○伊波洋一君 私は沖縄の風会派の高良鉄美
議員とともに、今年九月と十月、宮古島や伊良部島、多良間島、久米島、石垣島の各製糖工場を訪ねて、働く
方々やあるいは経営者、管理者の
方々とも話し合ってまいりました。施設も見させていただきましたが、含蜜糖工場は見事に、新たに新設されている多良間工場なども見させていただきました。
やはり沖縄の島々を行きますと、ほとんどはサトウキビ畑です。どこへ行くにも、市街地をちょっと中に入ってもう集落を越えれば全部サトウキビ畑です。そういう形で、今、沖縄の島々は農業を中心に暮らしています。そういう意味では、いろいろと
貿易協定の影響もありはしますけれども、やはりそういう島々で暮らしが成り立つためには、製糖工場をしっかり私たちは更新していかなければならないと思っております。
今、含蜜糖を
内閣府、あるいは分蜜糖を農水省という形でやっておりますけれども、やはり足りないところは互いに助け合って、是非沖縄県を
支援していただきたい。特に各市町村ですね、小さい島々です。その島々がまた大きな魅力を持って多くの観光客も受け入れているという中で、こういう産業が大変大事だと思っております。是非、離島における基幹産業としての製糖業の維持発展に向けて
政府としてしっかり
支援していただくようお願いして、両省には
質問を終わりたいと思っております。
それでは、
日米貿易協定に絞って伺います。
日米貿易協定について、令和の不平等条約、あるいは牛を取られて車は取れずなどと批判されています。
日本政府は、
日米貿易協定の成果として、米国による自動車、自動車関連部品への二五%追加関税措置を回避できたと言っています。そもそもトランプ大統領の、輸入車に
安全保障を理由に追加関税を掛けるという脅し自体が国際
貿易上のルール違反であり、米国がそれを断念したところで、不当なことをやめさせた、マイナスがゼロになっただけです。しかし、
日本政府は、
日米両国がこれらの
協定が誠実に履行されている間は両
協定及び本共同声明の精神に反する行動は取らないという共同声明の文言を根拠にして、追加関税措置回避の成果としてアピールしています。
では、この
日米両国は、これらの
協定が誠実に履行されている間、両
協定及び本共同声明の精神に反する行動を取らないとの九月二十五日の
日米共同声明にいう本
協定及び本共同声明の精神とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。