○浜田昌良君 お手元に資料を配らせていただきました。
今答弁があったとおりでございます。東松島市では、上にありますように、
災害瓦れきの発生量は百九万八千トンで、一年間の
一般廃棄物の百十年分が出ました。この九九%を
リサイクルしました。あわせて、下にありますように、これ以外にも津波堆積物が二百十六万八百トン、この倍ぐらいですね、これも合わせて九九・二二%を
リサイクルしたと。これは、右にありますように、両方合わせて、赤い線が引いていますが、三百二十五・九万トンですけれども、これに対して
予算が約五百八十億円で、割り算をすれば一・八万円となるわけでございますけれども、この背景には、今おっしゃいましたように、二〇〇三年に、この東松島市の合併前の矢本町、鳴瀬町の当時、北部地震で
災害廃棄物処理費八億円を計上したんですが、実際は一・五倍掛かってしまった、十二・五億円。分別が不徹底だった。
もう一点あったのは、この事業をほとんどゼネコンが請け負って、地元は下請になってしまったと。これは実は、阪神大震災のときもそうなんですが、仕事がある
うちはいいんですけど、終わってしまうと、利幅が薄いですが結構倒産が相次いだということもあって、なるべく地元の事業者
中心でやろうじゃないかという話で、市の建設業協会五十一社と事前の
災害協定を結んだんですね。ここでは、担当地区、また指揮命令系統だけじゃなくて
処理単価をあらかじめ決めていたんですよ。これが力を発揮しまして、ここにあります、混ぜればごみ、分ければ資源というのが徹底された、産官民の
連携によるものでございます。
これ、右にありますように、発生量は、木材、木くずはいわゆる再生合板の資材とかバイオマス燃料、また、
一つ飛んでコンクリート殻とかアスファルト殻は破砕して再生骨材に使われて、
金属類は銅、鉄、アルミ、ステンレスと分別して高いときに売ると。これだけで二億円を得ていると。さらに、残っている混合ごみと不燃混合物は、写真が
三つ目の右にありますように、これは、被災者八百人、市民四百人、建設業三百人、千五百人が、いわゆる朝から夕方まで、一日二十名とか三十名、手分けで分けていくと。十九分類という。
この結果、
処理費用が、国の実は
予算は七百三十億円だったのが、実際掛かったのは五百八十億円なんですよ。二割減っている。それだけじゃなくて、五百八十億円の
うちの四百八十億円が地元に落ちたんですよ。これは大きくて、被災者の方々は水産加工でもう仕事は、全部流されてしまって、仕事はないという方に収入がある。二番目には、町の復興に寄与するという生きがいができる。そして
三つ目には、この
一つ一つの瓦れきを見てみると、亡くなったお子さんのランドセルであったりとか、いわゆる体操の靴であったりとか、そういうものが見付かって、きれいにして遺族に届けることができたというものでございます。
こういう形の
取組を是非広げてほしいと思っていまして、実は、この四年前の熊本地震の際には益城町に東松島市の職員も行かれて、一部この小さな形でこの手分別ということがされました。
全部が全部当てはまるとは限りませんけれども、是非こういう方式を小泉
大臣のリーダーシップで、今回、今言われましたように、
予算は六万円なんですよ、これ一・八万円ですから。こういうことで、やっぱり
災害時はどうしてもお金が掛かるのは当然なんですが、事前の準備さえちゃんとしていけばいろいろやれることがありますので、是非これを広げるためのリーダーシップをお願いしたいんですが、いかがでしょうか。