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高井委員 別に自由な意見交換は否定しないし、それまで
議事録にしてくれとは言いませんけれ
ども、何度も言いますけれ
ども、
厳重注意というのは極めて重い。しかも、
放送法で、こういう場合しか
厳重注意はできないということまで三十二条で書いているんですね。
そういう重い
処分をする
議事録が、どういう議論が、なかったか、プラス、
厳重注意したことすら
議事録に載せていない。これはどう考えても、プライバシーがとか内部の自由な意見交換のレベルじゃないじゃないですか。これは誰が見ても、与党の皆さんだって、
総務大臣だって、そう思われますよね。
もうさっきの答弁以上、余り言わないでしょうけれ
ども、おかしいですよ、どう考えても。
経営委員会が
厳重注意処分を、
議事録というか、
非公開の場でやって、何度も言いますけれ
ども、
厳重注意したことすら闇で決めているというのは、やはりこれはどう考えても
放送法を逸脱していると思いますので、ぜひ
総務省内で検討していただいて何らかの
対応を
お願いしたいし、ないのであれば、またこの問題、引き続き
総務委員会で取り上げます。
それでは、
NHK会長にもきょう来ていただいたので、実は
会長にもこの件はぜひ聞いていただきたいと思うんです。というのは、
NHKの
情報公開がなっていないんです。
経営委員会だけじゃない、
NHKの
理事会も、上田
会長、その前の籾井
会長のときからこの
国会でずっと議論されてきて、全然不十分だと。
なぜこれをそんなに言うかというと、やはり公共放送ですから、国民の皆さんの受信料で成り立っている
NHKの決定が、基本的には国民の皆さんに知らされて当たり前じゃないですか。それを隠す体質というのは、これは絶対に改めていただきたい。そのことをまず申し上げたいということと、それと、せっかく来ていただいたので、一つ、公共放送の政権との距離について。
記者会見でも、
会長はしっかりと中立を保つというか、政権と距離を保ちますということを言っていますが、しかし、きのう事務方に
お願いして、私の過去のこの
総務委員会の
質疑で、いかに
NHKがこの間、政権との距離が近かったかという
質疑をぜひ読んでください、全部読まなくてもいい、要約でいいですから知らせてくださいと伝えて、読んでいただいていると思います。
読んでいただいていることを前提でお聞きしますけれ
ども、例えば一例を挙げると、
NHKの「
NHKスペシャル」で、スクープドキュメント、北方領土というタイトルで、北方領土問題の交渉を安倍総理が外務省の幹部たちとホテルの一室でやっているシーンを、
NHKだけが独占でなぜか映像を撮っていた。これは、何で
NHKがスクープをする必要があるのかということなんですけれ
ども、スクープを上げれば上げた側に有利な報道をしてくれるだろうという気持ちが働くのは当然であって。
これも取り上げたんですけれ
ども、
NHKの解説
委員の方が雑誌でわざわざ寄稿して、相手の懐に飛び込むようなことをしなきゃスクープはとれないんだなんて書いていますけれ
ども、これもマスメディアとしてはある意味正しいのかもしれませんけれ
ども、中立を保たなきゃいけない公共放送が、そこまでしてスクープをとって政権に近づく必要があるのか。逆に政権に利用されたら、これは公共放送じゃなくて国営放送になっちゃうわけですよ。
こういうことが次々とあったんです。
あるいは、
NHK幹部が総理と会食をするということも、つい最近もありました。これも、大勢のマスコミと一緒だからいい、定例の
会議だという前回も答弁だったんですけれ
ども、海外では絶対こんなことやっていません。
今回、去年、夏の
総務委員会の視察で、与党の皆さんも一緒にフィンランド、スペイン、スイスに行って、公共放送の
方々と話しましたけれ
ども、やはりどの公共放送も政権との距離というのに物すごい気を使っていて、御飯を一緒に食べるなんてあり得ませんよと。そういうことです。
ですから、今後はこういったこともぜひ
会長のリーダーシップでやめるように指示していただきたいですし、政権に近いと言われている人が何か幹部に登用されたり、今度の人事で副
会長になるんじゃないかとか、いろいろな臆測がありますけれ
ども、これは本当に
会長がしっかりそこの部分を、この記者会見のコメントどおりに、この後もおっしゃっていただけると思いますけれ
ども、それをやはり実行に移していただかなきゃいけないわけですけれ
ども、改めて、政権との距離、特に、今申し上げた、私が過去この
総務委員会で
質疑をしたのを読んでいただいてどのように感じておられるか、
会長から御答弁を
お願いします。