○副
大臣(
橋本岳君) 御
質問ありがとうございます。
今回の
クルーズ船の
対応というのは、乗員乗客合わせて三千七百名以上の
方々が乗っておられまして、その中で
新型コロナウイルスの
感染症が発生をしたという、で、その船を検疫しなければいけなかったと、こういう、私どもにとって未
経験の、未曽有の事態であったというふうに思っております。
その中で、医療
関係者の
方々、あるいは
感染症対策の専門家の
方々、自衛隊の方、
関係省庁、自治体の
方々、それから多くの企業の
方々、いろんな
方々に御協力をいただいてやってまいりましたし、また、何よりも、検疫に御協力をいただきました乗客の
方々、それからその乗員の、それを支えていただいた、一緒にその検疫を協力をしてやっていただいた、自分たちが検疫対象にあるにもかかわらず一緒に協力をしていただいた乗員の
方々、こうした
方々のお力があってできました。まずもって、本当にそうした
方々に対して感謝の気持ちを申し上げたいと、このように思っております。
その上で、ただ、先ほど
委員御
指摘のように、七人の
方々が亡くなられ、多くの
感染者の方が出たということもまた事実でございまして、こうしたことにつきましては今後検証されるということに承知をしておりますので、しっかり協力していきたいと思っております。
その中でちょっと私が思っておりますことを申し上げますれば、その検疫を、
感染症が発生した船舶での検疫ということを申しましたが、これは三千七百人という大変多くの乗員乗客の数でありましたので、その船舶内でそれをやるという選択肢しか取り得ませんでした。陸上にそうした
方々を収容できる宿泊施設でもあれば、そうしたところに移して、個室、本当に一人ずつの個室に移っていただいて十四日間健康観察をするというのが本来理想だと思いますが、そのような施設がなかったので船舶内での実施ということになりました。
そして、そのため、乗客の
方々に対しての食事の配膳だとかいろんなサービスだとか、そうしたことは乗員の
方々に御協力をいただいてやるということになりました。ですから、乗員の
方々自身は、恐らく私、自分も
感染しているのではないかというおそれを感じながら、しかしながら乗客の
方々へのサービスにしっかり取り組んでいただいた。私はこれは本当にすごいことだと思っておりますけれども、それを全うしていただきましたし。
あるいは、私たちも、その乗員の
方々と日頃から打合せをし、相談をしながら一緒に仕事をしてまいりました。ですから、ある
意味で、朝、打合せをしてミーティングをした、そこに乗員の方も出ておられましたが、その日に陽性が判明をして救急搬送しなきゃいけなかったと、そんなこともありました。
そんな中で、日々のサービス提供、あるいは救急搬送をする、それも一日に何十人という規模、あるいは何百人の
方々を下船させる、そうしたことには多くのロジスティクス、調整が要る、それをいろんな方の御協力をいただいてやってきたというのが今回のミッションでございました。
そういう
意味で、まず、
感染症対策についてということはいろいろな御
指摘もいただいているところではございますが、病院で例えば患者の方が来られてそれを医療者の
方々が
治療するというようなモデルで
感染症対策を考えられるとちょっと困ってしまうな、そういうものとは違うモデルの中で私たちは仕事をしていたということはまず申し上げなければなりません。
もちろん、その中で多くの専門家の方にも乗船をいただき、日々見回っていただいて改善点の御
指摘をいただき、改善を重ねて
感染症の拡大対策にも取り組んでまいりました。その中で、先ほどの乗員乗客の
方々の
感染者のみならず、
支援チームの
方々、あるいは私ども
厚生労働省の者、検疫所の者、また内閣官房の方、そうした
方々にも
感染症が出てしまった、
感染された方が出たということは、やはりまだなお反省し、検証して次に備えていくべきことがあるんだろうというふうに思っております。
今申し上げたような中で私たちとしては全力を尽くしてきたと思っておりますけれども、なお、次回このようなことがあったときにもっとより良く
対応できるようにどうすればよいかということは、引き続き検証の中で私たちも考えてまいりたいと思っております。