○
矢倉克夫君 越水が発生した場合でも少しでも引き延ばすということ、これは少し後の質問でも関わるかもしれませんけど、上下流のバランスということも含めて、
堤防整備には至らない
地域もあるという事実の前提の上での議論かというふうに思います。これはこれで引き続きしっかりと進めていただきたいと思うとともに、他方、やはり
堤防もしっかり
整備をしていくという流れもまたこれから考えていかなければいけないと思っております。
今回の
決壊を受けた
場所、それに対して、単なる
復旧ではなく、やはり
復興という形で、より以上安全な
堤防整備というものも引き続きこれはやっていただきたいというふうに思います。
それに関係して、資料もまた、二枚目、三枚目が主になるんですが、二枚目、こちらは私の地元、東松山であります。ここも甚大な
被害を受けました、
埼玉県の東松山市になります。左の方が東松山市全域の地図になります。この地図の右下のところ、三番、四番と書いてあるところを特に拡大したのが右上の地図になります。こちらがさらに、
現地、
氾濫した当時の撮影がまた下になっております。これだけ
広範囲に
氾濫をしたというところであります。
二日に、
国土交通省の関東
地方整備局がいろいろ
調査をした限り、こちらに書いてあるのは越辺川と都幾川という二つの
河川ですけど、この越辺川と都幾川の
河川堤防決壊の原因については、二十センチから四十センチ超の越水により
決壊したという結論付けがなされているというところも報道で確認をしたところであります。
三枚目、見ていただきたいと思います。二枚目の右上の地図にア、イ、ウ、エと書いておりますが、それぞれに照合した写真がこちらになります。これ、東松山市の大山義一さんという、私もよく知っている市議
会議員さん、我が会派の方が撮ってくださって、私も御一緒いたしました、写真からでございます。
こちら、御覧のとおり、ア、イ、ウが都幾川で、エがこれは越辺川の支流である九十九川というところであります。アから見た図、そしてイが今回の仮
堤防を上から見たところになります。ただ、イを更に後ろから見ると、仮
堤防はもう見えなくなって普通の土手になっている状態に今なっております。仮
堤防が今回
決壊した後に
整備された、仮
堤防が今置かれているのは当然ですけど、
決壊した
場所だけという形になっております。もう仮
堤防自体は、こういう形でブロック塀を敷き詰めていくような姿勢を取ったことで越水
被害に対しての対応というのもされていらっしゃるところもありますが、まだ
整備がし切れていないというところは、このウの図からもよく見えてくるというふうに思います。また、エは九十九川なんですが、この部分は
堤防を乗っけただけのような感じがして、実際これでどれくらい
被害に対応ができるのかまだ分からない
状況、より一層安全を
確保しなければいけないというふうに思っております。
そもそも、この都幾川の辺りは、
平成二十四年の、
国土交通省でも事業の
概要をいろいろ
調査された上で発表されたところがあります。
平成二十四年
段階で、今後七年間、要するに今年までには
整備をしなければいけない
場所だというふうに脆弱性が評価された上で発表もされた
場所でありました。そこが、最終的には
整備が進まない
状況のままで今回も
被害が起きてしまったようなところもあるかというふうに思います。
これで、二点お
伺い申したいというふうに思うんですが、一つは、今仮
堤防なっております、これは可及的速やかに本
堤防にする必要があるというふうに思いますが、今後の工程について
国土交通省にお
伺いしたいこと。そして、あわせまして、先ほど申し上げましたこの東松山のように、脆弱だと
指摘をされている
箇所の補強を今後また優先的にもしっかり進めていかなければいけないというふうに思いますが、これについてはどのようにお考えか、御答弁いただきたいと思います。