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佐藤(茂)
委員 なぜ私がこういう
質問をするかというと、本格的に
感染症対策で、
先ほども申し上げたんですが、
自衛隊がこれだけの大
人数で、
期間を定めてとはいえ、
出動されるというのは、今後のやはり先例になっていくのではないかと思うんですね。ですから、そのときの
防衛大臣がどういう考えで今回
出動されたのかということが極めて大事ではないかと思います。
私は、
自衛隊というのは、やはり自律した
自己完結型の、そういう
組織の利点というものを生かして、さまざまなことができるんですね。できるんだけれども、しかし、それに全て委ねていいのかどうかというのは、そのときそのときで明確に
判断基準を持って、
災害派遣にも応じていくことが必要だろうと。一番大事なのは、非
代替性というか、これは本当に
自衛隊でしかできないのか、そういうところがやはり最終的に
判断としては極めて私は大事になってくるのではないかと思いますので、今回の今の
答弁も踏まえて、今後、
感染症対策にしっかりとした
対応ができる、そういう
自衛隊になっていただきたいなというふうに思うわけでございます。
その点で、
河野防衛大臣は三月の十三日の
記者会見で、今回の教訓をしっかり見直して、
派遣が終わった段階でしっかりレビューをやった上で今後の
対応に努めていきたいと思っております、そのように述べられました。
それで、この中でも言われているんですが、この第一次の
活動のときに、常に
自衛隊から
感染者を出さないことは一番重要視しなければならないと述べられていると
認識しているんですが、まずは、第一次の
活動で
活動に従事した隊員で
感染した人がいなかったということは、私は何よりだと思っております。
その上で、
自衛隊中央病院では、ホームページに、
自衛隊中央病院で受け入れた
クルーズ船ダイヤモンド・
プリンセス号から搬送された
新型コロナウイルス感染症百四症例のまとめを掲載をされております。患者の診断、治療あるいは
院内感染予防対策等から得た
経験、知見をまとめたもので、私は、医療
関係者にとっても、また国民にとっても、大変に有
意義で参考になるものではないかというふうに
認識しております。
その上で、今回の任務におきまして、装備の面での、防護服やマスクなどの衛生消耗品や備品、さらには医療用器材、例えば人工呼吸器やECMO、回診用エックス線装置や陰圧設備は十分に足りていたのか。さらには、今回、
クルーズ船から医療機関への
感染者搬送や乗客の一時滞在施設への搬送も
自衛隊が行われた、そのように伺っているんですが、そういう任務のための救急車や
バスなどの広域輸送用機材の整備の充実など、今回で明らかになった装備面での課題や
対応面での課題も浮上してきているのではないか、そのように思っております。
こういう第一次の段階の、三月十六日までの
活動を終えられたことを踏まえて、これから
自衛隊が
感染症対策に従事し、更に強化されるに当たっての
現時点での検証、教訓、今後の
対応について、現段階で結構でございますので、
防衛大臣の御
答弁をいただきたいと思います。