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篠原(豪)
委員 午前中に引き続き、質問させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
午前中の
質疑では、
横浜市の
住民の皆様が、国がつくったカジノ法案、IR関連法案です、この法案が悪法と言われていて、そのカジノ法案に本当に翻弄されて、市長のリコール運動、そして地元経済界にも暗い影を落とす中、市民の
皆さんの大切な税金が、まだ決まりもしていない
横浜のカジノ誘致のために二〇二〇
年度予算に計上され、使われようとしている、このことは大変問題だということを申し上げました。
総理には、
横浜の今の現状を今からもう少しお話をします。ぜひ耳をお傾けいただいて、これは地元の
皆さんのお声ですから、私が拾ってきた声です、ぜひお願いをさせていただいて、また
議論をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
今回のIR汚職で取り沙汰されているのは、例えば、まだ明らかでない消えた現金の行方、これも心配されている
状況です。
横浜市でも、行政にこれまで議会が求めた行政の接触記録の公開を、これは
横浜市
会議員が求めていますが、これも公開されていません。
地方
自治体の関係者がまさにIR汚職事件と同じようなことを行った場合、これはこれまでのヒアリングを通じて
確認したことではありますが、当然、認可後でも免許は取り消されるということでした。そうなった場合に被害をこうむるのは、これは市民の皆様なんです。これは
横浜市民の皆様だけに限ったことではなく、今、二〇二〇
年度の地方
自治体で、IR誘致に手を挙げている全ての
自治体に、二〇二〇
年度予算案でお金がかかるということは当てはまることなんです。
この場合に、それまでかかったコストは誰が
負担をするのか。賠償等に関しては、カジノ業者が
事業がうまくいかなくなって
事業を中断するような場合にも
住民の
負担が追加で
発生しないことを定めた協定でなければいけないし、これを認めないというふうにしなければいけないんだと思います。
加えて言えば、IR
事業者については、十分な
財務負担能力がないと責任を明らかに全うすることがもともと不可能ということになりますから、業者の
財務状況も明らかにした上で許認可をするかどうかということが大切だと思います。
その中には、当然、キャッシュフロー、IRの
事業者が手を挙げたところがキャッシュフローを持っているのかどうか。これは、メーンが借入れで、ファンドでやっていくというお金であれば、何かあったときに逃げていきますから、そうなったときに誰が被害をこうむるかといえば、これは地元の
自治体の
皆さん。
今、カジノ企業は現金をほとんど持っていません。日本で手を挙げて、
自治体とタッグを組むことになってお墨つきを得ることで、世界のだぶついた投機マネーを集めて、その集めた資金を投資するというのがビジネスモデルであるとのことです。
したがって、多くのIR
事業は張りぼて、自転車操業の
状況にあるのではないかというのを危惧するとともに、
横浜市においては、
横浜市の広報で、これは今からお話をしたいんですけれども、もしこのIR、カジノというものが、こうやって
議論をしていく中で、
総理は午前中に、国民の
皆さんの
理解を広めていく努力が大切だとおっしゃっていましたが、私から地元の現状を申し上げますと、市民説明会をすればするほど、これはまずいんじゃないかと言う
方々がふえていっているという印象です。これは、今回のIR事件があって、国民の
皆さんが六割、七割反対しているということでありますから。
資料の五枚目をお目通しいただければと思います。これは
総理大臣に今から私が御説明させていただきますので、聞いていただいて。このページです、カジノ
推進論と比較、まとめ。ここには、カジノのあった場合とカジノがなくて開発をした場合の比較が書かれています。
IR、カジノつきのものについては、IR
導入のメリットはこういうふうになっています。来場者数年間三千万人、経済波及
効果七千億円から九千億円、雇用創出三万人―四万人、税収増八百億円から千二百億円と言っていて、実は、
横浜市の広報も、業者がつくった
情報に基づいて、
地域経済への波及
効果が、建設時で最大一兆二千億円、運営時で最大一兆円、雇用創出
効果も最大十二万七千人、そして
横浜市の税収も最大千二百億円ふえるとしていて、これを今説明しているんです、
横浜市は。
ところが、これは世論操作のために業者が並び立てた数字で、誰も責任を負わないと言われている、夢みたいな数字だというふうに地元からは声が上がっています。普通、フィージビリティースタディーをするんですよ、こういうのをやるとき。
その対案として、私たちはカジノがなくても同じようなことができますという声が地元から上がっているんです。これが右側です。ハーバーリゾート。
同じような
効果なんですが、この下の部分、IRのデメリット。IR、カジノつきは、
総理、ギャンブル依存症になります、IRがあれば。青少年への悪
影響があります。風俗環境が悪化します。反社会勢力の関与、マネーロンダリングが心配されます。
同じような施設をつくったときに、カジノさえなければ、ギャンブル依存症の心配はなし、青少年への悪
影響なし、風俗環境の悪化なし、反社会勢力の関与、マネロンの心配なしというふうになっています。
そして、私は、
総理にこれを見ていただいた上で、御感想をいただきたいんです、
総理。もしIRなしでこういうことができるのであれば、これは同じ俎上に上げて、こういうことができるのであれば、いいと思いませんか、まず第一点。そして、こういったことができるのであれば、こういったことも
検討してみてはいかがでしょうか。