運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2020-03-10 第201回国会 参議院 厚生労働委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
二年三月十日(火曜日) 午後四時三十分開会 ─────────────
委員
の
異動
一月三十日
辞任
補欠選任
大塚
耕平
君
田村
まみ
君 三月五日
辞任
補欠選任
田島麻衣子
君 蓮
舫君
三月六日
辞任
補欠選任
蓮
舫君
田島麻衣子
君 三月九日
辞任
補欠選任
田島麻衣子
君 蓮
舫君
三月十日
辞任
補欠選任
川田
龍平
君
須藤
元気君 蓮
舫君
田島麻衣子
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
そのだ
修光
君 理 事
石田
昌宏君
小川
克巳君
足立
信也君
石橋
通宏
君
山本
香苗君 委 員
片山さつき
君 島村 大君
高階恵美子
君 羽生田 俊君 馬場
成志君
藤井 基之君 古川 俊治君 本田 顕子君
須藤
元気君
田島麻衣子
君
田村
まみ
君 芳賀 道也君
福島みずほ
君 下野 六太君 平木 大作君 東 徹君 梅村 聡君
倉林
明子君
国務大臣
厚生労働大臣
国務大臣
加藤
勝信
君 副
大臣
厚生労働
副
大臣
稲津
久君
大臣政務官
厚生労働大臣政
務官
小島
敏文君
事務局側
常任委員会専門
員 吉岡 成子君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
社会保障
及び
労働問題等
に関する
調査
(
厚生労働行政等
の
基本施策
に関する件) (
令和
二年度
厚生労働省関係予算
に関する件) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
そのだ修光
1
○
委員長
(そのだ
修光
君) ただいまから
厚生労働委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御
報告
をいたします。 昨日までに、
大塚耕平
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
田村まみ
君が選任されました。 また、本日、
川田龍平
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
須藤
元気君が選任されました。 ─────────────
そのだ修光
2
○
委員長
(そのだ
修光
君)
社会保障
及び
労働問題等
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
厚生労働行政等
の
基本施策
について、
加藤国務大臣
から
所信
を聴取いたします。
加藤国務大臣
。
加藤勝信
3
○
国務大臣
(
加藤勝信
君)
厚生労働委員会
の開催に当たり、私の所信を申し上げます。 国民の皆さんの安全、安心の確保に万全を期すとともに、我が国の
経済社会
の発展に寄与すべく、
厚生労働行政
の諸課題に全力で取り組みます。 今般の
新型コロナウイルス
に関連した
感染症
については、国民の皆様の健康と命を守るため、これまで
水際対策
と国内の
感染拡大防止策
の強化を図ってきました。
クルーズ船ダイヤモンド
・
プリンセス号
については、三月一日、全ての
乗客乗員
の下船が完了しましたが、引き続き、下船した
乗客乗員
の
健康管理
を適切に行ってまいります。これまでの
クルーズ船
における対応についてはしっかりと検証を行い、今後の対応につなげてまいります。また、現在、国内の複数の地域で
感染経路
が明らかでない患者が散発的に発生し、小規模な患者の集団が把握されており、まさに今が今後の国内での
健康被害
を最小限に抑える上で極めて重要な時期です。政府としては、今後の状況の進展を見据えて、国民の皆様や企業に対する
情報提供
、サーベイランス、
感染拡大防止策
、
医療提供体制等
について、現在講じている対策と今後の状況の進展を見据えて講じていくべき対策を整理し、
基本方針
として取りまとめました。
基本方針等
を踏まえた対応を実施していくとともに、
雇用調整助成金
を始めとする必要な支援を速やかに実施してまいります。 また、各地の自治体とも一層緊密に連携して、国民の皆様の御理解と御協力を得ながら、あらゆる事態を想定して必要な対応を図り、国民の皆様の安全、安心に万全を期してまいります。 あわせて、今夏の
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会等
に向けて
感染症
の
検疫体制
を強化し、
発生動向
の調査、監視を徹底するとともに、風疹の
抗体検査
及び
予防接種
を着実に実施するため、企業への働きかけや国民の皆様に向けた広報の強化に取り組みます。 昨年は、台風や記録的な大雨による甚大な被害が
全国各地
で発生しました。改めまして、亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。被災された方々が一日も早く安全、安心な生活を取り戻せるよう、
スピード感
を持って令和元
年度補正予算
に基づく
対策等
を講じるとともに、相次ぐ
自然災害
から
国民生活
を守れるよう、医療、福祉、
水道施設等
の強靱化に取り組みます。 また、
東日本大震災
の発生からもうすぐ九年が経過します。引き続き、私自身も
復興大臣
であるとの強い意識の下、
被災者
の心のケア、医療・
介護提供体制
の整備、
雇用対策
などに全力で取り組みます。 人生百年時代の到来を見据えながら、働き方の変化を中心に据えて、年金、医療、介護など
社会保障全般
にわたる改革を進めてまいります。これにより、
現役世代
の
負担上昇
を抑えながら、未来をしっかりと見据えた、全ての世代が安心できる全
世代型社会保障制度
を構築してまいります。 昨年九月に、
安倍総理
を議長とする全
世代型社会保障検討会議
が設置され、年末には
中間報告
を取りまとめました。まずは、この
中間報告
を基に、
高齢者雇用
や年金の
法的整備
を進めます。 また、医療についても、七十五歳以上で一定以上の所得がある方の
窓口負担割合
を新たに二割負担とすることや、
かかりつけ医機能
の
強化等
を図るために大
病院受診
時の
定額負担
を拡充することについて検討を進め、今夏の
最終報告
に向けて
関係審議会等
での議論を本格化します。
少子高齢化
が進む中で、
高齢者
、
複数就業者等
に対応した
セーフティーネット
の整備や
就業機会
の
確保等
を図り、誰もが安心して活躍できる環境の整備を進めることが重要です。このため、七十歳までの
就業機会
の確保、兼業や副業を行っている
労働者等
に関する
セーフティーネット
の整備、大企業に対する
中途採用比率
の
公表義務化
、
雇用保険制度
の
見直し等
を内容とする
改正法案
を今国会に提出しました。また、
高齢者
が安心して安全に働けるよう、増加する
転倒災害
の
防止等
の
労働安全衛生対策
にも取り組みます。 いわゆる
就職氷河期世代
の方々に対しては、お一人お一人の事情に即した支援が求められています。支援に携わる
関係者等
を構成員とするプラットフォームを全ての都道府県に設置し、働くことや
社会参加
を支援します。
年金制度
については、
老後生活
の基本を支える
公的年金
の
安定的運営
と充実に努めるとともに、
老後生活
の多様なニーズに対応する
私的年金
の
普及促進
を図ってきましたが、
高齢期
でも働く意欲のある方が増えるなど、
社会経済
の変化に対応した制度を構築する必要があります。昨年の
財政検証
結果を踏まえ、
被用者保険
の
適用拡大
、
在職老齢年金制度
の見直し、
年金受給開始
時期の選択肢の拡大を図るとともに、
確定拠出年金
の
加入可能要件
を見直すなど、
年金制度
の
機能強化
のための
改正法案
を今国会に提出しました。
年金事業運営
については、
日本年金機構
の第三期
中期目標
・
中期計画
に基づき、
国民年金保険料
の
収納対策
、
厚生年金保険
の
適用促進
など、事務の適切な実施に引き続き努めるとともに、
年金生活者支援給付金制度
を着実に実施します。
医療分野
では、二〇二五年の地域のニーズをしっかりと把握し、地域における
病床機能
の最適化を目指す
地域医療構想
、
医療現場
における長時間労働の是正を目指す医師の働き方改革、医師の最適な配置により地域間、診療科間の
医師偏在解消
を目指す
医師偏在対策
を一体的に進めます。また、本年四月に予定されている
診療報酬改定
を通じ、患者、国民の皆様にとって身近で、安全、安心な質の高い医療を実現してまいります。 あわせて、
健康寿命
の延伸を図るため、
ナッジ理論
などの
行動経済学
の知見も活用するとともに、国保の
保険者努力支援制度
を抜本的に強化し、予防、
健康づくり
を推進します。 さらに、
ゲノム医療
、
AI等
の
最先端技術
の活用など、
データヘルス改革
を推進します。特に、昨年成立した
健康保険法等改正法
に基づき、
医療保険
の
オンライン資格確認
の導入や、マイナンバーカードの
健康保険証利用等
の円滑な施行を進めていきます。 医薬品、
医療機器産業
については、革新的な
医薬品等
の開発を促進する環境の整備に取り組むとともに、
後発医薬品
の
使用促進
や
ベンチャー企業
への支援を実施します。また、昨年成立した
医薬品医療機器等改正法
に基づき、
先駆け審査指定制度
や
条件付早期承認制度
、
機能別薬局
の
認定制度等
について、円滑な施行を進めていきます。
人口減少
、
地域社会
の変容が進む中で、
地域社会
とのつながりを失い孤立するケースや、家庭の中で複合的な
生活課題
を抱えるケースが生じています。こうしたケースに対応するため、
相談支援
、
参加支援
、
地域づくり
に向けた支援の三つの支援を内容とする包括的な
支援体制
の構築を推進し、
地域共生社会
の実現に向けて取り組みます。 また、
社会福祉法人
を中核とする非
営利連携法人制度
の創設など、希望する法人が円滑に連携・協働化に進めるような
環境整備
を進めます。
介護保険制度
については、
地域包括ケアシステム
を推進するため、
介護予防
、
地域づくり
の推進や、共生と予防を車の両輪とした
認知症施策
の推進、
地域特性等
に応じた
介護基盤
の整備、生産性の向上、医療、介護の
データ基盤
の
整備等
に取り組みます。 こうした取組を通じて、
地域共生社会
を実現するため、
関連法案
を今国会に提出しました。 さらに、介護の受皿を五十万人分増やすとともに、
介護職員
の
処遇改善
、
高齢者等
の
介護就労
への
参入促進
、介護という仕事の
魅力発信
などの総合的な
人材確保対策
や、仕事と介護の両立が可能な働き方の普及に取り組み、
介護離職
ゼロを目指します。 一億総
活躍社会
の実現に向けて、働き方
改革関連法
の円滑な施行に努めます。特に、本年四月以降、
正規雇用労働者
と非
正規雇用労働者
との間の不合理な待遇差の解消を図る同一労働同一賃金に関するルールが順次施行されるとともに、
中小企業
において時間
外労働
の
上限規制
が施行されます。このため、
制度改正
に関する丁寧な周知に加え、
生産性向上
や非
正規雇用労働者
の
正社員転換
、
待遇改善
に取り組む
中小企業
に対し、きめ細やかな
支援等
を行います。 経済の好循環を実現するためには、賃金の引上げが重要です。
最低賃金
については、昨年、
全国加重平均
で二十七円引き上げて九百一円となり、昭和五十三年度に
目安制度
が始まって以降で最大の
引上げ幅
となりました。また、
最低賃金額
の
地域間格差
について、十六年ぶりに改善しました。今後も、
中小企業
・
小規模事業者
が賃上げしやすい環境を整備するとともに、景気や
物価動向
を見つつ、
地域間格差
にも配慮しながら、
最低賃金
がより早期に
全国加重平均
千円となることを目指します。 あわせて、全ての方がその能力を存分に発揮できる社会や個々人の主体的な
キャリア形成
が可能となる社会を実現するため、
リカレント教育
を始めとした
人材育成
の強化、女性、若者、
高齢者
、
障害者等
の
就労支援
、柔軟な働き方がしやすい
環境整備
の推進、
雇用類似
の働き方に関する
検討等
に取り組みます。 本年六月以降、
パワーハラスメント防止
のための
雇用管理
上の
措置義務
が大企業から施行されるため、本年一月に策定した指針の内容などについて、企業への周知に努め、その円滑な施行に取り組みます。 また、
公務部門
における
障害者活躍推進計画
の作成、
公表義務化
など、昨年成立した
改正障害者雇用促進法
の円滑な施行に取り組み、障害のある方が希望や能力に応じて生き生きと活躍できる社会の実現を目指します。 我が国で就労する
外国人労働者
が増加する中で、その能力を有効に発揮できる環境を整備するとともに、
技能実習制度
については、悪質な送り出し機関の排除や、
外国人技能実習機能
の
実地検査能力
の
強化等
により、運用の適正化に努めます。 さらに、本年四月から施行される
改正民法
を踏まえ、
賃金請求権
の
消滅時効期間
の
延長等
を内容とする
労働基準法改正法案
を今国会に提出しました。
戦没者遺骨収集事業
において、日本人でない遺骨が収容された可能性が指摘されながら、長年にわたり適切な対応が行われてこなかったことについて、深い反省と、二度と繰り返さないという強い信念の下、
有識者会議
からの
意見等
を踏まえて、
遺骨収集
の方法等の改善に努めるとともに、
事業実施体制
を抜本的に見直します。 また、
公的統計
をめぐる不適切な取扱いにより、行政に対する信頼を損なう事案を生じさせたことについても真摯に反省し、
厚生労働省
の
ガバナンス強化
や
業務改革
、
統計改革等
に全力で取り組みます。
待機児童
の解消に向けて、
子育て安心プラン
に基づき、二〇二〇年度末までに三十二万人分の保育の受皿を整備し、
保育人材
の
確保等
を進めるとともに、市町村の特性に応じて重点的に支援していきます。
放課後児童対策
についても、
待機児童
の解消に向けて、新・
放課後子ども総合プラン
に基づき、二〇二三年度末までに約三十万人分の受皿を整備します。
幼児教育
、保育の無償化について、関係府省とも緊密に連携し、施行の状況について引き続き注視するとともに、保育の質の確保、向上についても一層取り組みます。
子供たち
の健やかな成育を確保するため、
成育基本法
に基づく
基本方針
の策定に向けた検討を進めるとともに、妊娠期から
子育て期
まで切れ目なく支援するため、
子育て世代包括支援センター
の
全国展開
を進めます。また、昨年成立した
母子保健法改正法
を踏まえた産後ケアの充実や、
若年妊婦
への
支援等
にも取り組みます。
児童虐待
の防止については、子供の命を守ることを最優先に、全力を尽くします。具体的には、昨年成立した
児童福祉法等改正法
や、昨年三月に
関係閣僚会議
で決定された
児童虐待防止対策
の
抜本的強化
について等に基づき、
保護者等
による体罰の禁止、
児童相談所
の
体制強化
、
設置促進
、
関係機関
の
連携強化等
に取り組みます。 虐待などの事情により親元で暮らせない
子供たち
も、温かい家庭的な環境で育まれるよう、
里親制度
の
広報啓発
や
里親家庭
に対する
相談支援
の充実に努めます。また、
児童養護施設等
の小規模・
地域分散化
や退所
児童等
の
自立支援体制
の強化などを推進します。 子供の
貧困対策
については、昨年の子どもの
貧困対策
の推進に関する法律の改正を踏まえて策定した新たな
大綱等
に基づき、支援が届きにくい家庭の
早期発見
、
早期対策
など、
関係施策
の一層の充実に向けてしっかりと取り組みます。
受動喫煙対策
については、本年四月の
改正健康増進法
の
全面施行
が円滑に行われるよう、国民や
事業者
への
周知啓発
、設備の整備に対する
支援等
に取り組みます。
がん対策
については、第三期
基本計画
に基づき、
がんゲノム医療
の
体制整備
、治療と仕事の
両立支援等
を推進します。また、
循環器病対策基本法
に基づき、
基本計画
の策定に向けて議論を進めます。さらに、
難病対策
についても、法施行後五年の
検討規定
に基づき、
関係審議会
における議論の結果を踏まえ、必要な対策を講じます。
国際保健
の分野においても、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進のほか、高齢化及び
薬剤耐性
を含む
健康危機
への
対応等
のグローバルな課題に的確に対応します。 また、
改正食品衛生法
に基づき、広域的な
食中毒事案
への
体制強化等
に引き続き取り組みます。 昨年十月に施行された
改正水道法
に基づき、
広域連携
、
水道事業者
の適切な
資産管理
、多様な
官民連携
の推進により、水道の
基盤強化
に取り組みます。
ハンセン病
については、昨年十一月に施行された元患者の御家族への
補償制度
を着実に実施するとともに、
ハンセン病
に対する偏見、差別の解消に全力で取り組みます。 障害のある方々が生き生きと
地域生活
を営むことができるよう、
日常生活
の支援、グループホームの整備、
文化芸術活動
や
視覚障害
のある方々等の
読書環境
の整備の推進などに取り組むとともに、重度の障害がある方々の通勤や
職場等
における支援を含め、
労働施策
と
福祉施策
において切れ目のない支援の確立を目指します。また、
精神障害
のある方々が地域の一員として自分らしい暮らしができるよう、包括的な支援を受けられる
仕組みづくり
を進めます。さらに、
障害福祉
の
人材確保
のための取組を拡充します。
アルコール健康障害
や
ギャンブル等依存症
などの
依存症対策
については、
医療相談体制
の整備や
民間団体
の
活動支援等
に取り組みます。
生活困窮者自立支援制度
及び
生活保護制度
については、それぞれの
改正法
に基づき、就労、家計、
住まい等
に関する包括的な
支援体制
の強化に向けた
取組等
を着実に進めます。
自殺対策
については、
大綱等
に基づき、SNSを活用した
相談対応等
、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現に向けた取組を推進します。
成年後見制度
の
利用促進
については、
基本計画
に基づき、昨年五月に設定したKPIを踏まえ、
中核機関
の整備や
市町村計画
の策定等の取組を推進します。
委員長
、理事を始め委員の皆様、国民の皆様に一層の御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。
そのだ修光
4
○
委員長
(そのだ
修光
君) 次に、
令和
二年度
厚生労働省関係予算
について、
厚生労働
副
大臣
から
説明
を聴取いたします。
稲津厚生労働
副
大臣
。
稲津久
5
○副
大臣
(
稲津久
君)
厚生労働
副
大臣
の
稲津
でございます。 橋本副
大臣
、
小島
、自見両
政務官
とともに
加藤大臣
を支え、そのだ
委員長
を始め
委員
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を得ながら
厚生労働行政
の
推進
に邁進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和
二年度
厚生労働省関係予算案
の
概要
について
説明
いたします。
厚生労働省所管一般会計予算案
については、
通常分
の
予算
と臨時特別の
措置
との合計で、昨年度より三・一%増の三十三兆三百六十六億円となっており、また、
厚生労働省所管特別会計予算案
については、
労働保険特別会計
、
年金特別会計
及び
東日本大震災復興特別会計
にそれぞれ
所要額
を計上しています。 以下、
令和
二年度
予算案
の
重点事項
について
説明
いたします。 本
予算案
では、
人生
百年
時代
の
到来
を見据え、誰もがより長く元気に
活躍
でき、
安心
して暮らせるよう、
消費税率引上げ
による
増収分
も活用して、全
世代型社会保障
の
構築
に取り組むこととしています。 第一に、多様な
就労
、
社会参加
の
促進
について、誰もが働きやすい
職場づくり
のため、
働き方
改革
や
生産性向上
に取り組む
中小企業
・
小規模事業者
への
支援
を
強化
するなどにより、長時間
労働
の
是正
、
最低賃金
、
賃金
の
引上げ
、同一
労働
同一
賃金
の
実現等
を
推進
します。あわせて、多様な
人材
の
活躍
を
促進
するため、
就職氷河期世代
に対して、お一人お一人に寄り添って
就労
、
社会参加
に向けた
支援
を行うほか、
高齢者
、
女性
、
障害者等
の
就労支援
、
外国人材
の
受入れ環境
の
整備等
に取り組みます。また、
高齢期
も見据えた
キャリア形成支援
を始め、
人材育成
の
強化等
を行います。 第二に、
健康寿命延伸等
に向けた
保健
、
医療
、
介護
の
充実
について、
地域包括ケアシステム
の
構築
や
健康寿命
の
延伸等
を進めるため、
地域医療構想
、
医師偏在対策
、
医療従事者
の
働き方
改革
の三位一体での
推進
、
介護
の
受皿整備
、
介護人材
の
確保等
に取り組むとともに、
予防
、
健康づくり
、
感染症対策
、
ハンセン病対策等
を
推進
します。また、
データヘルス改革
、
保健医療分野等
の
研究開発
を
推進
するほか、
医療
の
国際展開
、
国際保健
への貢献、
医薬品
、
食品等
の
安全確保
、
水道事業
の
基盤強化等
に取り組みます。 第三に、安全、
安心
な
暮らし
の
確保等
について、
子供
を産み育てやすい
環境づくり
を進めるため、
子育て安心プラン
に基づく
保育
の
受皿整備
、
保育人材
の
確保
、
児童虐待防止対策
、
社会的養育
の迅速かつ強力な
推進等
に取り組みます。また、
地域共生社会
の
実現
に向けて、断らない
相談支援
を
中核
とする
包括的支援体制
の
整備
、
生活困窮者自立支援
、引きこもり
支援
の
強化等
を
推進
するとともに、
障害児
や
障害者
の
支援
、
自殺総合対策
、
依存症対策
、持続可能で
安心
できる
年金制度
の
運営等
に取り組みます。 今後とも、
国民生活
の安全、
安心
の
確保
に
全力
を期すとともに、
我が国
の
経済社会
の
発展
に寄与すべく、
厚生労働行政
の
推進
に一層努力してまいりますので、
皆様
の一層の御
理解
と御
協力
をお願いいたします。
そのだ修光
6
○
委員長
(そのだ
修光
君) 以上で
所信
及び
予算
の
説明
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。
政府側
は御退席いただいて結構でございます。 ─────────────
そのだ修光
7
○
委員長
(そのだ
修光
君) 次に、先般本
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
石橋通宏
君。
石橋通宏
8
○
石橋通宏
君
委員派遣
について御
報告
を申し上げます。 去る二月二十日及び二十一日の二日間、そのだ
委員長
、
石田理事
、
小川理事
、
足立理事
、
山本理事
、
東委員
、
倉林委員
及び私、
石橋
の八名により、
大分
県における
社会保障
及び
労働問題等
に関する実情を
調査
してまいりました。 以下、その
概要
を御
報告
いたします。 一日目は、まず
杵築市立山香病院
及び
介護老人保健施設グリーンケア
やまがを訪問し、
概況説明
を聴取するとともに、
施設
内を視察いたしました。
概況説明
では、二〇四〇年を見据えた
地域医療
の在り方、
杵築市立山香病院
における
地域包括ケア病棟
の
取組
及び今後の
課題
、
地域リハビリテーションサービス
の現状及び
課題
、同
病院
の存続に向けた
患者送迎等
の
取組
、
地域小児科医療
、
病児保育
の
取組等
について、
小野院長
を始めとする
関係者
から
概要
及び
見解等
を聴取いたしました。同
院長等
からは、同
病院
が属する
大分
県
東部医療圏
では別府市に
医療資源
が集中し、市外に
医療費
が流出している
状況
があり、
病院経営
上、
杵築
市
中心部等
の
人口密集地域
からの
外来患者数
を増やす必要があること、
リハビリテーション専門職
の
派遣事業
を進める上では、
施設基準
を満たす
人員
を
確保
した上で更なる
人員
が必要となることに加え、それら
専門職
が外出している時間分の
診療報酬
が得られずに減益を余儀なくされること、
通院困難者
のために
患者送迎事業
を開始したものの
新規患者
の
増加
につながっておらず
採算性
の
確保
に問題があること等の
課題
について
説明
がありました。また、
地域
の開業医と
協力
した
小児科
日曜
外来
のほか、
病児保育事業等
の
取組
も進めており、平日、日曜共に
外来受診者数
が
増加傾向
にあることや、
共働き家庭
が
増加
する中、地方においても
病児保育施設
の
ニーズ
が高くなっており、少子化が進む
地域
であるにもかかわらず単
年度収支
で黒字を達成していること等について
説明
がありました。さらに、二〇四〇年を見据え、今後は質の高い
総合診療医
が必要になるのではないかといった
見解
や、
地域
の
病院
が機能集約化された
センター病院
とフレキシブルに
連携
しつつ、
地域
で完結できる
医療体制
を維持することが重要ではないか等の
見解
も示されました。 続いて、これからの地方
病院
に求められる機能、山香
病院
において
医師
不足を克服できた理由及び今後の持続
可能性
、看護職員
確保
に向けた現状及び
課題
、
リハビリテーション専門職
派遣事業
を増やすほど減益につながってしまうという
課題
に対する
病院経営
上の
対応等
について意見交換を行いました。また、
杵築市立山香病院
の訪問に先立ち、永松
杵築
市長と懇談を行い、
地域
での
課題
解決のためには、
医療体制
の
確保
が重要であり、科学的な視点に基づいて
課題
に取り組める
医師
を
中心
とした多職種
連携
体制を
構築
する必要がある等の
見解
が示されました。 次に、株式会社宇佐ランタンを訪問いたしました。同社は、昭和四十八年に設立され、祭りやインテリア等に使用されるビニール素材のちょうちんの製造、販売を行っております。およそ四十年前から
障害者
の雇用に取り組んでこられ、現在は従業員十九名の半分以上となる十名の知的
障害者
の方が日々ちょうちん作りに励んでおられるとのことです。同社では、
障害者
が働きやすい
環境
を整えるために専用の機械を独自に
開発
したとのことであり、その結果として作業全体の省力化にもつながったとのことでした。また、
障害者
に対しては、教える、覚えるという
関係
のティーチングではなく、
能力
を引き出し、
強化
するというコーチングのアプローチで指導に取り組んでおり、特別
支援
学校在籍時から三週間にわたる実習を年三回行い、四月の就業時点で覚えなければならないことを少なくするなど、知的
障害者
が就業に際して直面する壁を克服できるような
取組
を行っているとのことでした。ちょうちんの製造工程を視察した後、
障害者
雇用に対するこれまでの
取組等
について
概況説明
を聴取するとともに、
障害
を持つ従業員が定年退職した後の
社会
との関わり方、同社における健常者と
障害者
の給与格差の有無等について意見交換を行いました。 続いて、日豊製袋工業株式会社を訪問し、製造現場を視察した後、同社の
概要
やこれまでの
障害者
雇用の
取組等
について
概況説明
を聴取いたしました。同社は、昭和三十七年に設立され、包装容器や包装材料の製造、販売を行っており、袋状の包装容器であるフレキシブルコンテナバッグの製造に高い技術力を有する一方、創業当初から
障害者
雇用にも積極的に取り組んでおられるとのことであり、
障害者
を納税者に育成するとの考えの下、一般従業員と
障害者
が同じ
賃金
体系で働いておられるとのことでした。現在、従業員九十名のうち、
障害
を持つ方が十七名おられ、
障害者
と
高齢者
がペアになり、お互いの
能力
を高め合う形で作業を進めているとのことでした。また、何か一つの
仕事
のスペシャリストになればよいとの方針の下、
障害者
個人の
特性
に合わせて徹底したマンツーマン指導を行っているとのことであり、特定の機械の操作において、一般従業員以上に卓越した技能を持つ
障害者
もおられるとのことでした。
概況説明
の後、同社における健常者と
障害者
の処遇体系の違い及びそれに対する健常者側の捉え方、
障害者
の通勤手段、
障害者
の
高齢化
への
対応
、通勤
支援
や設備投資に係る補助金の在り方等について意見交換を行いました。 最後に、長野別府市長と懇談を行い、別府市における
障害者
インクルーシブ防災事業等について
概況説明
を聴取いたしました。同事業は、災害
発生
時において
障害者等
の要配慮者を含めて誰一人取り残さないための防災の
仕組みづくり
を目指して平成二十八年に開始され、災害時
ケア
プラン調整
会議
の
実施
や要配慮者の個別
支援
計画の作成、また避難訓練の
実施
といった
取組
をこれまで
実施
してきたとのことです。一方、要配慮者と
地域
、
福祉
関係者
をつなぐ役割を担うインクルージョンマネジャーが市に一人しかおらず、今後は民間
福祉
専門職
の役割が重要であり、
待遇改善
が必要になるのではないか等の
見解
も示されました。その後、同事業に係る
課題
や
新型コロナウイルス
感染症
の感染
拡大
による別府市内の観光業への影響等について意見交換を行いました。 二日目は、最初に
社会福祉法人
太陽の家を訪問し、まず
施設
の
概要
及び
障害者
雇用の
取組等
について
概況説明
を聴取いたしました。
社会福祉法人
太陽の家は、故中村裕博士により、保護より機会をとの理念の下、
障害者
の
就労支援
を目的に昭和四十年に開設されました。様々な
企業
と提携して共同出資会社をつくり、多くの
障害者
の雇用を進めるなど、
我が国
の
障害者
雇用において先駆的な役割を果たしてこられました。現在は、
大分
県内にとどまらず、愛知県や京都府にも事業所を開設しており、従業員約千八百六十名のうち、約六割となる千百名の
障害者
がそれぞれの業務に取り組んでおられるとのことです。
説明
を聴取した後、共同出資会社の一つである三菱商事太陽株式会社等を視察いたしました。同社では、六〇%以上の従業員が何らかの
障害
を持っているとのことであり、それぞれの
能力
に合わせて、システム
開発
やデータ入力等の業務に従事されているとのことです。また、車椅子が必要な身体
障害者
のためにケーブル類を天井裏に配線し、床をタイル張りにしているほか、
社会
福祉
士や精神
保健
福祉
士によるワークサポートチームを設置するなど、
障害者
が働きやすい
職場づくり
に取り組んでおられるとのことでした。さらに、近年は在宅勤務による
障害者
の
就労
にも積極的に取り組んでおられるとのことです。太陽の家で脈々と培われてきた、世に
障害
はあっても
仕事
に
障害
はないとの精神は、
大分
県においてあまねく共有され、
障害者
雇用を牽引してきたと強く感じたところであり、今後の
障害者
雇用施策に非常に参考になると実感した次第であります。 次に、
大分
県口腔
保健
センターを訪問し、障がい者歯科診療所を視察するとともに、
施設
の
概要
及び運営に係る
課題
等について
概況説明
を聴取いたしました。それまで
大分
県では、一般の歯科診療所での治療が困難な
障害者
を対象とした専門
医療
機関
が
大分
療育クリニックの一つしか存在せず、治療まで三か月から六か月程度待たなくてはならない
状況
であったことから、
大分
県歯科
医師
会が
中心
となり平成三十年三月に同センターが開設されました。今年度からは、一般の歯科診療所でも治療を
実施
できるよう、
地域医療
介護
総合
確保
基金を活用した臨床実地研修事業も開始したとのことです。一方、
障害者
が歯科治療を受ける際には、治療を受け入れるために
複数
回の事前トレーニングが必要であるものの、その
診療報酬
上の評価が不十分であることなどから、開設当初から財政上の問題を抱えているとのことでした。その後、県による補助金交付の見通し、
障害者
への歯科
医療
の提供に係る
診療報酬
上の評価の在り方、同センターにおける研修事業の意義、
障害者
と健常者の齲蝕有病率の違い等について意見交換を行いました。 最後に
大分
県庁を訪問し、まず広瀬
大分
県知事と懇談を行いました。広瀬知事からは、障がい者雇用率日本一の奪還に向けた
取組
についての表明があり、その後、
新型コロナウイルス
感染症
の感染
拡大
による影響及び感染
防止
策、公的
機関
における
障害者
雇用率の
向上
に向けた具体的方針等について意見交換を行いました。次いで、県当局から
大分
県における
医療
、
介護
の
連携
、
地域医療構想
、
障害者
歯科
医療
のほか
障害者
雇用に向けた
取組
及び今後の
課題
等について
概況説明
を聴取するとともに、
医療
介護
連携
ネットワークの県全域での
連携
可能性
及びシステム標準化に係る
課題
、
地域医療
介護
総合
確保
基金の使途に係る
課題
、二次
医療
圏内における
医療資源
の偏在に対する
大分
県の
対応
方針、
新型コロナウイルス
感染症
に対する
大分
県の
医療体制
、
障害者
の
福祉
的
就労
から一般
就労
への移行
促進
策等について意見交換を行いました。 視察先での実情
調査
の
概要
は以上でありますが、今回の
委員派遣
に当たりまして、訪問先の
関係者
の
方々
に特段の御配慮をいただきましたことを、この場をお借りして心から御礼を申し上げたいと存じます。 以上で
委員派遣
の
報告
を終わります。 ありがとうございました。
そのだ修光
9
○
委員長
(そのだ
修光
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時四分散会