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西村国務大臣 今の御
指摘につきまして二点、私から申し上げたいと思いますが、一点目は、割と早い段階、二月の段階だと思います。これは、私は三月六日からこの立場になりましたので、それ以前でありましたけれども、厚労
大臣なり、加藤
大臣からだったと思いますけれども、御
指摘のように、メルケル首相がお話しされたように、ほっておくと大きな山になって
医療の
提供体制を超えてしまう、多くの
重症者、それから命を失う人が出てくる、したがって、
対策をとることによってそれを抑えておくらせて、小さな山に、より小さな山、そして
医療提供体制でカ
バーできる範囲にとどめるんだ、こういうシナリオを
政府としても発信をしてきたところだというふうに思います。そうした考え方、これも
専門家会議からお示しをいただいて、そしてそのことに沿って
対応してきた。
あるいは、
緊急事態宣言を発出するときにも、西浦教授のSIRモデルに基づいて、ほっておくと爆発的な
感染になる、しかし、八割削減、接触削減ができれば一定の期間内に新規
感染者の数を抑えることができる、これが七割ならそれが少しおくれる、こういったシナリオもお示しをしながら、これは
専門家の
皆さんのお立場で分析をし、発信もしていただきながら、そして、それを受けとめた
政府の方でも発信をしながら
対応させてきていただいております。
他方、今御
指摘、二点目の点でありますけれども、御
指摘のありました私の会見のタイミング、これも実は、
専門家会議の提言を受けてその後にやるべきだというふうに私も思っておりまして、翌日以降にやるべきだということで予定をしておったんですけれども、たまたま次の日が全世代型社会保障の検討
会議があって、そのことの会見がかなり時間をとるのかな、焦点がぼけるなということで前の日にして、それが時間がちょっとぶつかってしまったということ、そしてまた、その内容については、
専門家の
会議の
皆さん方とすり合わせをしながら、また、御意見をいただきながら
対応してきたわけでありますけれども、その発表のタイミング、こうした点も配慮が足らなかった、また、十分に連絡もできていなかったというようなミスも重なりまして、多くの
皆さんに誤解や御批判をいただくことになったわけでありまして、この点、本当に反省をしているところでございます。
更に言えば、廃止ということをちょっと私が強く言い過ぎたがゆえに、
専門家の
皆さんの意見を聞かないのかということで、これも大変なお叱りをいただいたところでありまして、実際には、
感染症の
専門家の
皆さんの主なメン
バーには引き続き残っていただいて、さらに、
経済の
関係あるいは労働界、いろいろな
方々も入って、そして、御
指摘のリスクコミュニケーションの
専門家にも入っていただいて、そして今後の
対策などを検討いただくということで、発展的に移行する形で
分科会というものをつくったわけでありますけれども、そのあたりの説明が足らなかったということで、十分でなかったということで、反省をしているところでございます。
いずれにしましても、まさに御
指摘のように、リスクコミュニケーション、今後、更に丁寧に、そしていろいろなことを配慮しながら、また、
専門家も入っていただきましたので、そうした御助言もいただきながら
対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。