○阿部
委員 前向きな御答弁をありがとうございます。
先ほど私が御紹介した、PCR検査実態調査と利用
推進タスクフォースの中でも繰り返し触れられております。もちろん、PCRを公費でやっていただいて結構です。お産が保険適用外だから、今、実は先ほど申し上げましたような妊産婦健診のスタイルをとっているだけで、何でやっていただいても結構です。妊婦さんの安全と介助者の安全、安心が
確保できればそれで結構です。
そして、今、ただでも子供の生まれる数が減っておるわけです、
大臣も御存じのように。そして、この
コロナ問題がやってまいりました。ぜひとも、ここは一刻も早くです。これも私は実は何カ月も前から取り上げて、お尋ねをする
機会を待っておりました。遅くなればなるほどお産の不安は高まります。
あと、
大臣がお答えいただきましたが、今は、PCRがプラスだと全例が帝王切開になっております。しかし、本当に帝切が必要なのか。血液を介さないものだったらそうではないんだろうと思います。どんな取り上げ方がいいのかも、ぜひ、母子のために、あるいは介助者のために御
検討いただきたい。よろしくお願いします。うなずいていただきましたので、御理解いただいたと思います。
次に、今、
コロナ感染症は、我が国は全体の死者数が少ないと言われながらも、じわりじわりと死者の数は上がってきております。その大きな原因が
医療や
介護でのクラスターにあるということは
大臣も既に御承知かと思います。クラスター班のおまとめによると、クラスター発生が二百五十三で、
医療機関が八十六、いわゆる
介護、
福祉施設、あるいは
障害者、
児童施設などが五十九件ということで、
医療施設に次ぐ、御
高齢者の
施設や
障害者の
施設でのクラスターの発生でございます。
私は、きょうは、特に老人保健
施設について取り上げさせていただきます。
実は、この間、千葉で三十七名の死亡者数、ちょっとさかのぼりますが、そのうち十七名が老人保健
施設の入所者であったという事案が起こりました。また、目下です、ただいま現在、札幌の老健で、入所者と職員の八十一人が感染という事態が起きております。このうち、入所者は六十四人が感染。老人保健
施設ごと、丸ごと感染しているような事態が起きております。
何でこうなっているのか。このことについて、私はぜひ
大臣に是正していただきたいものがございます。
実は、老人保健
施設は、余り知られておりませんかもしれませんが、リハビリのための中間
施設で、
病院から在宅の間を、リハビリをしていただく。医師は百人の入所者にほぼ一人という状態ですが、医師がいるということにはなっておりますが、果たしてここで重症者が
治療できるかというと、全くそうではありません。
にもかかわらず、
大臣、資料の後ろから二枚目をあけていただきたいと思います。老人保健
施設から保健所に
患者発生の連絡が行くと、上の方の段です、これは老人保健
施設がおまとめですが、保健所等からは、老健
施設には医師がいるのでそのまま入所させておいてくれということになります。そして、札幌では今六十四人とか、みんなかかってしまいました。
じゃ、本当はどうあるべきかということで、
要望書も
提出されておりますが、
高齢者や基礎疾患を有する者等である場合は原則入院。これは
厚労省の通達にもあります、原則入院。そして、感染が判明したら優先的かつ速やかに、ハイリスク群ですから
病院へ入院させていただきたい。ところが、保健所指導のこの返事は、恐らく
厚労省の通達を見てこうなっているんだと思いますが、医師がいるのでそのまま診てほしいと。
じゃ、
厚労省の出している通達はどんなものなのというので、一枚お戻りいただきまして、ここには、
高齢者は原則入院することになるとなっておりますが、ただし書きがついております。ただし、入院調整までの一時的な期間について都道府県の指示により
介護老人保健
施設等で入所継続を行うことがあると。
保健所にしてみれば、たくさん発生した
患者さんをどこにどう受け取っていただくのかの調整の中で、とりあえずお医者さんがいるんだったらそこにいてくださいというようなことが私はこのただし書きによって生じているのではないかと思います。保健所が意図してそうしているというよりも、こうただし書きがつけられれば、
現状、ベッド体制がなければそのようになっていきますが、
大臣、このただし書きは極めて誤解を生みやすい。三十七度五分と一緒です。
こういうことで何人も亡くなられていっている、このことについて是正していただきたい、ただし書きを削っていただきたい。きちんとハイリスク群は
病院で
治療を受けるべきです。いかがでしょう。