○山崎
委員 ありがとうございます。
済みません、橋本副
大臣、厚労省に関しては終わりましたので、御退席いただいて結構です。
梶山大臣、本当にありがとうございます。私も、本当に今、さまざまな社会の側面が見えてきていると思うんですね。だから、チャンスという言葉を使うと非常に語弊がありますが、ここの機を捉えて、新たないろいろな
お話を、ビジョンを広げていくチャンス、機会だと思っております。
それで、新しい
生活様式という
提案はあるんですが、そういうライフスタイル的な部分も大事ですけれども、もう
一つ大きな社会の変革、それもやはり早目に
議論をしたい。私は、きょう
お話をするこのエネルギーの強靱化の
法案改正というのは、まさにそうした社会の変革につながってくる大事な
法案だと思うので、その文脈でこの
お話をぜひ初めのうちさせていただきたいなと思っております。
残念ながら、関西電力の不祥事の問題とか、あるいは経産省内の虚偽公文書作成の問題とか、いずれもまだ未解決でありまして、私たちはこうしたものも審議をして本来やっていかなければいけないんですが、この
法案については、今私が
お話ししたような、やはり前向きな
意味を捉えてここは審議をさせていただくということでございますので、一言だけ申し添えておきます。
それで、アメリカのルーズベルト大統領がニューディール
政策をやったときに、
一つの大きな柱が農村の電化という話があった。農村で電気を入れる、それが大きなニューディールの柱の
一つだった。今回の、日本にとっても、系統の整備とか配電
事業の再編だとか、こういったことというのは、地方の再生エネルギー整備、これが日本のニューディール
政策、グリーンニューディールという呼び名もありますが、そういった
政策につながってくるものだと思うんですね。
そういった
意味で、この
法案のたてつけが、どうしても自然災害というのが前面に出て、レジリエンスという言葉があって、それはもちろん大事なんですが、それよりも、私は、それ以上にと言っていいのかな、今
お話ししたような文脈で、新しい、地域の分散型のエネルギーの仕組みとか、あるいは
皆さんが掲げている再生可能エネルギーの主力電源化、こういったニーズを果たしていくために必要な改革がぎゅっと入っているという捉え方でございます。
このエネルギーの供給強靱化
法案を審議する前提で、まず、現行のエネルギー
基本計画について少し
お話をしたいと思っています。
世界のエネルギーをめぐる情勢というのは大きく変化をしています。もう言うまでもないですが、再生可能エネルギーのシフトが進んでいます。今言われているのは、再生可能エネルギーのシフト、裏を返すと、化石燃料をとめる脱炭素という動きと密接に、表裏して動いているということだと思います。
そういった
意味で、石炭火力発電所というのは真っ先にとめていかなければいけないというのが世界のトレンドでありまして、ダイベストメントみたいなような形で、金融界もそういう形で動いているということです。
なので、日本もそういう動きをしなければいけない。今回の
法案の中ではJOGMECがそういったところで登場します。この後
お話をしますけれども、やはり大前提は、エネルギー
基本計画をどういう思想でつくるか、今
お話ししたような脱炭素のエネルギーにシフトをしていくということをどこまできちっと目標に据えられるかが私は大きな
ポイントだろうと思います。
それで、またコロナの
影響に返れば、再生可能エネルギー
事業への投資こそが新しい
雇用を生むというのが世界の大きな流れでありまして、政治やあるいは経済界が今目指しているところだと思います。来年の七月までにこのエネルギー
基本計画の見直しの
議論を進めていくということだと思います。
担当者の方と
お話しして、どういう準備をされていますかと聞くと、未来投資
会議があって、その方針を待っているような
お話でございました。未来投資
会議のメンバーでもいらっしゃるはずなので、そういった
意味では一体になって動くんだとは思いますが、私は、未来投資
会議のトップダウンの
政策立案、こうやりなさい、こういう方針ですというのではなくて、まさにこのコロナ下にあっていろいろな思いが充満している日本の国民の
皆さんの声を聞いて、エネルギー
政策についてもボトムアップで構築をしていくべきだと思いますが。
今ちょっといろいろ
お話ししました、エネルギー
基本計画の見直しに関しての
梶山大臣のお考えをお聞きをしたいと思います。