○寺田静君 ありがとうございます。厚手の袋は、繰り返し使うというのであればそれはエコバッグと同じですから、やはり有料化でいいのではないかと私は
思います。
大臣は、先月、海洋プラスチック
ごみ対策などの話合いの場で、このままいくと、来年生まれる予定の私の子供が三十歳になる二〇五〇年に
世界の海は魚よりプラスチック
ごみが多い状態になります、そういう未来を私は子供に、次の世代に残したくありませんというふうに述べられています。私も全く同感で、恐らく
環境省の
皆さんも同じ
思いを共有されていることと
思います。
大臣は、プラスチックのストローが鼻に刺さった亀の動画を講演などでよく使われるとおっしゃっていましたが、お渡しした
資料、御覧いただきたいと
思います。この海鳥の写真ですね、人間が捨てた様々なプラスチックが胃にたまって、空腹感がなくなって餓死をしたという、この海鳥の写真もなかなか痛ましいものがあると
思います。
この写真を見て、私も改めてプラスチックを使ってはいけないなと、避けられるものは避けたいというふうに思ったんですけれども、自分のかばんの中とかデスク周りを見て愕然といたしました。こうした文具類も含めて、ありとあらゆるものにプラスチックが使われているなということを改めて実感をしました。
二枚目の写真も御覧をいただきたいと
思います。実はこれは、
大臣も恐らく最近までお住まいになられていた宿舎のそばのスーパーマーケットの棚の写真を私が自分で撮ってきたものですけれども、これを見ていただければお分かりになるとおり、野菜、菓子類、洗剤に至るまで、ほとんどの商品でプラスチックが使われています。一見、紙箱に見えるものも、中にはプラスチックの内袋が使われております。
消費者の行動の変化を促していくということですけれども、なかなか消費者は選択ができないと、小売店や消費者の努力だけでは私は限界があるというふうに感じます。この
状況を解決していくのが
日本の海洋プラスチック
ごみの本丸であって、先ほど片山先生からの御
指摘もありましたけれども、このプラスチック製買物袋の有料化というものは本当に初めの一歩にすぎないものだなというふうに感じます。
先日私はスウェーデン大使館で行われた政治関係の勉強会に参加をしてまいりましたけれども、スウェーデンは、
大臣であっても買物や掃除、アイロン掛けなども自分でされると。そうした普通の人たちの生活をしていなければ、その人たちの見える風景が見えていないことになるから、そういう人が意思決定の場にいてはいけないんだという、
国民の間にも政治家の間にもそこに合意、
理解があるというようなお話で、とても羨ましく
思いました。
恐らく、
日本ではなかなかそうした意思決定のところに普通の買物をしている人たちがいないから、こういうことを決める人たちが自分で買物をしていないから、こういう
状況が長年放置をされてきたのだということが私の
問題意識としてあります。
ほかのプラスチック製品、なかなか代替を見付けるのは難しいというものもあると
思います。医療機器などは難しいものもあるというふうに聞いております。ですからこそ、このプラスチック製買物袋は既にエコバッグという回避策があります。この対策で例外をつくっていては、
日本のプラスチック
ごみ対策というのは私は
ごみ汚染の速度には間に合わないというふうに
思います。重ねて申し上げますけれども、このプラスチック製買物袋の有料化では例外をつくらないでいただきたいというふうに思っています。
この一環でもう一点。ライフスタイルの変革ということであれば、しっかりとした例外のないルールを作って消費量を減らしていって、途上国のリサイクルにも貢献する
日本にするのか、子供たち世代にどういう海を手渡すのか、考えれば答えはおのずと決まっていると
思います。強いリーダーシップを期待を申し上げて、
大臣に一言意気込みをお伺いしたいと
思います。