○山井
委員 私は、二つ問題点があると思うんですね。二週間ということは、今、七日以降という話でしたから、四月の二十一日ですね、四月の二十一日にはピークになる。
まず、安倍総理が発言をされた二週間後ということ、二週間後には一万人にこのままいけばなるということをおっしゃっているんですね。もちろん行動変容があれば多少は鈍るかもしれませんが、御存じのように二週間の潜伏期間がありますから、今から何とかしたって、そう簡単にはダウンはしないわけですね。つまり、その時点で、
東京は約一万、全国的にも同じスピードとすれば、数万人にふえてしまっている危険性があるということが一点。それと、今の、八割がうまくいけばということですけれども、残念ながら、
休業補償も不十分なままで、まだまだ
東京も満員電車が朝夕ございます。
そういう中ではこの二週間のピークアウトというのはなかなか難しいのではないかと心配しております。しかし、私も、与党、厚労省と、
政府と
協力して、このことが実現できるように当然頑張りたいと思います。
そこでなんですが、つまり、三密とか八割減ということも必要です。しかし、一方では、今、
東京でも八割、九割が感染経路不明の方や無症候の方なんですね。感染経路不明が八割、九割、さらに無症候の方もふえているという中で、その
方々を発見して隔離をしていかないと感染のピークアウトは難しくて、どんどんどんどん感染爆発していくのではないかと思います。
そういう中で、例えば山中伸弥教授も、軽症者はホテルなどで、トリアージをするという大前提においてですけれども、PCR検査を十倍から二十倍に、ドライブスルーなども
利用してやるべきだということを提言をされておられます。
また、本庶教授、ノーベル賞を受賞された医学部の教授、私も京大の工学部の大学院で酵母菌の研究をしておりましたから、私の研究室も本庶研究室の研究のお手伝いをしておりました。その本庶教授もこうおっしゃっているんですね。毎日一万人以上に急速にPCR検査をふやす。今、三、四千件です。そして、戦争勝利の必須策。これは本庶教授の
言葉ですけれども、敵がどこにどれだけいるかを知ること、PCR検査の急増、人口百万人当たり数百人から一万人へ、PCR検査数を一気に十倍以上に増加させるということが必要だと提言をされておられます。
そういう
意味では、PCR検査、ふやす、抑制する、さまざまな議論があるのは私も承知しておりますが、このように、PCR検査をしっかりしないと
実態がつかめない、戦略を誤る、後手後手になる。さらに、早期発見、早期隔離しないと重症化してしまう。きょうもニュースで、清水建設の方がお亡くなりになられたということもありましたけれども、なかなかPCR検査までに時間がかかってしまっているという問題点もあると思います。それと、保健所がパンクしかかっている。そして、院内感染、医療崩壊を防がねばならない。こういう
意味で、PCR検査を大幅にふやさねばならないと思います。
そこで、具体的な
提案をさせていただきたいと思います。
東京都の医師会が、今、PCR検査センターというものをつくって、PCRの件数をふやしたいということを計画をされておられます。一つ、
参考にすると、一般のお医者さん、医院が必要と判断をしたら、PCR検査センターというのを、
東京都の医師会の
説明によると、六カ所ぐらいつくって二週間後ぐらいにスタートさせたいと。それで、効率的に安全にやるためにPCR検査センターというものを別途つくって、
東京で六カ所やっていきたいということをおっしゃっておられます。そして、民間の検査機関に任す。
私は、こういう取組は非常に重要だと思うんですね。
東京だけじゃなくて全国でこういうことをやっていかないと、個別の病院、個別の開業医にどんどんどんどん
コロナの疑いの方が来たら院内感染やさまざまなことでもたない、こういうやり方が重要だという声が、
東京都はもうスタートしようとしておりますが、全国のお医者さんの現場からこういう
提案が出ております。こういうことを厚労省としても推進、拡大すべきではないかと思いますが、加藤
大臣、いかがでしょうか。