○関(健)
分科員 関
健一郎です。
委員長におかれましては、質問の機会をいただきましてありがとうございました。
早速質問に移らせていただきます。
その前に、冒頭、質問ではないんですが、一方的にお話をさせていただきます。
新型コロナウイルスに関連いたしまして、
大臣も会見でおっしゃられていましたけれども、外食、中食を中心に
影響が出る懸念がある。既に出始めているところもあると把握をしています。そして、
地元の観光インバウンドを期待している皆さんの飲食にも
影響が出始めていますし、商社の食料品関連の人間に聞いても既に
影響が出始めているし、また、まだ私たちも今後どういう
影響が出るのか把握できていないという現場の声も聞きます。
したがいまして、関連の、
所管の業種、業態に注視をするとともに、
影響が出れば切れ目ない大胆な
支援対策などを講じていただくことを冒頭お願いいたしまして、質問に移らせていただきます。
私、市町村別農業産出額全国一位の愛知県田原市と全国九位の愛知県豊橋市を選挙区とする愛知十五区から、今回ここに立たせていただいています。そして、この愛知県田原市、市町村別農業産出額も一位なんですけれども、お花、花卉の出荷額も一位です。ただ、御多分に漏れず、人口
減少と高齢化、そして後継者不足という深刻な
課題に直面をしています。
そうした中、あるおもしろい
取組があったので御紹介をさせていただきますが、成蹊大学の女子大生が、
地方って
魅力的だよねという単純な発想から、理由は知りませんけれども愛知県田原市を気に入ってくれて、
地元の生産者さんとSNSを通じてコミュニケーションをとっていた。とても
魅力的なものがいっぱいありますねと。それは、都会の人にしてみれば、夜、何でハウスが光っているのかなとか、よくわけがわからないわけですね。
地元の人にしてみれば、これは別に当たり前なわけです。
それで、この前、温ランド・イン・タハラという
取組をやりまして、それぞれのハウスが一個一個テーマパークみたいだったら、来ている人が楽しいよね、観光客もいっぱい来てくれるんじゃないかな、そういう
取組を始めました。そして、自分の後継ぎをどうしようとか、もっともっと自分の農業を拡大させていこうという若き生産者、年は関係ないですね、意欲高い生産者の皆さんと
地方の
魅力に気づき始めている東京の女子大生の皆さんが一緒に頑張ってその
取組をやったんです。
これは私も見に行ったんですけれども、とてもおもしろいんですね。あるところでは、何かハウスの中がバリっぽくなっていて、バリの疑似体験みたいなのができたりとか、自分たちがつくっているものでブーケをつくらせてあげたりとか、あとは、花メークといって、実際の花束を顔にひっつけておしゃれに、花メークというのがあるんですけれども、それぞれのハウスに行ったら、何かの楽しみを味わわせてくれる。
そして、何と、夜のイチゴ狩りとか電照菊、さっき言いましたけれども、夜にハウスが何で光っているかというと、これは電照菊なんですけれども、都会の人にしてみれば、私も初めてこっちに来たときにびっくりしましたけれども、電照菊なんて都会の人は知らないわけですね。その電照菊のところでちょっとお酒を飲むなんということもやったみたいですけれども、寒過ぎたというのが
課題だったみたいですけれども。とにかく、
地方の折々の、その
地域が持っている
魅力をしっかりと発揮を、アピールをしていくことで新しい観光のお客さんを呼び込めないかなという努力は結構進んでいるんですね。
それで、やはり、そういう東京の大学生の子、つまり一番新しい感性を持っている子たちが
魅力を感じてくれているとか、こういうところにいかに
政府としても目を向けていくかということが大事だと思うんですね。
それで、今、生産者の皆さんと僕、話したばかりだったんですけれども、やはり話題になっているのは、農家レストランの話なんですね。
農家レストランは、私、愛知の渥美半島なんですけれども、知多半島で既に成功例がありまして、みんな見に行ったりして、意識高い
人たちですから見に行ったりしているんですね。知多半島の法律上農地のところにハンバーガーレストランがあって、みんな
地元のものを食べてという、これが結構成功例として。
じゃ、次、俺たちもやろう、私たちもやろうという方々がいるんですけれども、いざそういう投資をしようとすると、これは安くない投資なわけです。だから、これはいいのか、おらが町は何とか
地域となっているけどいいのかとか、じゃ、食べ物といっても、何%
地元だったらいいのか、
地元というのは自分がつくったものなのか、それともこの
地域なのか、
地域というのはどこなのかとか、いろいろな疑問が出てきているわけです。
その疑問をしっかり整理して、より自分の農業でもうかってやろう、
地域を元気にしてやろうという
人たちがより一歩を踏み出しやすいように、その辺の論点を整理できればという思いで質問をさせていただきます。
その前提となるのが、六次産業化という言葉だと思います。つくって、加工して、販売して、そこまでの付加価値をしっかり生産者、
地元に落とすということで
地域の活性化を進めていくということですけれども、六次産業化について質問します。法律の活用状況、また農業者の所得の向上について、そして六次産業化の
現状について伺います。