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森田委員 ありがとうございます。
私がお話を聞いたところでは、皆さんが通っていく、あそこのところに立っている時間というのは大体十五分ぐらいだというふうにお話しされていました。やはり、いろんな方が来て、一瞬の判断で、この人は通していいものか、ちょっと検査が必要かということを判断するというのは、非常に集中力の要る作業であると思いますし、やはり、その一瞬の中で判断していくためには、いろんな事例の蓄積があって初めてそういった短時間の中で
摘発するに至るのではないかなというふうに思っております。
今、いろんな機械なんかも見せていただいて、そういうものが導入されているというお話を聞きましたけれ
ども、そういった機械も含めて、いろんなノウハウであったり技術を駆使してやっていかれるということなんじゃないかなというふうに思っております。
私も、今回見せていただいて、初めて、あっ、そういうことなんだなというのを知ったんですけれ
ども、パスポートを読み込ませて、もう既にその読み込ませた
時点で、この人はこういう背景があるとかというのをある
程度職員さんが把握ができるというような
状況になっているということでございました。
こういった情報の共有のシステムというのも、かなり
お金もかかることだと思いますけれ
ども、これも進めていかなければいけないと思いますし、また、私が見た羽田空港では、四月から自動ゲートを運用されるというお話でございました。出入国のところは自動のところは私ももう経験したんですけれ
ども、
税関のところも自動ゲートで、パスポートを置いて何かQRコードとかでこうやると、そのまま通れるようになる。そういうこともこれから運用を開始する、そんなことも聞いております。
非常にいろんなところで
お金もかかることなんじゃないかなというふうに思っておりまして、例えば、さっきのバッグを、一々あけて中を調べられないところもあるということで、大型のエックス線の機械の中を通して怪しいものがないかどうかということをチェックされる、こういった機械でありますとか、あるいは、さっきの樹脂を練り込むような手口のときには、そのバッグの脇をこうやって布で何回かこすって、微量な薬物を検出するような、その布を置いて検出するような、そういった機械であったりだとか、あるいは、よく飛行機に乗るときに、水を置いて、これは大丈夫ですよとかというああいう機械も、液体を分析する装置というのも
税関でも使っていらっしゃるということでございました。
また、金の
密輸に関しては、いろいろと、外側にメッキをしたりなんなりで金だかどうだかわからないようにしちゃうような手口もあるということで、物質を分析するような機械というのも
税関のすぐ脇に置いてあったりというようなことで、非常に、いろいろな機材もあって、これは
お金もかかるんだろうなというふうに思っております。
また、麻薬探知犬も、ちょうど私が見ていたときには、アメリカから到着する便に、この犬がこれから
お客さんに
対応するところですよというようなことを言っていましたけれ
ども、そういった犬も、非常に、飼ったり、トレーニングしたりするので、やはり手間暇がかかることだなと思います。
何よりもそういったものを使いこなす
職員さんがやはりいないと、なかなかそういった機械も宝の持ち腐れになってしまうということで、やはり、先ほど押収量としては非常に大きいものがあるということでございまして、きちんとした
税関の
対応をするということで、薬物であったり、あるいは金の
密輸を防ぐということで、非常に
効果が高い、まさに水際の
対応ということが言えるんだろうなというふうに思っております。
たまたま私が行ったときには、今旅客の数が少なくなっているという時期でありますけれ
ども、これから、これがまたおさまれば海外からの
お客様もふえるでしょうし、また、
オリンピック、
パラリンピックを控えた時期でもあるということでございます。ますます国際化が進展していく中で、
税関の
職員さん、人の配置であるとか、あるいは機材であるとか、こういったものも手厚くしていく必要があるのではないかなというふうに考えております。
ぜひ、今後の人員配置とかあるいは資機材の配置についてということで、
大臣から今後の見通しについての御答弁を
お願いしたいと思います。