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茂木国務大臣 御
指摘いただきましたフィンランドでありますが、新渡戸稲造の大きな功績もありまして、また、フィンランドは、ヨーロッパにありますが、語学体系でいいますと
日本と同じウラル・アルタイ語系に属すると、さまざまな要因もあって、
日本と非常に、親近感を持っているというのは事実であると思っております。
御
指摘のように、世界各国の親日国というのは、
我が国の外交推進上重要なパートナーでありまして、議員のように直接そういった国を訪問して実感していただく、これが一番いいわけですが、みんなが「世界ふしぎ発見!」みたいにあらゆるところに行けるわけじゃありませんので、そうでないにしても、そういった国々の存在を国民に知ってもらうことは大切で、
外務省としても、そういった
努力をしていきたいと思っております。
そして、世界にさまざまな親日国がありますが、その
背景を見てみると、先
人たちの
現地での功績に対する美談であったりとか交流のエピソードというのがあるわけでありまして、先日
委員の方からも御紹介いただきましたように、ウズベキスタンにつきましては、
日本抑留者のナボイ劇場建設、これが象徴的な
事例となって、非常に親日感が強いというわけであります。
また、トルコにつきましては、十九世紀末に和歌山県の串本町沖に台風により沈没したオスマントルコ帝国海軍の軍艦の乗組員を地元の住民が協力して救出してトルコに送還をしたということが、トルコ国民の心に今でも残っているわけであります。
また、モンゴルについて言いますと、一九九〇年代の民主化への移行期に経済社会が困窮した際、
日本がODAによりましてモンゴルの国づくりを力強く支えたことで困難を克服することができたということが広く知られておりますし、また、モンゴル出身の大相撲の力士の活躍を通じても、
日本に対して好意や親近感を抱くモンゴル国民の方は多いんだと
考えております。
外務省では、こういった先
人たちの功績、
努力も踏まえつつ、民間団体等と共催によります国際情勢講演会であったりとか、
外務省職員が全国の大学で講演を行う外交講座の実施、さらには、外交専門誌「外交」の発行等を通じて、国民の
皆さんに対してさまざまな国の外交政策や
日本との
関係を発信してきているところであります。
また、
外務省ホームページでは、
外務省職員がさまざまな国に赴任した際の体験等を紹介しているほか、ソーシャル
メディア上でも、やわらかツイート等、各国のさまざまな事情に親しんでもらえるような発信も行っております。
こういった
取組を通じて、親日国に対する国民の理解そして関心を高めるということは、極めて重要だと
考えております。