○若松
謙維君 公明党の若松謙維です。
現在、
東日本大震災、原発事故から十年目に入りまして、私は党の県代表をしております。現在でも県外に避難者三万一千人、これ
福島県の県民の方ですが、そして、県内には八千人の方が避難されているということで、改めて
東日本大震災で亡くなられた方々に対する御冥福をお祈り申し上げ、いまだに避難生活を余儀なくされている方々にも心からお見舞いを申し上げます。
あわせまして、新型コロナ
ウイルス感染症で亡くなられた方々、本当に御冥福を申し上げます。そして今、治療中の方々に対してもお見舞いを申し上げますとともに、医療従事者の方々に本当に懸命な
闘いをしていることに心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
特に、今日は、
福島復興と併せまして、
災害関連の質問もさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ちょうど、資料の一に、三月二十三日の予算
委員会の集中
質疑で使ったスライドを皆様に提示させていただいております。
これは特定
復興再生拠点区域外の帰還困難区域に残った住居ということで、これは去年まで公明党の大熊町の町議の自宅でございます。当然、今ここは帰還困難区域でありますので、その方は郡山で住宅を確保しておりますけれども、実は、この家の中に九年前の大震災の地震でもう家財が散在しております、ぐちゃぐちゃで。何度も何度も、町議会でもありますし、大熊
復興を思い、そして、この家に帰るたびに何とかきれいにして、そして大熊の
復興に貢献したいということでありますけど、実はこれ五年前の写真でありまして、今、木がもう伸びておりまして外から見えないぐらいになっております。それで中を開けますと、もう家の中ぐちゃぐちゃということで片付けようという心が折れてしまうと。この悶々としている方々が実は、特に大熊、双葉又は浪江に数千戸あるわけであります。
こういう状況に対して、私は、是非、総理にみなし家屋解
体制度というものを
提案いたしました。といいますのも、ちょうど二〇一七年から一八年にかけまして、双葉、大熊、浪江、富岡、飯舘、葛尾、六町村ですね、この帰還困難区域での特定
復興再生拠点区域、いわゆる拠点区域と言わせていただきますが、二〇二三年、まだ三年後でありますけど、その春の居住を目指して宅地や社会インフラなどの
整備が進められておりまして、先月には双葉、大熊、富岡三町で避難指示の一部解除となり、大変明るい話題がありました。
一方、この拠点区域外の帰還困難区域に居住を残します先ほどの数千世帯の避難者にとっては、いつ我が家を解体してくれるのかと、こういう
関心が急速に高まっておりまして、早期解体を望む声が大変大きくなっていると認識しております。
先日の予算
委員会で総理は、特定
復興再生拠点区域外については、目下、家屋解体等を含め、
政府全体としてその在り方の検討を進めていると答弁されております。昨年末策定された
基本方針にあります今後の
課題として、たとえ長い年月を要するとしても、将来的に帰還困難区域の全ての避難指示解除し、
復興再生に責任を持って取り組むとの決意は評価するんですけれども、今言いましたみなし家屋解体、今年の三月前後から急速に
関心が強まっておりまして、まだ、この避難指示ですね、帰還困難区域に帰るべきかどうか非常に悩んでいると。そして、今
発災から九年、いよいよ十年目。さらには、この特定拠点ですか、
復興拠点がまだ三年後、その先に
政府はその帰還困難区域の対応を示すということでありますから、もう今、実は彼は現在七十後半であります。そういう状況を是非寄り添っていただいて、是非とも、是非とも、来年が大震災十年になりますので、その来年の三月までにこの特定
復興再生拠点区域外の在り方というものを是非示していただきたい。
もう五千人のこの住宅をお持ちの方々を代表して質問いたしますので、是非
復興大臣、よろしくお願いいたします。