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青山(雅)
委員 日本維新の会・無所属の会、
青山雅幸です。
本日は大変貴重な
機会を与えていただきまして、ありがとうございます。
時間が十五分しかございませんので、早速ですけれども、
質問させていただきます。
きょうの議論、あるいは
厚労省のホームページなどを見ていても、私は、事実の確認、あるいは事実の広報、事実の分析というものが今この問題について一番欠けているところではないかなと思っております。
例えば、二月から四月の時点に比べれば、新型
コロナウイルスの重症化の本質というものが、サイトカインストーム、免疫の暴走によるものであるということがわかって、それに対する対症療法、ステロイドであるとか、あるいは血栓症に対するヘパリンなどの投与であるとか、そういったものが
整備されてきています。当然、重症化率や死亡率も格段に低下してきております。
一方で、経済は、当初から予想されていることではありますけれども、きょうも
お話で出てきましたけれども、マイナス二七・八%と年率換算で衝撃的な落ち込みです。株価が維持されているのでこれはマスクされてしまってマスコミは騒ぎませんけれども、これは、リーマン・ショック以来、統計開始以来の最大の落ち込みということで、アメリカも三二%落ち込んでいますので、世界的なことで、これは大変な話になっているわけです。
この両方のファクトを見詰めた上で、新型
コロナに対する対策と経済に対する対策の両方を
考えていかなければならないことは明らかなんですけれども、最近の報道を見ていますと、どうしても新型
コロナに対する報道ばかり目について、そこら辺の兼ね合いがうまくいっていないんではないかと思っているんですね。
その
一つには、私は、恐縮ですけれども、政府の広報の仕方、あるいは
大臣、安倍首相を始めとする政府の首脳が、きちんと明確に現状を
国民に説明したり、この先どうするのかということを、やはり少し工夫が足りないというか、説明が足りない部分もあろうかと思っています。
そういうこともあるものですから、きょうは、ちょっとそういったことをお示ししながら、
大臣の見解、あるいは、こういうふうな対策が有効なのではないかということについて、私なりの意見を申し述べさせていただきます。
まず、新規
感染者の数ばかりが、きょうの朝もそうです、報道されることが多いわけですけれども、RNAウイルスである以上、新型
コロナウイルスは日々刻々と姿を変えていくわけですね。一方で、徐々には免疫が達成されていくこともあるでしょうし、きょうも
皆さん全員つけておられるように、マスクなどの防疫対策も大分
整備されている。先ほど申し上げたように、治療法、治療技術の進歩もある。疾患の見せる表情も刻々と変わっていくと思っているんですけれども、それに対して
厚労省はどこまで把握されているのか、若干の疑問がありますので、二点お
伺いします。
まず、
日本各地における新規
感染者の遺伝子タイプ、そういったものを、各週ごとにどういうふうに変わっているのか、あるいは、例えば
東京では、大阪では、沖縄ではどうなのかということについてどういうふうに把握されているのか。
私が気になっているのは、ドイツのGISAIDという新型
コロナの遺伝子タイプについて世界じゅうの分析、報告しているものが、
日本の分だけ五月のころからどうも更新されていないようなんですね。この間、報道でもありましたけれども、国立
感染症研究所が、埼玉・
東京型が六月中旬より
日本に
拡大していると。じゃ、沖縄はどうなのかとか、いろいろな疑問があるわけですけれども、この辺をどのようにチェックされているのか、
厚労省にお
伺いしたい。政府にお
伺いしたい。