○ながえ孝子君 大変前向きなお考えを聞かせていただきまして、うれしく思っています。
これは、やっぱり全国ではこの里山資本主義の思想とか
言葉に勇気をもらった人は大勢いらっしゃるだろうと思います。それをきっかけに、やっぱり小水力、太陽光、風力、バイオマス、こういった自然
エネルギーの地域での発電事業というのはたくさん立ち上がって増えてまいりました。
私もそれに大変期待している者の一人として、今回のこの改革、
法案がいかにこの再生可能
エネルギーを拡大させることに資するか、そして地方を豊かにしてくれる支援になるかという観点から質問させていただこうと思っています。
まず、この再生可能
エネルギー電源の大量導入を促せるように、そして
電力ネットワーク全体の効率的な運用とレジリエンスの強化のためにということで、今までの発想を逆転させてプッシュ型で、推進機関がまず方針立てて、それに基づいて
計画作って系統整備もやっていくんだということは大変な前進だと受け止めております。
この方針と、やっぱりそれに基づいてやる
計画というのがすごい重要だと思うんですが、これの大本というのは何かというと、
エネルギー基本計画ですよね。
それで、ちょっと資料としてお配りをさせていただいたんですが、資料、これ二〇三〇年、こういうふうなことを目指してやっていきましょうということなんですが、二〇三〇年の電源構成
目標値、火力が五六%、原子力、二〇から二六%、再生可能
エネルギー、二二から二四%ということで、ちょっとこの再エネの
目標値が低いんじゃないかという声は大きいですよね。
既に
世界は自然
エネルギー、この再生可能
エネルギーにシフトしておりまして、二〇一八年の実績ですね、
世界の電源構成で自然
エネルギー、二五・一%を占めるということになっています。
資料の裏もちょっと御覧いただきたいと思うんですが、ついでに。これ中国なんですね。中国の状況です。大変積極的でして、風力それから太陽光発電の導入量というのは今
世界一なんですよね。
今度、表側にもう一回ちょっと資料を返っていただきたいんですが、ちょっと不思議なのが、再エネの二〇三〇年の
目標値、種類別になっている、色分けしているところを御覧いただきたいんですが、風力が一・七%、これが大変不思議だなと思っています。
といいますのが、今、
世界の自然
エネルギーの主力は風力です、
大臣もよく
御存じだと思いますけれども。ヨーロッパでは二〇二七年には発電設備容量の一位になると予測をされています。
日本にも
世界の国々に負けないだけの自然
エネルギー資源があって大変高いポテンシャルというのを持っているのに、この基本
計画というのを見ると本当に低い
目標になっているんですね。これがなぜかなというのを不思議に思っています。こういう低い
目標ですと、例えば風力一・七%だと、ここで投資をしようとか、
技術開発をここ頑張っていく、風力発電でというのはやっぱりなかなか誘発されないと思うんですよね。
この基本
計画の数字が決められた根拠といいましょうか、設定された議論の経緯など、教えてください。