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荒井分科員 ありがとうございます。
一斉
休校の場合には、過去にインフルエンザの蔓延などで何度も例があるんですよね。
やり方等についてもかなり一定のルールでやってきている。そういうことからいけば、今度の
新型コロナ、
治療法がないということも、あるいはワクチンがないということもあるんですけれども、十分従来の
やり方でもよかったのではないかなと私
自身は思っております。
それに関して、これから
緊急事態の対処について議論がされるんだと思うんですけれども、
PCRの、これは
大臣の
所管じゃないからお聞きだけしていただければと思いますけれども、
PCRの
検査法だけではなくて、
血清抗体の
検査法というのが十分か十五分ぐらいでできる。
市中で
クリニックをされているお
医者さん
たちは、この
手法をなぜとらないんだろうか、確かに
PCRの
手法よりも精度は下がるんだけれども、十分か十五分ぐらいですぐ結果が出ると。既に
市中感染が始まっているわけですので、なるべく時間を短く結果を得るということが
自分たちクリニックの
治療についても緊急なものであるので、ぜひこれを採用するように
政府内で具体的に議論してほしいという要望もございます。私も、ドイツなどではこの
方法をとっているようですけれども、なぜ
日本ではこの
方法がとられないのか、不思議で仕方がありません。
この話はさておきまして、きょうは、
文科省にお礼を一つ言う話をしたいのと、もう一つは、
文科省にぜひこの点については
改正をしてほしいという、二つの点についてお話をさせていただきたいと思います。
皆さんのお
手元にこのペーパーが行っていると思います。
私は、この三年半、
医療的ケア児という問題をずっと、自民党では
野田聖子さん、公明党では
高木先生などと、
政治家は限られた
政治家だけで、それよりも、
民間の
障害児福祉施設の人でありますとか、その親御さんの会だとか、そしてそれに加えて、霞が関の
課長補佐から
室長クラスの若手の
人たちと
勉強会を重ねてきました。
三年半ぐらいになるんですけれども、その三年半、最初の成果が、
障害者自立支援法の中で
医療的ケア児に関する
事項を書き足して
改正をしたことであります。それまでは、
医療的ケア児という言葉さえも、この
委員会の中の
先生でさえよく知らなかったという方がたくさんおられます。
この二枚目のところに、
ももかちゃんという
女の子の写真ですけれども、大体が生まれたときに
呼吸をしていないということで、それは母胎にいるときから今の
医療ではわかるんですね。ですから、生まれたときにすぐ
気管切開をして
人工呼吸器をつけるという
処置を施すんです。そういう
子供たちが、今、
日本全体で一万九千人から二万人
弱存在をしています。
この
子たちは、普通ですと、
障害児や
障害者、
重症心身障害者という形で、そういう
施設で扱うということになっていたんですけれども、しかし、この十歳の
女の子、
自分で書いた
手紙です。「ベッドの上でこの
手紙を書いています。私の小さな夢は
通学バスに乗って
学校に行くことです。
なんども
なんども
お願いしたのにかないません。
学校に新しい
バスが来たけれど、私は乗れません。こき
ゅうきの子はまだまだお母さんがいっしょじゃないと
学校に行けません。今年もまたクリスマスがきます。ここにゆめをかなえてくれる人はいますか?サンタクロースを信じてもいいですか?」去年書いた
手紙です。
その後ろ、九歳の男の子です。この子は、
先天性の筋肉の
疾患で寝たきりで、やはり
気管切開をして、二十四時間
人工呼吸器をつけざるを得ないんです。しかし、この子はとても頭のいい子なんですね。最近読んでいる本は何ですかと聞いたら、「君
たちはどう生きるか」、これは中学生の高学年が読む本ですよ。それから
論語、これは
子供用の
論語なのかもしれませんけれども、
論語を読んでいるんです。「僕はとても
勉強がしたいです。
支援学校では、あまり
勉強できません。
先生がわかってくれないからです。もっと難しいことを教えて欲しい。」「もっとたくさんの人とお話ししてみたいです。僕のことを外の世界へもっと知って欲しいです。これからの未来に期待したいです。」この子はお
医者さんになりたいと言っているんです。
そういう
子たちの、今は
義務教育の
時代ですよね、
義務教育の
時代にもかかわらず、ちゃんとした、これは
大人の
責任です。
義務は、
子供の
義務ではなくて、
大人の
義務のことを言っているんですね。その
義務が果たしてちゃんと果たされているのか、そういうことをこの間ずっと感じております。
そこで、この間、
文科省の大変な
努力によって、こういう
学校、あるいは普通の
学校でもこういう
障害者を受け入れるような
学校については、
看護婦さんの配置について非常に手厚くやってくれました。これは
時代が変わったのではないかと思われるぐらいその
対応をやってくれているんですけれども、しかしながら、ほとんどの
学校では、ここにも、この
ももかちゃんの話に書いてありますけれども、
通学時あるいは
学校にいるときにお母さんがいないとだめよということを校長
先生から言われるんですね。
それに対して、ほとんどの
学校がそうです、しかし、そうではない
学校もあるんです。例えば、大阪の豊中の小
学校なんというのは、あるいは愛知県の刈谷市などでは、親御さんが付き添わなくても大丈夫だという
学校も出てきているんです。そういう
学校と、そうではなく、普通の
学校、特別
支援学校でさえも、東京の特別
支援学校でさえも、親がついていないと
学校に来ちゃだめという
対応を迫られているんです。
このあたり、どうお
考えなのか、また、今後どのように
対応をとっていかれるのか、それについてお答え願います。