○国務
大臣(赤羽一嘉君) まず、そもそもの話ですけど、ホームドアの
整備につきましては、元々言うと、なかなかコストも高かったりとか、車両によってドアの位置がそろっていないという課題がありました。
ただ、転落事故というのが続いたことを踏まえて、私も、
国土交通省のという以前に、公明党のバリアフリーのPTとして、これはホームドアしっかり進めていけるような時代にしていかなければいけないということで相当強く申入れをし、今は法律の中に、二〇二〇年までに全国八百駅という目標が
設置をされたところでございます。
現状、
利用者数十万人以上の駅からやっていくということで、今七百八十三駅まででありますので、まだこれ全体から見るとたったと言われるかもしれませんけれども、この間、多分五年間ぐらいだったと思います、二〇一五年ぐらいからだったと思いますから、それなりに着実に始まっているというふうに思っておりますので、西
日本でいうと、西
日本というのはほとんどホームドアがなかったんですけど、それも最近はホームドアが出てきまして、ホームドアが当たり前の
状況になりつつあります。そうした意味で、まず、ホームドアの
整備というのをしっかりと進めるということをやっていきたいと思います。
そして、その間の間、今お示しをいただいた護国寺の駅のように、中央に視覚障害者の
皆さん用の誘導用のブロックの
整備をということでありますが、これもいろいろ障害者団体の
皆さんにヒアリングをすると、ちょっといろんな意見が実はありまして、全てのホームにこれ真ん中で
設置できる
状況じゃないので、普通は、このブロックというのはホームの端の中にあるということが大半ですから、そこと、何というかな、間違えて、そこが端だと思ってしまってかえって危険だというような御意見も実はあったり、現実に今、大体ホームの真ん中にはキヨスクですとかそうした売店があったりとか階段があったりとか、
構造物的にちょっと難しい駅もいろいろありまして、そこに例えばラインを引くと、必ずそこで方向
転換をするような形になるんですね。そうすると、方向
転換が回数多くなると、視覚障害者の団体の
皆さんからは、それがかえって正しい方向が分からなくなるというリスクもあるというような御意見もあって、ちょっといろんな意見があって、障害者団体の
皆さんのまず意見をよく丁寧に聞いていかなければいけないということと、あと、現実的にそれが実際可能かどうか。
ちょっと護国寺の場合は、先ほど御説明あったとおりの
状況がありましたので、若干特別な
状況であれを造ったということでありますので、安全、それが定着するという今の御意見は御意見としてしっかり承りたいと思いますが、ちょっとそれは少し、視覚障害者団体の
皆さんともよく検討させていただければと思います。
重ねてになりますけど、できるだけ毎年着実にホームドアの
設置を、二〇二〇年度の目標で終わりではなくて、その後の継続的な目標を掲げて、その
設置をしっかりと進めていくということに努力していかなければいけないと、そういうふうに思っているということでございます。
これは、
交通政策基本
計画、これ、二〇一五年の二月十三日に閣議決定した第二章の中にホームドアを
設置するというのが、初めて具体的な数字を入れましたので、これを継続、発展をさせていきたいというふうに思います。
以上です。