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佐藤(公)
委員 これに関しても、また話をすると一時間、二時間かかってしまいますので、別の機会に
大臣とお話をさせていただきたいかと思います。
先ほど、総括をしたということですけれ
ども、まさに今回の十年延長の答申を出されたこの第三十二の
地方制度
調査会、この
調査会についてもいろいろとお聞きしたいこともあるんですけれ
ども、ここの
議論の中、実際問題これは、「自治総研」といったような雑誌の中で、一部ここの
議論に関して出ていることがございました。全般的には、圏域化の
議論の前に
平成の大
合併の
検証を行うべきという意見が多数を占めたと。
実際問題、
検証、総括をしているにもかかわらず、この
議論の中での
委員が、皆さん、やはり総括をすべきだ、
検証すべきだということをおっしゃられている。これは本当に総括をしたと言えるんでしょうか。
私は、きちっと総括、
検証があって今回の十年
合併延長ということが出てくるなら、まだ筋論としてわかりますが、
委員の中で、
検証、総括をすべき。でも
検証はした。じゃあ一体全体、
日本語はかみ合っていないじゃないですか。
私が言いたいことは、こういった
検証、総括をきちっとした上で、まさに
大臣がおっしゃられた、昔の思いとともに、どう変えていくべきかということを、本質的な
議論をしていかなければ、同じことの繰り返し。実際問題、
大臣は、基礎
自治体にふさわしい行財政基盤を確立することを目的で行っているとおっしゃっておられますが、将来の
地方を思う気持ちはわかりますが、結果、国の財政負担を軽減するためになってしまっているように私は思います。
だから、私は、この
調査会の
委員の方々に、御苦労に敬意を表し、感謝の気持ちを持った上で、この
調査会等々の、こういったところにおける健全な
議論をすべきだということを私は言いたい。そうしないと、同じことの繰り返しになってしまう。
今、経済財政諮問
会議を含めて、
大臣はいろいろな場所で、IoT、ICT、5G、ローカル5G、デジタル化、いろんなお話をされております。みんな、
合併推進に関して、バラ色とはいかなくても、夢と希望を持ってそれを推進してきた。でも、今それをもう一度見てみると、本当によかったのかという思いは誰もが持っていると思います。同じことにならないがためにも、私は、こういう
調査会が健全にやはり総括や
検証をして、どうあるべきなのか、
重徳委員も言っていたようなことを
一つ一つもう一度やり直していくことからスタートして、十年の
合併延長ということに関して答えを出していただきたかった。
私は、今、批判をするつもりで言っているわけじゃないんです。どうか健全にこういった
会議や
調査会が機能していくこと、国
会議員の皆さんの中でも何人もここの
会議に出ていらっしゃる方が、六名いらっしゃるというふうに私は聞いております。しかし、総会は何回ございましたか、二回、三回。小
委員会は三十数回、その中で国
会議員が出ているのは二、三回ですよ。それが本当に総括と言えるんですか。私はそういう思いを持ちました。
ですので、どうか
大臣、そういったことを考えた上で、今後の
合併の
議論を再度していただけたらありがたいと思います。
もう時間があと一、二分になってしまいました。私は、この
合併のことで具体的に、私の
地元広島尾道のこと、きょう皆さんに地図をお渡ししましたけれ
ども、この地図が一番よくわかるのはそこで私を見ていただいている
小林先生だと思います。この地図を見れば全てのことがわかるのは、
小林先生しかいらっしゃらないかと思います。
私は、ここで三点のことだけを言いたかったんです。
合併における現象というか、問題点が出てきている。
その三つのことだけを取り上げて言わせていただければ、まずは私の、尾道ということは、しまなみ海道という橋がございます。ここには因島と生口島というのがございますけれ
ども、因島市や瀬戸田町というのが
合併したことによって、まさにこの橋が、同じ行政区分でありながら、橋の料金が大変に高いために、
住民たちに経済的負担がかなりかかっている。
合併したことによって、これが
市町村が別だったらまた違ったのかもしれません。こういった交通インフラにおける問題点。こういったことを我々
地元でも大変努力をして解決しようと思っても、なかなか本四高速の借入金の件の問題で頭打ちになっている、こういった一点目の問題。
二点目は飛び地の問題でございます。戸崎瀬戸というところの、海があるんですけれ
ども、ここも旧浦崎村というところが昭和の
合併において尾道市と一緒になった飛び地……