○杉本
委員 ありがとうございます。公式の見解をいただいて、感謝申し上げます。
ちょっとまた、いつも話がぶれて恐縮なんですけれども、私、銀行で人事部にいて、採用を担当していることがあって、それで、官僚になられる方々を私どもの中の言葉でマル公といって、外交官試験を受かられている方はマル外というような言い方を内部ではさせていただいている中で、この新型コロナ始め、
チャーター機の問題であったりクルーズ船の問題であったり、あるいは、今は在留
邦人の帰国の問題、先ほどは岡田元副総理、
外務大臣からも在留
邦人の帰国について、ロジやケアの問題について御提言なりあったかと思いますし、先般は井上
委員がこの問題、
質問されておられます。
なかなか、自粛を求められている中で、皆さんお忙しくしていらっしゃると思いますが、たまたま私は、「外交は国威なり」という、「BS
世界のドキュメンタリー 選」というので、「密着イギリス外交」ということで、特に国連での
動きで、ミャンマーのロヒンギャに対する差別、虐待問題、これに対するレゾリューション、国連決議に向けての舞台裏での根回し等、インサイド・ザ・フォーリン・オフィス・キーピング・パワー・アンド・インフルエンスという、これはBBCが二〇一八年に制作した番組がありましたけれども、これの再々放送がつい先日行われておりまして、改めて、外交官の皆さんのプロフェッショナルの度合いというのは、英国の外交官の方を通じて、
日本の外交官の方々が、いかに国益であったり、あるいは普遍的価値であるバリューを守るというような姿勢の中で日ごろ当たっていただいているということを、ちょっとこの番組を通じて、敬意と感謝を申し上げつつ、多分、
外務省の皆さんはごらんになっておられる番組かと思うんですが、NHKもいろいろ前の番組を見られるようになったりしていますので、ぜひ改めて、この「外交は国威なり」というのを機会があれば見ていただければと思っております。
話がそれましたが、きょうは
条約五本についての
質疑ということでございます。私は、主に三つ目だったかの丸がついていますけれども、東南アジア諸国連合、
ASEANについて
質問をさせていただきたいと思います。
まず、
大臣に伺えればと思っておりますが、SDGs、大いに我々はリーダーシップを発揮して
世界で先行をしていかなければならないと思いますけれども、このSDGsにかかわって、また
ASEANとの関係、あるいは中国と
ASEANの関係、あるいは
日本と
ASEANとの関係という点について、ちょっと今回の新型コロナの問題も絡めて、ざっくり大きなテーマで
質問いたしますので、御回答を何らかの形でいただければと思います。
中国、
ASEAN諸国では広く概念として、NTSと言われる、非伝統的な安全保障、ノン・トラディショナル・セキュリティーという概念があるやに聞いておりまして、この観点から、域内の協力関係はどんなになっているんだろうか。殊に、今次、
新型コロナウイルスの対策で域内でどんな協力関係が行われているのか、それを
日本政府としてどう把握されているのか、また、
日本はどういうかかわり合いを
ASEAN諸国に対して持っているのか、こういった点を教えていただきたいと思います。
この非伝統的な安全保障、NTSについては、テロ、こういった今回の新型コロナじゃないですが、ウイルス等の
感染症対策、あるいは自然災害等の対策ということでこういった概念が共有されているやに認識しておりますけれども、域内の協力関係、
日本とのかかわりを教えていただければと思います。