○増子輝彦君 ありがとうございます。
温暖化
対策が不十分だったということは我々の共通の認識だと思います。先般の予算
委員会の中でも、私も総理にもお聞きしました。大変遅れてきたんではないかと。総理はその答弁の中で、非連続のイノベーションを起こすことで究極の脱炭素社会に向けて世界の
取組をリードしてまいります。言葉はいいんですが、これ、具体的にどういうふうにしていくかということが我が国に求められていると思うんですね。
台風の
発生の場所が変わってきました。
台風のコースが変わりました。従来は、
沖縄や九州の
皆さん、
台風銀座と言われるような形の中で常にこの
台風の
災害に遭ってきたものが、近年は
関東、いわゆる東海から
関東、東北にこのコースが変わってきたということもあるわけであります。そういう意味では、是非、温暖化
対策は、国交省はもちろん、国を挙げて全力でやっていかなければいけないと思っているわけです。
そういう
状況の中で、まちづくりも問題だと思っているんです。私、先ほど話がありましたとおり、川幅を広げる、かさ上げをするということだけではなくて、やっぱり川の
周辺に住むということについての意識の、やっぱり私は変えていくことが必要だろうし、土砂崩れが起きそうなところにどんどんどんどん団地が造成されていくというような、このことも今後改めていく必要があるんではないだろうかと。やはり水防
対策というのは極めて今後の日本にとっても重要ですから、今いろんな御答弁いただきましたが、しっかりと
対応していただきたいと思っています。
そして、
治水対策、強靱化、これもやっぱり大事ではあるけれども、本当に、先ほど申し上げたとおり、
堤防のかさ上げとか
河川の川幅を広げるとか、そういういろんなインフラの
整備だけではない、まさにハードとソフトを組み合わせた形の中で
治水対策や強靱化というものをやっていかなければいけないんではないかと。国を守る、人の命を守る、そういう意味では、
国土を守るということは、極めて国交省が一番やらなければいけない重要課題の一つですから、
赤羽大臣を先頭にしっかりと進めていっていただきたいと思っています。
そこで、次に、今回の
被害を受けた自治体との連絡体制は本当に十分だったんだろうかということが少し私心配になっています。県内各地を歩いていますと、やはり国と地方自治体と地域住民のこの連携が十分ではなかったような気がしているんです。
やはり、例えば
ダムの放出のときに、その知らせがいわゆる
下流にいる方々に全く伝わってこないというようなことも、実は歩いていると言われました。警報は鳴るんですね。
ダムの水を放出しますよと警報は鳴るんです。ところが、地域住民はそのことが分からないんです。
テレビの中で、例えば
ダムがいわゆる放出を始めますということは知っても、一体それが自分たちのところにどういう
影響があるかということがよく分かっていない。先日もそういう話を随分聞いてきました。
今回のこの
災害を含めて、これからもそうですが、自治体と地域住民と、そして国交省を始め、そういう連絡体制をどのように改善していくのか、問題はなかったのか、このことについて、これは担当
局長で結構ですから、
お願いしたいと思います。