○宮川
委員 繰り返しになりますが、もうすぐ、七月にわかってきますから、もう一度、この結果が出た後、今の
議論がどうだったかというのを検証させていただければと思います。
次の
議論に入りますが、これは、もう一回、
エネルギーミックスのところでありますが、前回の質疑で、九州電力エリアの三月八日の件を具体的に例として出して
議論させていただきました。具体的な話をしないと
エネルギーはなかなかわかりにくいので、あえてこの三月八日をとらせていただいたわけでありますが、お配りの
資料をちょっとごらんいただければと思います。
これを図にしてちょっときょう持ってきてみました。一枚目にある、1と書いてある(A)ですが、これが今、ことしの三月八日の九州エリアの電力の需給バランスがどういうふうになっていたかというものの絵がこういうふうになっています。
まず、ベースロード
電源ですけれども、かなりわっと紫色であるのが、
原子力発電がかなり入っています。その上に、茶色であるのが石炭火力であります。黄色い
部分が太陽光なんですが、この太陽光の黄色い
部分の、昼間だけですけれども、この上に赤い
部分があります、これが出力抑制でとめられた
部分なんですね。
先ほど、午前中に
風力発電の話もありましたが、
風力発電も出力制御されているんです。こういうふうに、出力制御をこれだけされてしまうと、太陽光にしても
風力にしても、なかなかビジネスとして成り立たないという声が上がっています。
特に、前回の質疑でもお伺いしましたが、三月は十五日間もこの出力抑制がかかっている、四月、五月もかなりの出力抑制がかかっていると
事業者から私は聞いています。
こういうような状況なんですけれども、この下を見ていただければ、Bというのがあります。この案は、私と私のグループが考えた案です。こういう案がつくれるんじゃないかということです。
私は
原発ゼロにすべきだと思っていますが、ちょっと百歩譲って、
原発はこのまま入れてあります。そして、その上にLNGが乗っていますが、石炭火力がなくても、LNGでやれるというふうに私は思っています。小倉の新小倉というLNG火力があるんですが、なぜかこの三月八日は、LNG火力を使わないで石炭火力が使われているわけであります。
そして、LNGというのはオン、オフが比較的速いんですね。ですから、
大臣を始め安倍政権は、ベースロード
電源が必要だ、再
エネは変動するからしっかりこういうベースロード
電源が必要だということをおっしゃっていますが、我々は、LNGを使うことによって再
エネの変動をしっかり抑制できる、カバーができるというふうに考えております。
こういうふうにLNGを入れると、想定誤差量というのがあるんですが、それをLNGが私はカバーできると思っていて、ちょっとその細かい話は抜きますが、出力抑制もしないで済むというふうに私は思っています。これによって、揚水を使ったり、連系線も使えるようになるというふうに私は思っています。詳細がもし必要であれば、
大臣のところに行って
説明をしますので。こういうこともできるというふうに私は思っています。
もう
一つポイントなのは、CO2、二酸化炭素の量ですが、今のこのA、現実に三月八日のものは六・七万トンでありますが、こっちの、下の、こういうこともできるという案でいけば、三・九万トン、CO2の削減も、少ないわけであります。こういったことが本当にできないのかどうか、真剣勝負で今度
議論をさせていただきたいというふうに思います。
もう一枚、裏面を見ていただきたいんですが、Cというものがあります。これは、二〇三〇年においてどういう状況になるかということです。二〇三〇年の、安倍政権が出している第五次
エネルギー計画のものであります。
エネルギーミックスを考慮して、そして、今の九州にあるいろいろな
電源を考えた場合に、恐らくこういう形になるんじゃないかというのを予想した図がCになります。
まず、
原発に関しては、四十年
廃炉ルールを用いた場合、二基停止するので、
原発二基分になっていますが、今の
政府の
エネルギーミックスでは石炭火力を相当使うことになっていまして、このような形になるだろうと。これは、二〇三〇年、たってみても、何か
原発と石炭ばかりみたいな、そういうようなイメージを私は持ちます。そしてさらに、太陽光も、依然、この赤いところにあるように、出力抑制がされるんじゃないかというふうに私は予想をしております。
この下のD案でありますが、これは、我々が
再生可能エネルギー中心にしっかりと電力システム改革をしていけば、こういう姿が描けるだろうというものを描いたものであります。このときには、だから
風力が必要なんですが、
風力がまだ少ないので、太陽光の変動はLNGで吸収するしかないんですね。それなのでLNGの
部分が大きくなっていますが、それでも、LNGによって、太陽光の変動に関しては揚水、連系線でカバーができるだろうということを予想しています。
この上のC案だと、二酸化炭素は、これは
原発が二基停止するからなんですが、八・六万トン。だけれども、D案で、再
エネをしっかり入れていく案にすれば、四・三万トンと、半分で済むわけであります。私は、まだまだ
政府が出している案は不十分で、今の案のままでは、もっとやれるのにやっていない状況だと思いますが。
ちょっとこの話だけ聞いて、
大臣、改めて、この絵を見て、このAもそうですけれども、
原発と石炭が多過ぎると思いませんか、
大臣。