○屋良
委員 立国社の屋良朝博でございます。よろしくお願いします。
きのう夕方のニュース、本当にびっくりしました。
ブースターの落下地点の予測が難しいし、開発が、時間がかかるし
予算もかかると。これはすごく合理的な
判断をなさったのだなというふうに感じ入りまして、なぜびっくりしたかというと、ちょっと話させていただきたいんですけれども。
日本の
防衛政策というか、何か
装備品を新しく
配備するときとかというのは、どれほどの合理的な
判断がなされているのかとずっと疑問に思っておりました。今回も、
ブースターの落下地点が果たして特定できるかどうかということの予測を、
イージス・アショアを
配備する前にある程度予測ができなかったのかなと。重要な点だと私は思っておりまして、これは将来的に検証されるかもしれませんけれども、そういったことを今思いとどまって、踏みとどまって、それを事前に、合理性を
判断されたというのはすごいことだなと思っております。
思い起こせば、例えば、
日本がP3Cを百機
導入したときも、そんなにすごい数、要るのか、百機を
日本周辺で飛ばすなんて、P3Cの対潜哨戒能力の密度というのは世界一だぞというふうなことを言われたりしたり。
あと、ドローン、無人機、これをわざわざ一世代おくれたやつを
導入するとか。F35も、これはネットで調べると、欠陥機だというふうな指摘がたくさんございます。それから、オスプレイについても、輸送能力でいえば、陸上
自衛隊が持っているバートルの方がずっと人数は多く運べるわけでありまして、しかも、その
配備先、九州以南の、南西諸島の防衛のためにとかといううたい文句があるにもかかわらず、九州で
配備地となる、想定していたところで住民の
反対があったので、木更津、千葉に持っていくとか。
どうも、その合理性を
判断することの、そうであろうなという予測と、実際に行われている政策との乖離が多くあった中で、今回の
イージス・アショアの
判断というのが、実に、異例というか、これまでにない、私は
英断だったんじゃないかなというふうに思っております。
そういったことを思いながら、私、
地元の沖縄の海兵隊の集中
配備の合理性とかというのを思ってみたりするんですけれども、米軍再編が決まったとき、二〇〇五年、二〇〇六年の配置転換は、グアムに司令部と補給部隊を置くということだったんですね。沖縄に実戦部隊は残しましょうというのが最初の合意だった。ところが、二〇一二年に突如それが入れかわっちゃった。何でそうなったのか、全く僕らはわからないんですよ。その間、合理的な
説明があったかというと、ほとんどない。現状、
日米でこう決まりましたからこうしてねということだったんですね。
しかも、もっと言えば、海兵隊の千五百人実戦部隊を
山口県の岩国に持っていくよという
アメリカ側から提案があったんだけれども、
地元の
反対があって、それはできませんということになっちゃう。
安全保障上とか、抑止力を維持するためにこれが唯一の選択肢なんだとかという、これまでの海兵隊の沖縄
配備にかかわる
政府の
説明というのが、どうも、どこまで合理的な
判断あるいは根拠を持った
議論なのかというのがさっぱりわからないということなんですね。
それを一つ指摘させていただいた上で、その
予算についてですけれども、普天間の移設にかかわる辺野古の埋立ては九千三百億円、当初
予算の三倍。そして、かかる年数は十二年、当初計画の倍。これは、
イージス・アショアと比べると更に合理性が問われるし、
政治的な目標、目的が達成できるかどうかというのが実に曖昧な事業になってしまっているんじゃないのかというふうな気がしておりまして、まさにここでも合理的な
判断を実はやっていただきたいんですけれども。
前回、実は
予算委員会で私、米軍の再編が行われた後、海兵隊の地上戦闘兵力は八百人に縮小されますよと何度か繰り返し発言させていただいたときに、
河野大臣が、詳細な移転計画は、今後、
日米間で協議されるものであって、八百人とはまだ決まっていませんよというふうな
答弁をいただいたんです。
そこで、ちょっと
質問ですが、米軍再編はいつから始まって、今、計画ではハワイとかオーストラリアとかと挙がっていますけれども、何人がグアムなどへ移転するのかというのを、数字をちょっと教えてください。