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櫻井委員 副総理から力強い御答弁をいただきましたので、ぜひよろしくお願いをいたします。
最後に、残り時間わずかでございますが、先週行われました参議院の財政
金融委員会での
麻生大臣の発言について
質問させていただきます。
いわゆる、新聞報道でもございました民度発言でございますが、これは、おたくの国とうちの国とは国民の民度レベルが違うんだといっていつも言って、皆絶句して黙るというような発言がございました。これは、何で
日本は欧米先進国に比べて
コロナ感染者数、死亡者数が少ないのかということを欧米先進国の担当者から聞かれて、それに対してこんな答えをしているというふうにおっしゃったわけでございます。
もちろん、この絶句して黙るというのは当然だと思います。
大臣がこれほどまでに見識がないといってびっくりして黙ってしまう、そのとおりだというふうに思います。その種の電話もなくなりましたから、何となくこれ、定着しつつあるんだというのも、定着しているのは、
日本の
財務大臣は見識に欠けるということが定着したのではなかろうかというふうにも思います。
この発言、一連の議事録を読ませていただきました。幾つかポイントはあるかと思いますが、いろいろな見識とかそういうことも含めまして、やはり、まず第一に、数値が間違っていた。
日本の数値は合っていたんですけれども、アメリカは多過ぎ、フランスとイギリスは少な過ぎた。数字が間違っていた。数字が大事な
財務大臣、これで大丈夫なのかということでございます。
二点目として、事実を的確に把握していない。確かに、欧米と比較して
日本の人口当たりの死者数は少ないですが、東アジアの中では、中国、韓国、台湾と比較すると
日本は一番悪いわけです。不都合な真実から目を背け、データを都合よく切り取って解釈する、これは安倍内閣のいつもの手口でございます。この安倍、
麻生理論からしますと、
日本の民度は東アジアで最悪ということになってしまいますが、そういう認識なんでしょうかね。
三点目としましては、東アジアでは欧米に比べまして
コロナ感染者数は少ないわけです。ただ、この
理由はよくわかっていません。マスクをつける文化が東アジア世界には何となく広まっていた、PM二・五対策ですとか、
日本であれば花粉症対策、こういったことでつけているとか、挨拶のスタイル、握手とかハグとかではなくておじぎをする文化であるとか、お箸を使う文化であるとか、予防接種など公衆衛生政策、いろいろな仮説が出ておりますが、いわゆる、山中伸弥教授、京都大学の先生がおっしゃるには、ファクターXの結論は出ていないということでございます。やはり、第二波に備えるためにも、世界の感染症拡大防止のためにも、科学的に、医学的に分析をしていかなきゃいけない。それをせずして、民度というようなことで非合理的な片づけ方をしてというのでは、これは大変問題だと思います。
最後に
麻生大臣にお尋ねをいたしますが、こうした民度とかそういうことで片づけてしまうのでなく、もう少しきちっと根拠を持って科学的な政策を進めていただきたいというふうに思いますが、
大臣として、この発言に対する反省等ありましたら、ぜひお聞かせください。