○
近藤(和)
委員 大臣としては、農水の
大臣とすれば
緊急事態だという
認識をお持ちだという
お答えをいただきまして、ありがとうございます。一次
産業に携わられている
方々、また
加工に携わられている
方々も、その
答えを聞いて、まず思いを共有してもらえれば、そういったところが幾分か届いているんだといったことで、安心といった最終的なところにまではつながるかはわかりませんけれ
ども、少し落ちついていただければなと私も思っております。
その点でなんですけれ
ども、実際には私
どもも、
新型インフルエンザ特措法、現状においてこれを適用すべきだ、そして
緊急事態宣言をすべきだ、これは私
どもの党の、今、党首も含めて主張しているところでございますが、この
改正法ということに対しては、実際には
緊急事態宣言に至るかどうかといったところも、まだ我々のところも、
会派としての
答え、党としての
答えも、
改正といったところでの、その先一歩、
宣言といったところがいいかどうかといったところはまだ議論をしなければいけないんだろうなというふうに思っています。
国民の生命と財産を守るといった観点からその
答えを出していく、苦しい
答えが続くんだろうというふうには思いますけれ
ども、どうかよろしくお願いいたします。
ちなみに、私の
地元でいけば、先週は、海の
カキ祭りですね、
カキ祭りが
中止になりました。まさしく書き入れどきと言ってもいいんですけれ
ども、それが
中止になったといったことは非常に残念です。この
判断そのものは十日ほど前に決まったんですけれ
ども。
さらに、
奥能登の方でいきますと、食の市、大きな市があったんですが、それは二日前に
中止という形になりました。もちろん食べ物をたくさん供給するわけですから、出店されておられる
方々、損害などどうなるのかといったところも含めて、かなり
皆さんも
困惑を、
困惑を超えて、もう苦しいという
状況でもあります。
そして、今度の三月八日は、同じく
マラソン大会がございます。私もことしも出場する予定だったんですけれ
ども、大体七千人から八千人ぐらい参加されるんですね。走るときに、
地元のおにぎり、海産物を食べながら、そして
温泉に入って帰っていただく。そこに提供する
食材もそうですし、
温泉街の
キャンセルといったところもどんどんどんどん
拡大をしていっている
状況です。
質問に入らせていただく前に、私のところではさまざまな一次
産業にかかわる
方々がいらっしゃいます。この一週間、二週間、多くの業界の
方々から御
意見をいただいていますので、
答えは求めませんが、少しお耳をかしていただければと思います。大体八つ、八人の代表的な御
意見です。
お一人に関しては
米作農家です。
米作農家に関しては、多くの
皆様も、今のところはそれほど影響がないんじゃないかといった
答えが多いかと思います。私が聞かれた何人かの
米作農家の方もそうでした。ただ、今時間が比較的あるから飲み屋さんに行っても
お客さんが少ないですとか、
心配だといったことは間違いありません。あと、肥料が大丈夫なのかなといった御
心配の声がありました。
そして、お二人目は
農業団体の方です。
直売所、
お客さんが明らかに減っている、総会や
研修会が開けなくなった、農機具の部品が入ってこない
可能性を
心配をされておられます。そしてまた、デイサービスでの
マスク、そして、物を運ぶ運搬、
物流コストがもう上がってきている、ここに対しても
大変心配をされておられますし、
消毒液、これがもうない、何とかしてくれといったことも言われました。
そして、三番目は
宿泊業の方です。
とんでもない
キャンセルが起きている、そして曖昧な指示こそが不安だといった声です。風評、デマ、これは曖昧だからこそ、どんどん
拡大をしていってしまうと。
そして、その
旅館の方が言われたのは、例えば、
食材を引き取る、いや要らないといったところも、これも実際のところ
力関係なんだよ、
旅行会社との
キャンセルについても
力関係で、結局は弱いところが泣き寝入りするんだよと。そういった弱いところの方にもうちょっと
準備をしてくれといったところは注意をしていただければと思います。
そして、四番目は
カキ養殖の方です。
三十年このお
仕事をしておられるそうですが、この時期に
カキむきの作業がとまるというのは初めてだというふうに言われていました。お手伝いに来ていただく、ある程度御高齢の
方々の給料も払えなくて大変申しわけない、
種つなぎのところ、そちらに今回っていただいているそうですけれ
ども、いつまでも
カキも海に置いておけるようなものではないと。そしてその中でやはり、
生鮮食品のこの
カキ業者の方は落ち込んでいる。
そしてさらには、今、
観光も一斉にとまりましたので、
観光はもう
バス単位で
キャンセルが起きている。ある
旅館に、一日、今の時期だと
殻つきの
カキを一千個納めるのが大体今のペースらしいんですけれ
ども、多くて三百、そして下手をすればゼロだといったことも言われました。そして、
政府から
自粛の
要請が出る前の三連休までは順調だったんだ、
自粛が出てから一気になくなった、そういった
状況だそうです。
そして、以前であれば、景気が悪いときであれば価格調整すれば何とかなったけれ
ども、今はもう
値段を安くしても要らない、買ってくれない、引き取ってくれない、これぐらいの厳しい
状況で、リーマン・ショックの
比どころではないといった声でした。
そして更に聞けば、
カキはゴールデンウイークぐらいでもう完全に終わります、四月を越えればもう終わりますので、例えば、今回の
新型コロナが五月、六月になっておさまった、よかったねというわけには私たちはいかないんだ、稼げるべきときに稼げない、そういったこともぜひとも考えてほしいといった声でした。
そして、酪農の方は、今のところは大丈夫、実際には、以降の
質問では
牛乳の
お話をさせていただきますが、今のところは大丈夫だと。ただ、
インバウンド消費、これに対しても大変不安で
見通しがわからないということです。
そして六番目は
加工、野菜についても水産物についても
加工のお
仕事をされておられる方です。
この方のところには
外国人も働いておられますので伺いましたら、その
工場には
中国の方はほとんどいらっしゃらなくて、ベトナムやモンゴルの方が多いので、今のところは問題ないけれ
ども、こういった国々でも発生したらまた困るかもしれないねと。そして、
業務用が大変厳しいということ、一方で、
冷凍食品が大変売れているから、これでバランスがとれているから
売上げは今のところは大丈夫と。
ただしなんですが、
加工業ですから
マスクを使います。
マスクは大丈夫なんですかということを伺いましたら、そこはしっかり
準備をされていて、五カ月は大丈夫というふうに言われました、その
工場は。ただ、しかしなんですが、じゃ、それ以降に対しては全く
見通しが立たない、入らなかったらつくれないという
選択肢もあるかもしれないということでもありました。
そしてお
すし屋さん、七番目です。
売上げは、この方は二週間ぐらい前だったので、そのときにはまだ
売上げはそれほど減っていない。しかし、マグロなどは
中国からの
加工のものに随分頼っている、うちは三カ月はもつと思うけれ
ども、大手のところはもっともっと厳しいだろうねといった御
意見もいただきました。
そして最後ですが、花の小売の方です。
仕入れでいけば、少し前までは一本二百円ぐらいしたものが、今五十円ぐらいだと。ことしは暖かくて、さらに
値段が普通でも緩んでいるような
状況で、今はその方は十円でも買わないと言われていました。ですから、
生産者は相当きついはずだと。
そして、この三月であれば、
皆様御存じのように
卒業式や
送別式、そして四月にいけば
入学式もありますが、
通常であれば、三月ぐらいになると、花を
準備してくれ、買わせてくれ、競りなどかけないでうちに回してくれという
電話を入れるようです、
市場に対して、
仕入れ先に対して。今は逆に、
市場の方から、買ってくれ買ってくれという
電話が毎日のように鳴っているようです。
その方は
結婚式を
メーンにしているわけではないですけれ
ども、
結婚式場に
メーンにお花を入れているところはもうだめなんじゃないか、そういった声も、
可能性もあるよということは、その方は
心配されていました。
そして、最終的には、
生産者もこのままでは厳しいですし、お花屋さんも、最終的には
売上げが立たないとだめですから、時間をずれての共倒れといった
可能性を危惧をされておられました。
今ちょっと多種多様な
方々の御
意見を申し上げさせていただきましたが、ほとんどの
方々に共通するのは、不安だ、先が見えないといったことです。そして、もうこれは
災害と言ってもいいという
認識を
政府は持つべきじゃないかといったことは、ぜひともお伝えをしたいというふうに思います。この点については、
大臣に、先ほど前向きな御答弁をいただきましたので、
お答えは求めませんが、ぜひとも受けとめていただきたいというふうに思います。
それでは、具体的なところに入りたいと思います。
私も、この
委員会の中で、よく、
豚熱、
アフリカ豚熱に関して、イノシシの
検査のところで、この
PCRのところが時間がかかるんだよ、それを何とか短縮できないのかといった話を数カ月前にしたことがありました。
今回、
新型コロナに関しては、この
PCR検査というものが注目を集めています。
農林水産省においては
動物用ということだとは思うんですが、何らかの形でこの
検査数をふやすことができないのかというのは、これは国民的な関心事だというふうに思いますが、この点について、
厚労省から話が来ているのか、若しくは、
農水省の方からこういったことができるんじゃないかという提案があるのか、具体的な
検討が進んでいるのか、この点について
お答えください。