが検証し、公開をし、それによって、もしかしたら第三次
補正予算だとか次なる
予算が要るときにも、こういう検証の結果こうするんだということが示されると思いますので、同時進行でこれまた進めていただきたいということで御要望を申し上げます。
次の
質問が、専門家と有識者の
役割についてということであります。
これも各
委員と
質問が重複しますので端的に申し上げますが、専門家
会議廃止をして新たにできたこの分科会、一回目の会合、七月六日に開催されています。しかしながら、元々専門家
会議が発足したのは、二月三日のダイヤモンド・プリンス号の横浜港入港の後、二月十六日の日に第一回の会合が開催されています。その後、三月十三日です、特措法の改正案が成立し、そのときに、資料三を御覧いただきますと、従来の有識者
会議メンバーを追加するという方法を取っておくことができたんじゃないかと私は思っておりまして、わざわざ
政府直轄にこの専門家
会議を置かずとも、特措法の改正案が成立した直後にもう今までの有識者
会議のメンバーをプラスアルファしておけばよかったのではないかという思いもありまして、まあこの経過は経過として、問題は、この新たな分科会が
政府の政策決定に対しどのような機能を持ち、
役割を果たしていくのかということに尽きるというふうに思っています。
アメリカでは、トランプ政権が専門家、CDCなどの国の医療保健機関の提言を軽視したと言われていますが、今後、この分科会の意見、提言、いかに尊重し、運営していくのか、見解を伺いたいと思います。