○本村
委員 日本共産党の本村伸子でございます。
どうぞよろしくお願いを申し上げます。
二十四時間三百六十五日、救急も使える
電話リレーサービスの実現は、
聴覚障害がある
方々を始め
関係者の皆様方の御尽力で実現する運びとなった
法律案だというふうに思います。心から敬意と感謝を申し上げたいというふうに思いますし、この
公共インフラとしての
電話リレーサービスを国がしっかりと整備をするということは非常に重要で、私どもも賛成でございます。
今、
聴覚障害の
方々がどういう
状況なのかということで、
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う視覚
障害者・
聴覚障害者が抱える困難に関する緊急アンケートというのを、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティという団体の皆様が行っております。
聴覚障害がある方の声なんですけれども、仕事がなくなってしまったという方のことも、資料で出させていただいておりますけれども、書かれております。
また、マスク着用によるコミュニケーションの難しさ、筆談もペンの貸し借りをしないように気をつけている、筆談への遠慮ということで、コミュニケーションをとることが困難になっている実態がわかるわけでございます。
こういうときに体調を崩したりけがをしても、ほとんどが
電話対応のため、病院などはどうすればいいのかわからないというお声や、あるいは、実際に、家族が体調不良で、
新型コロナウイルス感染症のおそれを感じて、ファクスで
聴覚障害があることも伝えた上で問合せをしたのですが、返信が二日後でした、その間不安でした、さらに、ようやく届いたファクスに書かれていた内容の
最後に、悪化した場合は
電話で御相談くださいという一文が書かれていたときにはがっくりしましたというお声も書かれておりました。
また、
電話リレーサービスを使ったが、いつもより対応業者が少なかったというお声もございました。
感染症の
影響で
聴覚障害がある
方々にこういう実態があったということはしっかりと把握をして、例えば
電話リレーでも、こういうときもしっかりと使えるように危険手当を出すですとか、国の
施策に生かしていかなければいけないというふうに思っております。
特に、
電話対応で困っている事例では、この
公共インフラとしての
電話リレーサービスが充実、普及していくことで、困ることがない国に前進していかなければいけないというふうに思っております。また、
聴覚障害がある
方々に対する理解、合理的配慮、まだまだ前進させていかなければならないということを痛感をしております。
新法ですから、本来であれば、
参考人として、
聴覚障害の当事者の
方々、あるいは
手話通訳の
方々、要約筆記の
方々、
関係者の皆様からお話を直接聞いて審議をするというのが筋なんですけれども、今般の感染症の
防止の
観点から、今回は
参考人質疑はできなかったということで、本当に残念でならないというふうに思います。
この感染症の問題が落ちつきましたら、
基本方針も定められますので、ぜひ
参考人質疑をお願いしたいというふうに思います。
また、ほかの、与野党を超えた
委員の皆様方からも、
手話通訳、要約筆記、字幕など、
委員会
質疑でインターネット中継できるようにということでお声がございますので、
委員長、議院
運営委員会の皆様方にもぜひ要求していただきたいということを、改めてお答えいただきたいと思います。