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上月良祐君 ありがとうございます。
骨子案で出ただけですから、これから刻みというんでしょうか、その
スケジュールも含めて詰めていかれるんだと思います。そこはしっかりやっていただきたいと思うんです。
私、特に申し上げておきたいのは、国の
職員の
人たちが、二年、まあ三年いる人もいるけれども、大体二、三年で替わってしまう。
原風景をもう見ていない
人たちが新しく入ってきてその
仕事をすることになります。
被災の一番最初の
状況から戻った
状況だけを見て、現状の
状況だけを見て、ああ、進んだなとかというふうに思わないように
是非ともしていただきたい。九九%終わったとしても、一%の人にとってはゼロなんですね。そういう意識で、やっぱり我々の方、
支援をする側は
目線を持ってやっていかないといけないというふうに思っております。むしろ、九五とか九九終わってからこそが本当の
復興なんだということをしっかりプロの
目線を持ってやっていただきたいと思う、それが一点。
それからもう一点は、
復興庁って難しいんですね。要するに、
各省からいろんな人が来てやっている。そして、
復興庁はあくまでその
リード役であって、もちろん
自分でやることもあるけれども、
各省と
一緒になってやっていかなきゃいけないから、
各省との
連携ってすごく重要であり、難しいところだと思います。そこをリードして引っ張っていくというところが
復興庁の
復興庁たる
ゆえんであり、
大臣がいらっしゃる
ゆえんであるというふうに思いますので、中にあっては
職員の
皆様方をしっかり鼓舞していただいて引っ張っていただいて、そして、外にあっては
各省庁をしっかり
連携を取りながら引っ張っていただきたいというふうに思います。
それにつけても、やはり
現場の意見というんでしょうか、
現場の実情が最優先であるべきですから、そのことを
是非とも頭に置いて
対応していただきたいと思いますので、くれぐれもよろしく改めてお願いをしたいと思います。
通告していた
固まりでいうと
水産の
固まりがあるんですが、済みません、せっかく
資料を作ったので、先にちょっと
インバウンドのことをやらせていただきたいと思います。
お手元に
資料を配らせていただいておりますが、
地域の
活性化は、人に来てもらうか外へ物を売りに行くか、基本的には僕はどっちかだと思っています。特に、
被災地については、やっぱり
被災地に人が来ていただくということが大変重要でありますし、そして、
被災地のものを外に売りに行く、来て買ってもらうか外へ出て売りに行くかどっちかだと思うんですけれども、それが大変重要だと思っています。
資料の一ページ目、これ
資料一と書いてありますが、
景気ウオッチャー調査、これは五〇ポイントラインが、
かなり上の方なんですけれども、五〇ポイントのところがいい悪いが均衡しているところだから、今もう水面の下に
かなり潜ってしまっているんですね。反動、
消費税の、何というんでしょうか、駆け込みなんかがあるのでちょっと上向いてはいますけれども、中で見ると、
東北とか北関東とか、甲信越もそうなんですが、その辺りというのは中でもやっぱり
かなり良くないということがこの表でも見て取れると思うんです。
それで、
二枚目の
資料二を御覧いただきたいと思うんですけれども、僕が大変重要だと思っている
インバウンド、
クルーズ船の
資料です。これは
国交省の
資料なのでありますが、この
二枚目の
資料を見ていただきますと、
日本地図があって、
寄港回数で丸の大きさがなっておりますけれども、丸が多いの
西日本なんですね。
かなり丸が多くて集中していると。そして、右側の端の表スタイルになっているところを見ていただくと、
寄港回数上位十港ということを見ても、四位に
横浜があるんですけれども、それ以外は全部西なんです。
これは決して悪いことではありません。これは、西の方の
自治体なりが一生懸命頑張ってこれまで
施設の
整備もやったんでしょうし、
観光客の
誘致もやってこられたその結果ですから、これはこれで大変すばらしいことだと思います。僕も
鹿児島県庁に六年間出ておりましたので、まさしく
インバウンド、まあ当時
インバウンドという言葉は使っていなかったけれども、
海外観光客には本当に熱心に
対応していましたので、そういう
意味ではその結果でもあるのでこれはいいんだけど、それにしても、この
地図を見ていただくと、やっぱりちょっと
東日本のところですよね、ちょっと丸がないなという感じがあるんです。
特に、
国交省さんでいうと
拠点港というのをつくってくださっているんですけれども、
拠点港って一番東というか一番北というか、それ
横浜なんですよね、そこより東とか北にないんですよ。これはちょっとあんまりじゃないかなというふうにも思います。
実際に
現場に来てもらう以上の
復興支援ってないんですね、そういう
意味では。実際に来てもらう、これ
風評対策とかというのは一番難しいんだけれども、来てみてもらって、そこで物を
一緒に食べてもらって、何にもない
日常がそこにある、むしろ元気になっている
日常がそこにあることを実際に体験してもらうことほど重要な
復興支援は僕はないと思っていまして、そういう
意味でも
拠点港の
整備、あるいは
拠点港だけじゃなくて、この
誘致の
取組というのは大変重要だと思うんです。
ちなみに、
資料三を御覧いただきますと、次の三枚目ですけれども、
インバウンドの
延べ宿泊数を見ると、
大変地域によって偏りがあって、
東京周辺とか北海道を別にすると、ほとんど東の方というのはちょっとなくて、特に宮城、青森、
茨城、岩手、福島というのは右端の方にあって、これはもちろん、
地元も頑張らないといけないことはあるというのは十分認識した上でのことなんですけれども、ここは、
国交省さんにまず、その
拠点港の
整備を含めた
ハード面、港の
整備、こういったことについてどんなお考えか、お聞きしたいと思います。