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羽生田俊君 おはようございます。自由民主党の
羽生田俊でございます。
東日本大震災から既に九年が
たちまして、いまだに多くの
方々の行方不明という
方々がいらっしゃいまして、一日でも早く全員の安否がはっきりするということを望んでいるところでございますけれども、大変な
状況であるということはいまだに続いているということを、早く、一日でも早くに解決を見たいというふうに思っているところでございます。
九年という月日が流れまして、
復旧復興が進む中で
インフラの
整備というニュースが多くなってきております。しかしながら、
被災地において、
住民が戻り、
移住者も含め
人口が増えていくということがにぎわいを取り戻す一番の重要なことでありますけれども、その
住民が戻るためには、
医療や
教育といった
生活をしていく上で必要不可欠なものがないと住み続けることが難しくなります。
特に
生活という面では、お
年寄りにとりましては
医療や
介護、そしてお父様、お母様にしてはしっかりと働く
場所があるということ、そして
子供たちには
教育の場がしっかりあるということ、そして乳幼児の方には保育やそういった
施設がしっかりと整っていると、そして
生活上はやはりそういったものがそろうマーケットのようなところが必要であるということ、これが
なりわいをしっかりとつくっていく上では必要なことだというふうに思っておりますけれども、これがまだ十分ではない。特に、第二
原発の近くではこれがまだまだできていないというところであります。幸いに
常磐線が
全線開通をしたということで、これからしっかりと回復していくことを望むところでございます。
特に
医療者というのは
地域再生という
意味では非常に大切な部類であるというふうに思っておりますけれども、いろんな面で
補助金ということが非常に大きな役割を果たすわけでございますけれども、ほとんどの
補助金が二分の一という国からの
補助金ということになっているわけでございまして、これは、
医師を集める、特に
原発の近くのところでは
医師が非常に不足をしているということで、もちろん県内からはもう無理でございますので、隣県からといいましてもなかなかこれも難しい。
そうしましたときに一番やはりターゲットとして
考えますのは、
東京を中心とした
首都圏から
医師を派遣を依頼するということが多くなるわけでございますけれども、今の
福島県を例に取りますと、やはりこれをお願いするだけの原資というものが十分ではないというところでございます。特に、
福島と
東京では元々の
生活の、要するに
医療についても、
生活が違うということで
医師がなかなか来れないというような
状況もあるわけでございまして、そういった
問題点を是非
考えていただきたいというふうに思うわけでございます。
元々、この
地域は
人口が
減少傾向にあったところ、そしてまた
高齢化が進んでいたわけでございまして、ここに住んでいた
方々に戻ってこいと言ってもなかなか戻れない。そして、九年という年月が、既に別な
場所で新たな
生活を始めてしまっているという
方々も非常に多いわけでございますから、こういう
方々にとっては改めてこの近くの地に戻ってくるというのはなかなか難しい。ただ、お
年寄りにとりましてはやはりふるさとである、なるべく近くに戻って
生活を送りたいという
希望はあるわけでございますけれども、そのためにはやはり
病院という、
医療というものがしっかりとそれを支える形でなければならないというふうに思っております。
このような中で、
復興庁として
復興のあるべき姿について、ちょっと大まかでございますけれども、どのような
考えをお持ちであるか、是非お聞かせいただきたいというふうに
思います。