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近藤(和)
委員 ありがとうございます。
実際には、今回三カ所記述がございますが、私、改めてお配りいたしました資料一を見ていただきますと、
農業就業人口が減っていく、外国人材の受入れがふえている。そして今後、この右側の方ですが、まだまだ人材が足りませんねということで考えてみれば、今回の記述で一番象徴的なのが、ここがメーンだと思いますが、
基本計画の四十三ページのところで、「
農業現場を支える多様な人材や主体の活躍」、そして「多様な人材が活躍できる
農業の「働き方改革」の
推進」の
部分で、最後にちょこっと書いてあるんです。「こうした取組を進めてもなお不足する人材を確保するため、特定技能制度による
農業現場での外国人材の円滑な受け入れに向けた環境整備を
推進する。」と書いてあります。ついでのついでのような書き方になっています。
ただしかし、この
基本計画というのは基本的には十年ですよね。まあ、五年置きに見直すということもありますが、今回のコロナ騒動で実際には外国人の方がなかなか入ってこれなくなって、帰ってこれなくなって、新規でまた来ていただきにくくなって、
現場が回らないという現状があります。今の
日本の若者も少ないという現状、そして、
農業、一次産業に携わろうという意欲がまだそこまで高まっていない悲しい現状を考えてみれば、五年、十年でなかなか改善ができない。
外国人の
方々の位置づけというものは、正直、移民政策がいいか悪いかは別として、今後十年を考えた場合には、外国人の
方々の働いていただくところの位置づけというものは、ついでという書き方であれば、また何か騒動、今騒動が現在進行形ですが、何かあった場合にやはり困ったということになると思います。
少なくとも、本当は、今回の
基本計画については、ついでという、こういう書き方でなくて、ちゃんと段落を変えて、別の項目で私はすべきではないかなと。
答えは求めませんが、ぜひともよろしく
お願いいたします。(
江藤国務大臣「線を引いていますから」と呼ぶ)はい、変わったということですね。(
江藤国務大臣「いえいえ、ちゃんと問題意識を持って線を引いていますから」と呼ぶ)そうですね。ぜひともよろしく
お願いいたします。
私は、別項目で正直にやるべきではないかなと。長期では要るか要らないかは別として、短中期ではやはり私は位置づけというものはしっかり捉えていくべきではないかなというふうに思います。
それでは、次、
食料自給率のところに移りますが、資料の二を見ていただきますと、やはり、この
基本計画がそもそもつくられたところは、
食料自給率は何とかしていかなくてはいけないと。やはり、ずっと右肩下がり。一方で、世界の中で見ても
食料自給率は極めて低い。世界の人口はふえていく。そしてさらには、
日本の弱い小麦やトウモロコシでいけば、人口が爆発的にこれからふえていくであろうアジア
地域、アフリカ
地域はまだまだ輸入をしていかなければいけない。いわば、
日本は買い負けるリスクというものはあるわけです。実際には
食料自給率が目標を一回も達成できていないですよね。今回五回目、過去四回を見れば、ずっと下がってきています。
そして、次のページを見ていただきますが、これは都道府県別の自給率です。こう見てみると、我が
石川県は四七%、生産額ベースでは五〇%。
大臣のところは、カロリーベースでは六五%、生産額ベースでは二八一%というすばらしい数字を上げられておられるわけですが、この
食料自給率をどうやって上げていくかということに対しての反省と今後の
方針、こういったことについて御所見を
お願いいたします。