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2020-06-17 第201回国会 参議院 憲法審査会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
令和二年六月十七日(水曜日) 午後零時四十分
開会
─────────────
委員氏名
会 長 林
芳正
君 幹 事
石井
準一
君 幹 事
石井
正弘
君 幹 事
磯崎
仁彦君
幹 事
西田
昌司
君 幹 事
鉢呂
吉雄
君 幹 事
増子
輝彦
君 幹 事
西田
実
仁君
幹 事
松沢
成文
君 幹 事
山添
拓君
赤池
誠章
君
有村
治子
君
宇都
隆史
君
岡田
広君
片山さつき
君
古賀友一郎
君
上月
良祐君
佐藤
正久
君
中曽根弘文
君
野上浩太郎
君
古川
俊治
君
堀井
巌君
舞立
昇治
君
元榮太一郎
君
山下
雄平
君
山谷えり子
君
打越さく良
君
小西
洋之
君
田村
まみ
君
徳永
エリ
君
長浜
博行
君 白
眞勲
君
福島みずほ
君 福山 哲郎君 森
ゆうこ
君
矢田わか子
君
伊藤
孝江
君
矢倉
克夫
君
安江
伸夫
君
山本
香苗
君
浅田
均君 東 徹君
吉良よし子
君
山下
芳生
君
高良
鉄美
君 ─────────────
委員
の異動 六月十七日 辞任
補欠選任
森
ゆうこ
君
木戸口英司
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。 会 長 林
芳正
君 幹 事
石井
準一
君
石井
正弘
君
磯崎
仁彦君
西田
昌司
君
鉢呂
吉雄
君
増子
輝彦
君
西田
実
仁君
松沢
成文
君
山添
拓君 委 員
赤池
誠章
君
有村
治子
君
宇都
隆史
君
岡田
広君
片山さつき
君
古賀友一郎
君
上月
良祐君
佐藤
正久
君
中曽根弘文
君
野上浩太郎
君
古川
俊治
君
堀井
巌君
舞立
昇治
君
元榮太一郎
君
山下
雄平
君
山谷えり子
君
打越さく良
君
木戸口英司
君
小西
洋之
君
田村
まみ
君
徳永
エリ
君
長浜
博行
君 白
眞勲
君
福島みずほ
君
矢田わか子
君
伊藤
孝江
君
矢倉
克夫
君
安江
伸夫
君
山本
香苗
君
浅田
均君 東 徹君
吉良よし子
君
山下
芳生
君
高良
鉄美
君
事務局側
憲法審査会事務
局長 岡留 康文君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
憲法審査会
における
改正内容
の
審議促進
を求め ることに関する
請願
(第一五
号外
三件) ○
憲法
九条を変えず、
憲法
の平和、人権、
民主主
義をいかす
政治
の実現を求めることに関する請 願(第二二
号外
六四件) ○
改憲発議
に
反対
することに関する
請願
(第一一 六
号外
三四件) ○
立憲主義
の原則を堅持し、
憲法
九条を守り、い かすことに関する
請願
(第八七九
号外
二件) ○
日本国憲法
を守り、いかすことに関する
請願
( 第一〇七九
号外
三件) ○
日本
を戦争できる国にしないため
憲法
を守るこ とに関する
請願
(第二〇一六号) ○
憲法
の改悪に
反対
し、九条を守ることに関する
請願
(第二〇一七
号外
一二件) ○
憲法
を改悪せず、第九条を守り抜くことに関す る
請願
(第二〇三〇号) ─────────────
林芳正
1
○
会長
(
林芳正
君) ただいまから
憲法審査会
を
開会
をいたします。
松沢成文
2
○
松沢成文
君
会長
。
林芳正
3
○
会長
(
林芳正
君)
松沢成文
君。
松沢成文
4
○
松沢成文
君 去る四日、
会長
に受領いただきました
文書
のとおり、
会長不信任
の
動議
を提出いたします。
林芳正
5
○
会長
(
林芳正
君)
松沢成文
君から、
賛成者
と連署の上、
文書
により
会長不信任
の
動議
が提出されました。よって、
会長
は、この席を譲って
会長代理鉢呂吉雄
君に
会議
を主宰していただきます。 〔
会長退席
、
会長代理鉢呂吉雄
君
着席
〕
鉢呂吉雄
6
○
会長代理
(
鉢呂吉雄
君) それでは、
憲法審査会会長林芳正
君
不信任
の
動議
を
議題
といたします。 まず、
提出者
から本
動議
の
趣旨説明
を願います。
松沢成文
君。
松沢成文
7
○
松沢成文
君 ただいま
議題
となりました
憲法審査会会長林芳正
君
不信任動議
について、
日本維新
の会を代表して、
提出者
としてその
趣旨
を説明いたします。
言論
の府として、良識の府として、
国民
に開かれた
議論
が求められている
参議院憲法審査会
が、
平成
三十年二月以来、何と二年四か月近く実質的に
開催
されておりません。このままでは
国民
の
負託
に応えられないばかりか、
参議院
の
存在意義
すら問われる
異常事態
と言わざるを得ません。
憲法審査会
は、
与野党
の
党派性
を超えて、公正公平に
憲法議論
を行う場とされています。近年では、
国会
でも、また
国民
からも
憲法
に関する様々な問題が提起され、
世論調査
においても過半数の
国民
が
憲法審査会
の
審議促進
を求めております。各
会派
には
憲法改正
に
賛成
、
反対
の様々な
意見
があることは承知しておりますが、
国会議員
がオープンに
討論
することによって初めて
主権者
である
国民
の皆さんに
憲法
がどうあるべきか考える
機会
を提供することができるのです。このように
日本
の
政治
にとって極めて重要な役割を担う
憲法審査会
が、一部
会派
の
反対
で
開催
できないことは許されません。 そこで、私
たち日本維新
の会は、昨年十二月、今年の三月、そして五月の三度にわたり
林会長
に対して
憲法審査会開催
の申入れを行い、
会長
の
指導力
、
決断力
によって早期に
審査会
を
開催
するよう繰り返し強く要請してまいりました。特に三度目の要請では、昨今の
新型コロナ感染拡大
の中で
緊急事態宣言
が出されたこともあり、
緊急事態
への
対応
と
憲法
の在り方という
具体的テーマ
を示し
審査会
の
開催
を求め、
会長
に
決断
を迫りました。
林会長
は、これまで
開催
に向けて各
会派
との調整を図られたようですが、結果として、今
国会
でも
開催
できませんでした。これは、
林会長
の
指導力
、
決断力
の欠如と言わざるを得ず、大変残念ではありますが、ここに
不信任動議
を提出いたします。 このままでは、いつまで待っても
審査会
は
開催
されません。
憲法改正
に
異議
があるのなら、その見解を
審査会
で堂々と主張するべきです。
審査会
の
開催自体
を拒否することは、
国会議員
としてあるまじき
行為
であり、
国民
への
背信行為
にほかなりません。
審議
拒否する
会派
は
委員
の資格を返上すべきです。 各
会派
の皆様には、本
会長不信任動議
への御賛同をお願いすると同時に、
反対
の場合は
討論
で、なぜ
憲法審査会
の
開催
を拒むのか、
国民
に対して明確に説明するよう求めます。 以上です。
鉢呂吉雄
8
○
会長代理
(
鉢呂吉雄
君) これより
討論
に入ります。 御
意見
のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
石井正弘
9
○
石井正弘
君
自由民主党
・
国民
の声の
石井正弘
です。 私は、
自由民主党
・
国民
の声を代表して、ただいま
議題
となりました
憲法審査会会長林芳正
君
不信任
の
動議
に対し、
反対
の
立場
から
討論
いたします。 本
審査会
が
平成
三十年二月以来二年以上にわたって実質的な
調査
を行ってこなかったことは誠に残念であり、率直に反省すべきだと思いますが、これは
会長
お一人の
責任
ではないのです。
林会長
は、昨年十月に
会長
に就任した際、
審査会
の
運営
に当たりましては、
委員各位
の御
指導
と御協力をいただきながら、公正かつ円満な
運営
に努めてまいりますと述べられたように、公正かつ円満な
運営
を心掛け、
与野党
の
筆頭幹事
と連絡を取り三者で
協議
を行うなど、
審査会開会
に向けて懸命の
努力
を続けてこられました。
自由民主党
・
国民
の声は、
憲法
に関わる諸問題について、
審査会
の場において大いに
議論
すべきとの
立場
であります。 さらに、我が
自由民主党
は、一、自衛隊の明記、二、
緊急事態対応
、三、合区解消・
地方公共団体
、四、
教育充実
の四
項目
から成る
条文イメージ
、
たたき台素案
を取りまとめ、既に公表しております。この
条文イメージ
は、あくまでも
たたき台
であり、各
会派
の
意見
を踏まえて修正することは当然であります。我が党の
条文イメージ
だけではなく、その他の
項目
についても本
審査会
の場で各
会派
から
意見
を述べてもらうことで、
国民
が
憲法改正
を考える上での一つの
判断材料
を示したいと思っております。これが
主権者
である
国民
の
負託
に応えることだと考えます。 しかし、その一方で、
憲法
に関する
議論
は、
与野党合意
の下、静かな環境で行われるべきだと考えます。今回、
動議
が提出されることとなった
危機意識
は共有できるものではありますが、
与野党合意
による
審査会開会
がなされないからといって
林会長
を
不信任
とする理由には全く当たらないと考えます。
林会長
には、引き続き公正かつ円満な
運営
をお願いし、
与野党合意
による
審査会開会
に向けた御
努力
を、
与野党筆頭幹事
とともに、これまで同様行ってもらいたいと存じます。 加えて、各
会派
には、
憲法
に対する
意見
の隔たりがあることは前提としつつ、そうした様々な
意見
を
国民
に分かる形で示すためにも、本
審査会
の今後の
開会
に御尽力いただくことを切に願うところです。 以上、
林会長不信任動議
に
反対
であることを申し上げ、私の
討論
を終わります。
東徹
10
○
東徹
君
日本維新
の会の
東徹
です。
参議院憲法審査会会長林芳正
君
不信任動議
につきまして、
賛成
の
立場
から
討論
をさせていただきます。
平成
三十年二月以来、
参議院憲法審査会
が
開催
されていないという
異常事態
が続いております。その
責任
は、ただ
憲法審査会会長
にだけ
責任
があるということではないということは
重々承知
の上であります。当然、
野党
の一部の
会派
が今回も
審議
に応じないということが
最大
の問題であることは、これはもう
職場放棄
と言われても仕方がありません。
国会
は
言論
の府であり、
憲法審査会
が設置されており、
議論
にすら出てこないという
態度
は、
議員
であることを自ら否定しているのと同じであります。
議員
であるまじき
態度
だと言わざるを得ません。
議論
からただ逃げているだけであり、二年半も応じないというこの有様は異常であり、
議員
として最もひきょうであり、恥じるべきであります。 本日、
野党
の一部の
会派
が
会期延長
を求めるのであれば、最低、
憲法審査会
で
十分議論
ぐらいしてから求めるべきであります。我々は、ただ
憲法審査会
で
議論
すべきだということを……(発言する者あり)
鉢呂吉雄
11
○
会長代理
(
鉢呂吉雄
君) 御静粛に。御静粛にお願いします。
東徹
12
○
東徹
君 二年半近く求めてきました。 特に、今回のような
コロナ
という
危機
に、戦後
最大
の
危機
に直面しているときにこそ、我々は、
緊急事態条項
や、そしてまた
教育
の
無償化
、道州制を検討する
統治機構改革
、こういった
機会
に真正面から
議論
すべきであります。 しかし、
憲法審査会
が
開催
されていない問題は、一部の
会派
が
議論
に応じないだけが問題とは言い切れません。
審査会会長
には、ただ両
筆頭
間に任せておるだけでは駄目でありまして、
責任
を果たしたことにはなりません。
審査会会長
としてリーダーシップを発揮していただき、
審査会
を
開催
する責務があるのは当然であります。
審査会会長
には
公用車
が
専用車
としてあてがわれ、
会期
中は
土日祝日
も含めて一日の
手当
が六千円付くんです。百五十日間であれば九十万円、一度も
議論
もなく
公用車
が使われ、
手当
が付くというのは、
国民目線
で考えれば誰も納得できません。 このような状況は一部の
会派
が出てこないから仕方がないでは済まされない
事態
であることを十分御認識いただき、
参議院憲法審査会会長林芳正
君
不信任動議
に
賛成
の
討論
とさせていただきます。
鉢呂吉雄
13
○
会長代理
(
鉢呂吉雄
君) 他に
意見
もないようでございますので、
討論
は終局したものと認めます。 これより採決に入ります。
憲法審査会会長林芳正
君
不信任
の
動議
に
賛成
の方の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
鉢呂吉雄
14
○
会長代理
(
鉢呂吉雄
君)
少数
と認めます。よって、本
動議
は
賛成少数
により否決されました。
会長
の
復席
を願います。 〔
会長代理鉢呂吉雄
君
退席
、
会長着席
〕 ─────────────
林芳正
15
○
会長
(
林芳正
君) これより
請願
の
審査
を行います。 第一五
号憲法審査会
における
改正内容
の
審議促進
を求めることに関する
請願外
百二十五件を
議題
といたします。 本
審査会
に付託されております
請願
は、お手元に配付の
付託請願一覧
のとおりでございます。 これらの
請願
につきましては、
幹事会
において
協議
の結果、いずれも保留とすることになりました。 以上のとおり決定することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
林芳正
16
○
会長
(
林芳正
君) 御
異議
ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十二分散会