○近藤(昭)
委員 一九七二年にILO、WHOがその
指摘をするわけであります。
ただ、今もお話がありましたように、一九六〇年代からこの発がん性の危険性を
指摘する声は大分あったんだと思うんです。もちろん、今それが確定するのに時間がかかる、いろんな意見が出て、それから、どこかの時点で確定するんだということでありますが、私は、かなりの
議論があった、そういう時点で、もっともっと、世界的にでありますけれども、慎重というか、そのことに対するきちっとした対応をしていかなくちゃいけなかったと思うわけであります。
当時からも、
石綿肺での症状をあらわす方がかなりふえてきたのが一九六〇年代だったと
思います。そして今、決してその
規制がおくれたことはないということをたびたび
政府も言うわけでありますけれども、今
指摘をさせていただいたところでいうと、やはり、裁判では、二〇一四年の、
平成二十六年になりますが、泉南アスベスト最高裁の判決でも、一九五八年から一九七一年までの、今御
指摘がありましたが、製造工場内で
規制しなかったことが違法とされたわけであります。
やはり私は、そこにきちっとした対応がなぜされなかったのかということを改めて
思いますし、だからこそ、
冒頭申し上げました、この
大気汚染防止法、今回の
改正できちっとしたより厳しいものを、あってはならないことがやはりこの間に起こった、つまり、その
指摘があったにもかかわらず対応してこなかった、だからこそ最高裁でも、泉南のアスベストの
関係では違法であったということが裁判所で判定をされているわけであります。
そういう中でありますから、私は、今後こういうことがあってはならないということで、より厳しいものがある。
金子議員も
指摘をしましたように、残念ながら、そうしたもののきちっとした
調査がされていない。そして、
調査がされてない中で
工事が行われたりして、残念ながら、保育園、そういうところでも知らない間に
工事が行われているようなことがあったわけであります。
さて、そうしたアスベストの影響というのは大きいわけでありますが、改めて、これもお聞きをしたいと
思います。
アスベストが原因で、この
被害を受けて亡くなられた方はこれまで何人おられるのか。そして、これは、こういうことを予測するのはいかがなものかと思う一方で、きちっとした対応をしなくてはならないという観点からお聞きをしたいと
思います。つまり、この社会の中にどれだけアスベストが残っているのか。そういう中で、あるいは既に被曝をされた方の中で、これから発症してきて、そして残念ながら亡くなられる方もおられる、こういうことに対してどのような予測をされているのかということをお聞きしたいと
思います。
先ほど、建物の
解体によるアスベストの排出量の
ピークはいつごろになるのかというお話もありましたけれども、私は、これからきちっとした対応をしていかなければ、こうした
被害を受ける方がまたふえるようなことがあってはならないという意味でお聞きをしたいと
思います。