○秋野
公造君
大臣、よろしくお願いします。
今日は、河野政
務官、ありがとうございます。
お手元に
資料を配らせていただきました。本日配付をさせていただきました
資料は、国立国際医療センターの杉浦亙臨床研究開発センター長からいただいたものでありますけれども、ちょっと御覧になっていただきまして、右下にページを振ってございます。
①を御覧になっていただきますと、図の中に一から四と番号を付しております。四種類の風邪
コロナウイルスが一九六六年、六七年、二〇〇四年、二〇〇五年に見付かったということでありますけど、その起源は、赤線、青線、グリーンの線で引いております。実は、一二〇〇年頃、一七〇〇年頃、一八九〇年頃に発生したということで、長い期間を掛けて人にとっては弱毒化をしていったというものでありますけれども。黄色のバー、それから橙のバー、そして赤のバーでお示ししているSARS、MERS、そして
新型コロナウイルス、今日はSARS2と呼ばせていただきますが、人との歴史が短いことから、人に対しては大きな影響を示すということだろうと思います。
②を見ていただきますと、SARS2とそしてSARSが緑色で囲っておりますけれども、それぞれ別のコウモリから伝播したものであろうということでありまして、実は似ても似つかないものであると、必ずしも似ているわけではないということであります。
次のページの③を御覧いただきますと、ちょっと左上のところだけ見ていただければと思いますけど、ACE2と書いてありまして、鍵穴、ここを共有しているだけで、
コロナウイルスのスパイクと呼ばれる突起がこの鍵穴にくっつくという、ここだけがSARSとSARS2が共有しているところでありまして、それが③と④に示されているところであります。
⑤を御覧いただきますと、このコウモリ、馬蹄形のコウモリが生息するところがどこなのかということを右側の
世界地図にお示しをしております。
中国から中近東を経てヨーロッパ等アフリカの東海岸にこのコウモリはいるということでありまして、先ほど申し上げた鍵穴、ACE2を利用するウイルスが見付かった
地域は、まさにこの武漢と雲南という、ここだけで見付かっておりまして、ここからそういったウイルスが発症、起きるということは、ある
意味では時間の問題だったということで。
⑥御覧いただきますと、二〇一三年に武漢のウイルス研究所のチームが、コウモリのふんからこのACE2、この鍵穴を利用する二種類のウイルスを既にふんから同定をしている。
次の⑦を御覧いただきますと、吉林省の方でも、雲南の方に入りまして、右の写真を見ていただきますと、完全な防護服を着て
感染しないように備えているということで、こういった、これ、アメリカとの共同研究と聞いておりますので、実はアメリカも
中国も、こういったものは発生をする、その可能性が高いということを予見をしながら
調査を進めていたということが二〇一三年、二〇一四年の論文などから明らかであります。
⑧御覧をいただきますと、その二〇一三年、これ、ネイチャーという科学雑誌ではナンバーワンの雑誌に既に、こういうウイルスが存在をするということは既に
中国から科学論文として発表されていたわけでありまして、こういったコウモリのウイルスが見付かったとしても驚きではないと書いてあるとともに、その下に、特定のハイリスク野生動物種、コウモリですけれども、これに焦点を当てた
調査は、来るべきパンデミックの発生を予想し、準備し、予防するために重要な戦略だと思われるという形で、七年前にもう既に今回の
新型コロナウイルスの発生を予測されるということであったということであります。
農水省におかれては、これからOIEとしっかり
連携をしていただくということでありますけれども、しっかりと
調査を行っていただきまして、今後の
我が国の
感染症対策に生かしていただきたいと心から願うものでありますが、河野政
務官に御見解をお伺いをいたします。