○斉木
委員 今回、この二百ページぐらいですかね、報告書が、辞書みたいな分厚いのが出てきましたけれども、これを見ると、私は、やはり但木さんは
関電を守りたいんだなというのがよくわかりました。非常に、企業側が傷つかないように、傷つかないように、巧妙に表現をされている。
これは、この報告書、疑問点が六十九ページのところにあるんですね。これは何かといいますと、
委員の皆様にきょう配付しております「広報たかはま」。過去、私もこの
委員会でやらせていただきましたが、なぜか、高浜町に払うべき寄附金九億円を、森山さんが在任時代は、タッグを組んでいたと今回の報告書で認定されております町長の個人口座、浜田氏の個人名義口座に振り込んでいた問題です。
これは認めているんですよ。一九七六年から一九七七年に、合計九億円の協力金を高浜町に対して関西
電力は支払っている。この九億円の協力金については、関西
電力から浜田氏名義、町長ですね、町長の個人口座に振り込まれ、浜田氏及び森山氏と地元
関係者の協議の結果を踏まえ、町道舗装や漁港整備等の
地域振興対策や漁業振興対策の
費用として支出された云々というふうに、この報告書には表現をしております。
私、これは、浜田さん、町長さん、要するに、九億円をもらった側の言い分をそのままなぞっているなと思うんですよ。この表現と全く同じですね、関西
電力より受けた協力金九億円とその利子二千八百十九万円について。この報告書、この利子に触れていません。
この問題、要するに、ばれてしまったのは、私が過去、
委員会でも発言したとおり、一九七八年の四月二十日に行われました高浜町全員協議会、町議会の場において浜田町長が初めてこれは発言しました、認めました。七六年十月に
関電から一億円もらった、七六年十一月に一億五千万円もらった、七七年六月に六億五千万円もらった、計九億円を浜田氏の個人名義口座で受け取った。これはこの報告書で認めております。
ただし、そのときに浜田さんが言った言いわけです、この全町民にまかれた言いわけの文書である「広報たかはま」に同じことが書かれております。これは、この報告書にあるように、地元の町道舗装や漁港整備等の
地域振興対策や漁業振興対策の
費用として支出されましたので何ら御心配には及びませんとこの広報には書かれております。でも、当時、七八年四月二十日に町長がこの九億円を個人口座で受け取ったことを認めた時点では、何ら予算化されていなかったんですよ。
三億三千万円は配っちゃいました。私が以前、この
委員会でやりました。七千万円ずつ、五支所、漁協に現金で浜田さんが置いていって、一、二号機で漁業権は消滅していたけれども、三、四号機、漁協が反対だと言ったので、黙ってもらうために、要するに反対派を黙らせるために、七千万円ずつ組合長のところに置いていった。
それを、あるA漁協は各戸配付で五百万円ずつ配った、B漁協は五十万だった、C漁協は漁協を建てかえるからといって一円も配らなかった。だから、漁業者の間で、おまえ、幾らもらったんだとうわさになったわけですよ。しかも、町民は、八割方以上、九割方は漁業権がないです。要するに、一%の漁民だけが五百万円をもらった、九九%の町民は一円ももらっていない、だから、三千二百世帯の高浜町で、うわさで持ち切りになったんですよ。
それで、誰がこんな金を置いていったんだと。浜田さんが、町長が、七千万円ずつ組合長のところに、支所に置いていったぞというのでばれて、やむを得ず四月に認めたんですよ、浜田さんが。そのときに、では五億七千万円残っていますよね。三億三千万円漁協に渡しました、九億引く三億三千万は五億七千万円ですから。それは一円たりとも予算化されていないんですよ。
これからこういう
事業に使いますよという言いわけをこの広報の文書でやった。でも、それをそのまま、この報告書は、森山さんと浜田さん及び地元
関係者の協議の結果を踏まえて、町道舗装、漁港整備、
地域振興対策、漁業振興対策の
費用として支出された、適正だというふうに認めているんですよ。これは、要するに、町長の言い分をなぞっているだけじゃないですか。
五億七千万も懐に入れて、ばれなきゃ、これは個人名義口座だから個人収入ですよ。こんな裏金を受け取っておいて、適正に支出されたなんという、こんな報告書を出してくる。私は、何で但木さんはこんなものを出してきたのかなと思うんですが、経産
大臣として評価はどうですか。