○小西洋之君 ちょっと、はっきり答えたのかどうか分からないような答弁でしたけれども、
衛星をそういう使い方ができるかという
質問でしたんですね、私のものは。武力行使の新三要件のときに該当する武力行使ができるというあれではないんですが。
ちょっと進ませていただきます。
先生方、四ページを御覧いただきたいんですが、この
宇宙基本法の第二条ですね、
日本国憲法の平和主義の理念にのっとり
宇宙の
開発や利用が行われるものとするというような条文があるんですが、それに対して当時のこの基本法の発議者の先生方は、専守
防衛の範囲内で我が国の
防衛のための
宇宙開発利用はできるんだというような見解を出されていますが、これは
大臣が先ほど御紹介されたとおりでございます。
ただ、この肝腎の専守
防衛なんですが、また機会を改めて
大臣に厳しく
質疑をさせていただき、毎回新しい
防衛大臣、
外務大臣が着任されたらこの憲法違反の追及を、集団的自衛権のですね、めちゃくちゃな憲法違反の追及を私、必ずさせていただいているんですが、それは、こんな真っ黒の、法解釈ですらない憲法破壊行為で
自衛隊員を戦地に送って殺すようなことはもう絶対あってはいけない、そのことを
大臣に
認識いただくために
質疑しているので、また別の機会にやらせていただきますけれども、実はこれ、解釈変更の際に、先生方、この
委員会でも何回も取り上げたことがありますが、この専守
防衛の定義の文言を勝手に曲解して、全く別の専守
防衛を実はつくり出しているんですね。二か所曲解しています。
一つ目は、一番上の、相手方、相手から武力攻撃を受けたときに初めて
防衛力を行使し、これは小学校義務
教育を習った
日本国民であれば、この相手からというのは、
日本に対する相手方としか読めないはずなんですが、そう読まないんですね。下に答弁がありますけれども、この相手というのは、イランから
アメリカが武力攻撃を受けたときに初めて
日本国は
防衛力を行使する、つまり
日本国の、
日本の
同盟国の相手もこの相手という
日本語の
意味を含むというふうに政府は言っているわけでございます。
そして、もう一か所曲解しているんですが、下から二行目の、憲法の精神にのっとった受動的な
防衛戦略として、この憲法の精神でございます。これは一番下の箱の、本来、この憲法の精神というのはこの真ん中の箱にあるように憲法前文の平和主義のことを言っているんですけれども、安倍政権は、この憲法の精神とは、先ほどから答弁がある武力行使の新三要件であると、集団的自衛権もできる武力行使の新三要件そのものが憲法の精神なんだというふうに専守
防衛のこの内容を曲解して全く別のものを捏造している、これが今の政府の犯罪行為であるというわけでございます。これはもう
日本語の崩壊です。もう法以外、以前ですよ、これ。
日本語の崩壊をしてまで自分たちのやっていることを推し進めているのが政府であることを
指摘をさせていただきたいと思います。
では、この関連で、問いの六番なんですけれども、
大臣に伺わせていただきたいんですが、ちょっと今日は私は本当はもっと厳しくやりたかったんですが、ちょっとこの六番を
大臣にどうか政治家としての見解で
考えていただきたいという思いで、今日、少し柔らかい言葉を使いながら
質疑をさせていただいております。
今回の
防衛省設置法の改正によってこの
宇宙の利用に関する組織がつくられるんですが、政府の
資料には
宇宙作戦隊(仮称)というふうに書かれています。この
宇宙作戦隊という名称なんですが、五ページを御覧いただきたいんですが、今
自衛隊の組織の中で、この作戦というものを真っ正面から付けている組織というのはほとんどないんですね。ここは私、やはり
自衛隊の
自衛隊たるゆえんだと思うんですね。
護衛艦であって戦艦ではない、普通科連隊であって歩兵部隊ではない、専守
防衛の実力組織である。その姿を表しているのが、この作戦という言葉は使わない。
もう先生方御
案内のとおり、戦前の
日本軍には陸軍の参謀本部に作戦課という組織がある。そして、海軍の軍令部には第一部第一課が作戦部というふうに言われていたそうでございますけれども、実際、
自衛隊は有事の際には軍事作戦を立案し、担う、それはもう事実でございます。ただ、その組織のありようを示す名称というのは非常に大事でございまして、私は、この
宇宙作戦隊とは、今申し上げたような理由で別の名前にした方がいいんじゃないかと。官僚の皆さんと
議論させていただいたら、まあ、あり得るとしたら
宇宙監視隊ですかねと、ただ、これだけで今やろうとしていることが全部読めるかみたいなことは言っていたんですが。
大臣、今後、これ告示か何かで決めるということなんですが、是非
大臣の下で御
議論いただいて、専守
防衛の
自衛隊にふさわしい名称を
考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。