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柳ヶ瀬裕文君 ありがとうございます。
一デシベルから〇・一デシベルという話もありました。これはちょっと、以前の報告書にはそうなっていたということでありますけれども、騒音
対策って極めて重要です。地元としては、この騒音をどうやって低減していただくのかというのが一番大きな課題。ですから、できるだけ騒音の出ない機材を使っていただく、その
施策は多々されているということも存知しているわけでありますけれども、この騒音
対策が重要だということは分かるんですけれども、今のレベルで本当にこれ騒音
対策になっているのかということなんですね。
〔理事西田昌司君退席、
委員長着席〕
なぜこのことを申し上げるのかというならば、これ三・四五度で進入することに対して各所から様々な懸念が表明されているという事実がございます。これ、
決算行政監視ですか、でも取り上げられていることでありますけれども、これIFALPAという団体がございまして、IFALPAというのは国際定期航空操縦士協会連合会ということで、パイロットの全世界的な協会の
皆さんが出している書面の中には、このRNP進入、これ三・四五度の角度での進入は、進入着陸に必要な装備を整えることによって大きな騒音を
発生させる可能性が高いということで、これ逆に騒音が高くなる可能性というのを
指摘しているわけであります。
かつ、懸念される点ということで、これ通常よりも角度が大きい進入、この三・四五度というのは通常よりも角度が大きい進入、急角度進入なんだということであります。特に、夏季の数か月間は、外気温が四十度近くまで上昇することから、三・八度近くにまで達するんだと、ちょっとここ細かい
説明は省きますけれども、そのことによって、ほとんどのパイロットが今まで経験したものとは大きく異なる進入角を経験することになるという懸念が表明されているわけです。
ほかにも、通常とは異なる滑走路の見え方、非常に違和感のある見え方となるんだと、通常とは異なるフレアといった、こういう懸念点が表明されているわけであります。
さらに、ALPAJapanということで、これは日本のパイロットの
皆さんの組合でありますけれども、ここも声明を出していまして、その中で、最後の結びの部分だけしか読みませんけれども、新進入方式に対する安全を一定程度
確保することは可能であると私たちは考えています、しかし、これはあくまでも新進入方式を実施するに当たっての
対応策である、東京国際空港において今後も
継続的に三・四五度の進入方式を実施することに対して、安全上のリスクが存在し続けることになることから、将来的にそれらリスクの緩和を図る必要があると私たちは考えますということをこれ声明出しているわけですよね。
パイロットの
皆さんが安全上のリスクは存在し続けることになるということをこれ表明されているわけであります。
そこで、そもそもこの羽田空港というのは交通がもう渋滞している
状況でありまして、五分に一機がランディングしていくというような極めて、何というか、混雑している
状況ですよね。ですから、私もパイロットの方にヒアリングをしてまいりましたけれども、羽田というのはそもそも難しい空港なんだという話がありました。その上で、更にこの三・四五度の角度で進入していくというのは、もう難易度はかなり上がってくるという話であります。
そこで、
大臣にお伺いしたいんですけれども、この進入角を変更した目的である騒音
対策効果ということなんですけれども、これは効果は限定的であるというふうに考えます。これ日経新聞の五月四日にも、羽田ルート、新ルートの騒音低減効果は不十分という分析が出ています。これでは、七五%で十分な改善効果がなかった、四割弱は騒音が悪化していたというこの分析もございます。そういう中で、安全上の懸念が表明されているこの三・四五度での進入、これについては再検討すべきなんではないかというふうに考えております。少なくとも、気温が高くなる夏場、夏季の期間だけでもこの三・四五度の運用を取りやめるべきなんではないかというふうに考えますけれども、見解を伺いたいと思います。