○山井
委員 だから、CNNなどからも、
日本の感染者数は氷山の一角じゃないかと言われているんですよ。感染者が
日本は少ないのは検査をしていないからだと言われているんですよ。
実際、ここにも書いてありますように、配付資料を見ていただきますと、手おくれになったことによって多くの感染が拡大している例というのがあるんです。
例えば、十ページの札幌の件でも、患者Bさんが十七日から受診しているのに、結局、検査するのがおくれたせいで、十ページの右にありますように、Aさん、Bさんまで二十四日に感染してしまった。早目に感染の検査をしていたら、感染が防げたかもしれません。
それと、十一ページ、山梨県の髄膜炎の方でありますけれども、この方も結局大変な事態になっているんですけれども、検査が非常に後手に回ったわけであります。さらに、左側は広島の方ですね。A、B、C、Bと四回受診して、合計七、八回受診したにもかかわらず、それまで検査が行われなかった。
さらに、熊本のケースですね。熊本のケースも申し上げますが、熊本のケースは十二ページに詳細なものがありますが、この熊本のケースでも、若い看護師の女性の方がなかなか検査をしてもらえなかった。その結果、お父さん、お母さん、知り合いの方にどんどんどんどん感染が広がっていってしまったわけであります。そういう意味では、これは先手先手を打って検査をすることが非常に重要であります。
それで、
一つ申し上げたいんですけれども、和歌山モデルというものがあるんですね。これは私
たちも調査をしてわかったんですが、配付資料の十五ページを見てください。私
たち立国社の会派で、全ての都道府県に連絡をして、帰国者・接触者外来の
相談件数は何件ですか、そして受診件数は何件ですか、PCR検査は何件ですかということを聞きました。それをもとに、
厚生労働省に対して、
厚生労働省としてもその数を調べてほしいと言ったら、きのうこの資料が出てきました。
注目していただきたいのは、赤線を引きましたが、十五ページ左、和歌山。和歌山は、仁坂知事が安全宣言までされたんです。閉鎖されていた有田病院も再開しました。そのポイントは、疑いのある人を早目にどんどん検査した、それで感染が拡大しないようにした、そういうことをおっしゃっている。安全宣言をされています。私は
一つの成功事例だと言えると
思います。
見てください。三百四十三件、
相談センターに
相談した。右端、PCR検査数、百十八件、三四%。つまり、機械的に計算すると、三人に一人は、
相談した人のうちの三分の一の数字として、百十八人が検査されているんですね。もう
一つの赤線、東京を見てください。東京は一万五千四百八十四人が
相談しているんです。しかし、PCR検査は百五十四人、一%なんですよ。つまり、和歌山では三人に一人の
割合で検査がされている。東京は一%、三十四倍の開き。そして、たくさん早目に検査したところは安全宣言をしている。
だから、私は、ウイルス検査の拡充法案も野党で国会提出しましたけれども、能力があるならば、早目に、初期でも、お医者さんが必要と判断したらどんどん検査すべきだと思うんです。にもかかわらず、検査がふえていないんですよ。先ほど
加藤大臣は必要性とおっしゃいましたけれども、必要性はあるんですよ。検査を受けられない、たらい回しに遭っている人、後手後手に回っている方が残念ながら多いんです。
先ほどの名古屋のデイサービスセンターも、デイサービス、高齢者住宅、そういうところでお年寄りが熱を出された、せきをされた。検査してくださいと言ったら、残念ながら、保健所に大丈夫ですと断られてしまったという話を聞きました。その結果、十数人感染して、デイサービスセンター、百二十六、とめてくださいということに残念ながらなってしまった。こういうものも含めて、早目に検査していたら未然に防げたんじゃないですか、こういうことを和歌山県の仁坂知事もおっしゃっています。
これは、
加藤大臣、この和歌山と東京の比較を見て、別に東京だけが悪いわけじゃないですよ、
一つの例として言ったんですけれども、やはり
早期、初期にもっと検査をして、重症化する前に、そしてほかの方に感染させる前に、もっと検査件数を大幅にふやすべきだと思われませんか。