○長谷川
委員 御答弁ありがとうございました。
食料安全保障という言葉はなかなか使われなくなってきたということがありましたけれ
ども、つい最近においては頻繁にこの言葉をお聞きするようになり、私もその目標に向けて全力を挙げていただきたいということを念願をしている一人でございます。
きょうは資料を四ページ、図を用意いたしましたので、二問目はこれについて御質問をさせていただきたいと思います。
資料一をまずごらんください。食料自給率の目標ということであります。
下段の方の「二 新たな食料自給率目標等」とありますけれ
ども、この上と下、上下に分かれますけれ
ども、平成二十七年度の基本
計画においては、カロリーベースで、平成二十五年三九%を、平成三十七年ですから、二十五年から七年ですよね、七年後には四五%の目標を堅持している。
また、下の方をごらんになっていただきたいんですが、この図八の五、農地面積の見通しでございますが、これは、延べ作付面積及び耕地利用率という
部分でありますけれ
ども、農地面積が、平成二十五年が四百五十四万ヘクタール、それが、三十七年度目標においては四百四十万となっております。
現在どのくらいかということについては、資料がありますけれ
ども、四百三十九万七千と、もう既に、この目標値に到達する前に、下落に加速度がかかっているというのが現状でございます。
令和元年ではこのような状態でありますが、この五年後の予定目標面積である四百四十万ヘクタールを下げてしまいましたけれ
ども、これをどのようにしていくのかなという心配があってなりません。
次の資料二をごらんいただきたいと思います。これは、農地面積についてお示しをさせていただいた図でございます。
この推移というところがございますが、
最初にスタートした時点、これが約六百万ヘクタールについて右肩下がりという現状があり、
令和元年においては四百三十九・七万ヘクタールというふうになっております。
では、大変恐縮ではございますけれ
ども、資料三の方に目を通していただきたいと思います。
資料三は、一人当たり、それではどのくらいな農地面積を
我が国は保有しているかという図でございますけれ
ども、これは平成二十八年度の諸外国の人口、土地等の
状況との比較でございますが、上が
日本、カナダ、オーストラリア、それから最後がスイスとなっておりまして、この一番下の
部分をごらんになっていただきたいと思いますが、
日本を一とした場合、まず、一人当たりの農地面積は三・五アール、約百坪ということに
日本の場合はなっております。
日本が一に対して、カナダが四九、オーストラリアが四三七、そして一番低いスイスが五倍という計算になるのではないかというふうに思っております。
では、次の、最後の表について、目を通していただきたいと思います。
資料四でございますが、諸外国の食料自給率、これは試算ということでありますが、
我が国と諸外国の食料自給率の差がこのような
状況にあるということを見ると、やはり改めて愕然とするばかりであります。
日本が、食料自給率全体、三七%台にまで落ち込み、カロリーベースを盛んに最近では持ち出していらっしゃるようですけれ
ども、それも先進国中最低、このような
状況に現在あり、
令和七年に目標値を四五%、これを堅持するという、非常に並々ならない
大臣のお考えが示されたわけであります。
まさに、なせば成る、なさねば成らぬ何事も、そういった精神もございますので、何事も絵に描いた餅では何にもならない。ぜひなし遂げていただける大きな原動力になっていただくことを御期待申し上げ、この点についての御所見があればお伺いさせていただきます。