○勝部賢志君 このことについては、私は非常に危ういことになりかねないというか、憲法の枠をはみ出ない敵地を攻撃する能力というのはどういうものかということがちょっと私には理解ができないところが実はあって、そういうふうに思っておられる
国民も多くいると思うんです。
ですから、これについては引き続き私たちも注視をしていきたいですし、与党の中にも慎重論の考え方を持っておられる方もいらっしゃるということでありますので、少なくとも拙速な結論を出すようなことはあってはならないということも併せて申し上げておきたいというふうに思います。
予定をしていた
質問がまだ幾つかございますので次に進みたいというふうに思いますが、いずれにしても、今回のイージス・アショアの突然の方針転換によるこの動きについて、先ほど申し上げた
説明責任をそれぞれの立場でしっかり果たしていくこと、それから
予算の問題、そして今の言った今後の課題、そういったことを引き続き私
どもも議論してまいりたいと思いますので、よろしく
お願いいたします。
それでは、茂木
大臣に、通告の順番でいうと北方領土の問題についてお聞きをしたいと思うんですが、実は先週、沖北の
委員会がございまして、そこでも
質疑をさせていただきました。その続きということでありまして、若干経過をお話をさせていただきますと、私は北海道出身で、まあ北海道出身だからということじゃありませんけれ
ども、北方領土の問題については地元の方々ともいろいろな運動をこの間取り組んできた経過がございます。高齢化が進んでいて、元島民は平均もう八十五歳というふうな
状況になっていて、一刻も早い解決をということを願っている一人であります。
この間、日本
政府がロシアとの交渉で、北方領土が我が国の固有の領土であるとか、主権を有する島々とか、帰属するというような、領土に対する基本的な
認識をしっかり踏まえて対応することが必要だということを
大臣にも確認をさせていただいてきたところであります。
外務省が発行している「われらの北方領土」という本には、択捉、国後、色丹、歯舞群島から成る北方四島は、我が
国民の父祖伝来の地として受け継いできたものであって、いまだかつて一度も
外国の領土になったことがない我が国固有の領土ですという記載が冒頭にあります。
それから、小学校の学習指導要領の解説には、領土については北方領土の問題についても取り上げ、我が国固有の領土である歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島が現在ロシア連邦によって不法に占拠されていることや、我が国はその返還を求めていることなどについて触れるようにという記載もございます。これは二〇一七年の改訂で更にそこが強調されているところであります。
こういった
状況にありますが、二〇一九年の外交青書には、これまで書いてあった日本に帰属するという記載が削除されたり、あるいは総理や
外務大臣の挨拶などで我が国固有の領土というような表現も使われなくなってきて、遠慮しているのではないかとか、あるいは交渉に対して弱腰なんじゃないかというふうな批判の声も上がってきたというような
状況もございまして、そういった
状況を変えていく
意味でも、
大臣などは公の場面でしっかりとそういう基本的な
認識を示すべきではないかというふうなことを実は確認をしてきたところでありますけど、改めて茂木
大臣にお聞きをしたいと思いますけれ
ども、北方領土に対する基本的な
認識について御所見をお伺いしたいと思います。