○杉本
委員 日本維新の会の杉本でございます。
きょうは、九年、十年ということで、更に十年という
復興庁の延長の質疑ということで、基本的に賛成をさせていただく予定でございます。
ただ、ちょっと振り返ってみたりとか、あるいは、本当にこの震災、
防災、こういう点、きちっと将来に我々は備えを十分情報として伝えていけるのかどうか、あるいは、ちょっと会計上のエネルギー特会の問題、
本多委員がいい
質問をされて、遠山副
大臣がずばっと答えていたかなというふうに思って、そんな点を改めて確認をさせていただきたいと
思います。
まず、改めて言うまでもないかもしれませんが、被害の
状況を、アップデートがちょっと古いかもしれませんが、警察庁の発表、去年の十二月十日時点で、死者一万五千八百九十九名、重軽傷者六千百五十七名、警察に届出があった行方不明者は二千五百二十九名でございます。被害は、一都一道十県、けがをした方を除いて死者、行方不明のあったところがその数でございまして、東京でも七名、神奈川でも四名、北海道で一名と、かなり広域で死者まで出ているということを改めて確認させていただきたいと
思います。
そしてまた、死者の年齢別内訳で特徴的なのが、五十代以上が一〇%以上という数字が並んでいて、五十代の方が一一・九三パー、六十代が一八・六六パー、七十代が二三・八一パー、八十歳以上が二一・四二パーという数字でございます。
また、死因が、溺死が九〇・六四%の一万四千三百八人、圧死、損傷死、その他が四・二三パー、六百六十七名、焼死〇・九二パー、百四十五名、理由わからず四・二二パー、六百六十六名。こういった方、とうとい命が失われているということでございます。
また、震災関連死では、
復興庁発表で、去年の九月末時点で三千七百三十九名の方々が亡くなられている。
福島で二千二百八十六名、宮城で九百二十八名、岩手で四百六十九名といったような数字がありますし、一週間以内で亡くなったという方が四百七十二名、八日から一カ月以内が七百四十三名、二カ月目から以降一年以内が千五百八十七名、五年目でも百五名、こういう震災関連死があったということで、御案内のことかと
思いますが、改めて、この質疑をするに当たって、本当にとうとい命が失われ、我々は救えた命があったのではないかということを改めて御
認識をいただきたいと
思いますし、この場をおかりして、被災して亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、
福島第一原発の
事故によることなどによって今なおふるさとを離れていらっしゃる、そしてお暮らしの方々にお見舞いを申し上げたく存じます。
そういった心持ちの中できょうは質疑をさせていただきますが、一方で、
政治は決断と実行、我々維新は有言実行と言わせていただいていますが、きょうこの後、附帯決議が予定されております。質疑終局、討論、採決の後の附帯でございますが、大方賛成なんですが、中の項目で、いわゆるALPS処理水の問題について、我々維新としては、
福島の議員の方々の
思いも先ほどから聞かせていただいていますし、この附帯決議を
議論しているときにも、かなり御意向の強い、
金子先生とか、御意向を伺って、お気持ちは十分わかっておりますが、
政治全体としては、やはり、先ほども質疑が、小熊さんに対してとか玄葉
先生に対してとかあったかと
思いますが、やはり、あるタイミングをもって
決定して実行するということで、今も風評被害等のヒアリングが続いている、この後
質問させていただきますが、そういった中でも決断と実行という
考え方が必要だということの中で、その部分について、私ども維新は、処理水は早く
決定して実行すべしという
思いでありますので、この附帯決議には賛同しかねるということを、この場をかりて言わせていただきたいと
思います。
それで、ちょっと順序を変えて、質疑が終わったら、
東電の
小早川社長、ぜひ職に戻っていただいて。
四十年で終わるのかというふうに今質疑が高橋
先生からありましたけれども、私も、四十年というと、私、生きているかなと。先ほども、質疑を、ちょっとテレビ画面等で拝見しながら、残念ながら、生きているうちに、ううん、難しいのかなというふうにちょっと感じた次第でございますが、やはり、少なくとも、先が見えてくるというところで私は死にたい、いつ死ぬかはわかりませんけれども、自分で思っていますので。
そういった
意味で、私も、
日本興業銀行というところで働いていまして、それで、南直哉
社長という立派な
社長がいて、原発の意義について結構ネガティブな発言をされたり、一方で、勝俣
社長、裁判とかありましたけれども、勝俣
社長が
財務関係にいらして、結構、興業銀行が収益を上げさせていただいたのは、三井グループでもあったんですけれども、
東電さんでもあるということの、複雑な
思いの中なんですけれども、今、同年代の中で、
社長は本当につらい、先輩方の負の遺産を引きずる中で、新しい光を見出していただかなきゃいけないと思っていますので。
そういった
意味で、早目にちょっとその質疑をさせていただいて、午前中は私が最後ですので、
委員長の御了解をいただければ、お引取りというか、お仕事に戻っていただければというふうな
思いでございます。
それで、まず、では
社長にお伺いをさせていただきます。
福島、廃炉の処理、このロードマップについては、国、経産省が
責任を負っているということは確認させていただいておりますが、
福島の映画も見まして、吉田さんが亡くなられてまことに残念ですが、その
現場、ことしも入って、処理水を
中心に見させていただきました。タンクがずらっと並んでいます。そして、被災直後というかに拝見したF1の
状況とまるで違って、舗装されて、そして、きちっと説明できる、建物ができていてというような大きな変化を感じて、この一月、一月だったか、済みません、年初の視察をさせていただいた記憶があるんですが、現実問題として、
現場を預かる
東電の立場として、この処理水の
状況をどう捉えているかという確認をさせていただきたいと
思います。
言葉は多核種除去設備等ということで、そのタンクも、まだ濃度の高いやつと、もう薄くなっているやつと二種類あって、そして、濃いやつの方は、もう一度フィルターにかけて、ALPSにかけてやれば薄くなると。ただ、最終的に、どうしてもトリチウムというのは取り除けないんだと。ただ、トリチウムは、科学的には問題がなくて、
日本の
原子力発電所、海外の
原子力発電所で放水されているという実態が現実にはあると。ただ、風評被害があって、
福島の
皆さんが、あるいは宮城もそうかもしれないけれども、そういった周辺にお住まいの方々のこれまでの風評被害もあったので、そういった過去の被害も含めて、大きな壁を乗り越えていかなきゃいけないというのがこの処理水かと思っています。
具体的に、このタンクが本当に敷地内でいっぱいになってしまう、外側でという小熊さんの話とかがあったりしますけれども、何年何月ごろ、このタンクは、
東電さんとして、いっぱいになってしまう予定なのか。
それともう一点、重ねて、一度に御答弁いただいて終わりたいと
思いますが、デブリの処理は順調なのかどうか。私はさっき四十年と申し上げましたが、ひょっとすると、技術革新が起きて、もっと早く実は処理できて、私が冥途に行く前に、やったぞ
福島、終わったぞという
状況になるかもしれませんけれども、このデブリの処理の
状況、今の技術の
状況で順調なのか。それとも、ちょっと後ろ倒しになってしまっていて、本音を申し上げて多少目標を後ろ倒ししなければならないかもしれないんですというようなことがあれば、逆にこの場を使って御説明というか本音を言っていただければ、むしろそれは、やはり本音を言うことが、国民の
皆様が電気料金を負担し
東電を応援しているという部分にもつながると
思いますので、そういった
意味での御答弁をいただければと
思います。お願いします。