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梅村みずほ君 私も母親ですし、周りには
保護者がたくさんいる
環境で生活をしておりますけれども、
テストとなったら親も子も敏感になります。我が子は安全な巣の中に逃がしたいんです。だから、英語を小さいときから学ばせようとする動きもこんなに
日本で加速しているわけです。
ちょっと順番が、要旨、逆転してしまいますけれども、最後の
質問を先にさせてください。
高大接続改革は
大学入試という
観点で捉えられている方がほとんどかと思いますけれども、実際に、一足お先に
大学入試だけではなくて
高校入試に変化が起きている事実を知っていただきたいなと思います。
私の友人に、中学生、
高校生を持つ親もたくさんおります。いろいろ声を聞いておりますと、今年
高校に
子供が入学する親が、急遽、進学先を公立
高校から私立
高校に変えたと言っていました。それはなぜか。やはり、こういった英語の問題でも、国語、数学の
記述式でも、公立では
対応できな
いかもしれないでしょうと、私立だったら
対応してもらえるよね。不安なんですね。(発言する者あり)それは違うかもしれないでしょうか。でも、その気持ちは分からなくはないと思いませんか。やはり
自分の
子供は安全な巣の中に入れてやりたいんです。だから、その母親は、今必死になって、パートでお金を稼いで
子供を私立にやっているわけなんです。
そういうふうにバイアスが
高校受験の
段階で掛かってくるんですね。公立でちゃんとケアしてもらえるかどうかが不安なのです。
先生たちも本心で言えば不安だと思います。もちろん全家庭ではありませんが、身近で電話掛けてみただけですぐにこのような経験というものが耳に入るということは、ほかにもたくさんあるということなんです。
特に、この
文部科学省というのは、
日本の古来の伝統
文化も守っていくところですので、例えば
日本舞踊であるとか狂言であるとか笛であるとか、
日本の芸能も守っていくべき立場にあると思います。小さな子が
日本舞踊を習いたいと言ったときに、お月謝が英語と一緒だったら、親の気持ちとしてはひょっとしたら英語を選びた
いかもしれない。それは否定できないと思います。そういったような形で、
大学入試とはまた別のところで
高校入試に実際に影響が起こり始めているという、それだけのことなのだということを御理解いただきたいなと思っております。
では、
質問要旨、また順番を戻しますけれども、給特法が、改正案が可決しました。
先生方の御負担を減らそうということでこれから一連の働き方改革が行われてまいりますが、先日の
参考人質疑の中で、英語の
民間試験を
導入することになったときにどのように情報を集めているのかお
伺いしたところ、六
団体の各情報は、ファクスで送られてきたり、担当者が直接訪問されたり、ホームページを見に行かなくてはいけなかったりと情報収集が大変だというお話をされていました。それは誰がやるのですかと聞いたところ、やはり英語の担当教員なのだそうです。
高校三年生の担任の
先生って、それだけでも物すごく負担があると思うんですね。勤務
実態調査、恐らく高三の、中三の
先生、担当の
先生、聞いていただいたら、ほかの学年よりも業務多いんじゃな
いかなと思います。夏休み中は進
学校はずっと補講だと言っていました。そんな中で、
自分が汗をかいて情報収集、まとめて、
生徒に
対応しなくてはいけない、
保護者に
対応しなくてはいけない。そういった事実というのはやはり給特法と矛盾すると思います。
記述式もそうです。先ほどから問題が上がっておりますように、
自己採点と本当の点数が違う、それによって志望校も変わってくるとなれば、
先生に相談に来る
生徒の数も多くなると思います。
そういったところから、今回の
高大接続改革の
記述式そして英語の
民間試験導入と給特法改正案、矛盾するのではないでしょうか。矛盾しないように、御負担が増えないように
努力いたしますという答え以外のお答えをお聞かせいただきたいです。
〔
委員長退席、
理事赤池
誠章君着席〕